「サロン染め」と「自宅染め」併用者の、サロン染め率アップの秘訣とは?

ホットペッパービューティーアカデミーで発表するデータを、研究員の解説や事例を交えながらご紹介するページです。

今回は、「白髪対策」への関心の高まりを受け2016年より毎年実施している「白髪・グレイヘアに関する意識調査2021」より、白髪染めのサロン介在余地について解説します。

(解説:ホットペッパービューティーアカデミー研究員 岡本華奈子)

白髪染めを実施している割合は、男性約1.5割、女性約半数。

まず、「自身を白髪と認識している」人のボリュームから見ていきます。

「白髪である」と回答した人の割合は、年代が上がるにつれて高くなりますが、男性ALLだと約半数、女性ALLだと約6割という結果に。
また、「白髪である」と回答した人のうち、「白髪染め」をしている人の割合は、男性は14.3%、女性でも約半数にとどまっています。

白髪染めをしない理由の上位には、男性で「自然体でいたい」、女性で「一度始めたらやめられなさそう」といった回答もありますが、「白髪染めそのものが面倒」といった回答も毎年上位にランクインしていることから、このデータにもある「白髪が気になりだす」40歳前後のお客さまには特に、サロン側でもしっかりご提案をすることで、利用率アップにつながっていく可能性はありそうです。

 

現在実施している白髪ケア1位は、男性「自宅染め」、女性「サロン染め」

では次に、白髪であり、かつ白髪ケアをしている、と回答した人に対して、どのようなケアを実施しているのか見ていきます。

1位は男性では「自宅染め」、女性では約7割が「サロン染め」を実施しているという結果に。
また、実は「サロン染め」をしていると回答した比率は、男女ともに毎年増加傾向にあります。若いころからヘアカラーに慣れ親しんできたオトナ女性世代(40代女性)がカラー利用率をけん引していることや、「カラー専門店」や時短に取り組むサロンの増加などにより、サロン染めがより身近になってきていることが要因としてありそうです。

 

この調査は「複数回答」の結果となりますが、「サロン染め」だけでなく「自宅染め」も併用している、という方も多いかと思います。そのため、今回は併用率や頻度についても詳しく見ていきます。

「サロン染め」と「自宅染め」の併用者は約2割。併用者は自宅の頻度が高め。

まず、「サロン染め」と「自宅染め」を併用している、と回答した割合は約2割
その2割の併用者に対し、「サロン染め」と「自宅染め」の頻度を聞いたところ、男女ともに「自宅染め寄り(自宅染めのほうが頻度が高め)」が5割以上と多い結果になりました。

「サロン染めは全体の3割未満」と回答した割合も約4割と、自宅染めを基本としながら、ときどきサロン染め、という人はまだまだ多そうです。
そのため、このような「自宅染め」が多いユーザーの来店頻度・カラー利用頻度をいかに上げられるかが、売上アップのカギとなってきます。