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復職のきっかけ、男性の1位は「資格を生かして働きたい」
女性の1位は「その仕事が好きだから」

美容師としての復職のきっかけとなったのは何だったのでしょうか?男女別にみると、男性の1位は「資格を生かして働きたい」、女性の1位は「その仕事が好きだから」でした。

ほかにも、「再度キャリアを積みたい」など、”好きな仕事をやはり続けたい”という思いを感じるような選択肢がTOP5に入りました。

復職時の重視点、「サロンの雰囲気」「働く人の人柄」が上位に

最後に「復職時の重視点」を全体でみてみましょう。

1位は「通勤がしやすい」。2位に「サロンの雰囲気やテイストが自分に合っている」、3位に「働く人の人柄が良い」がランクイン

お金や勤務条件よりも、「誰と働くのか?」という人間関係の部分が復職の決め手となっています。

業界では慢性的な人手不足が課題です。

今回の調査から、「美容師を辞める原因」「復職時の重視点」ともに、「サロンの雰囲気」など職場の人間関係が上位に入っていることは注目です。

そして、「いちど離職してまた復職する」方はかなりのボリュームになることが分かりました。「休眠美容師」の方が再び美容師として復帰されているのです。

いちど美容師を離れられている方も、少しお休みされたのちに、十分な求職のニーズがあることが分かります。そういった方に伝える内容として何が大事なのか?後述のEDITORIAL NOTEもあわせて、求人採用の上でご参考になれば幸いです。

EDITORIAL NOTE

長年研さんしてきた高い技術があり、好きな仕事を続けたい、そういった思いは、現在美容師として働かれていない方の多くがお持ちなのかもしれません。

業界では長年、休眠美容師の活躍がテーマになっていましたが、特に離職3年未満の方が復職される可能性は非常に高そうです。

復職を考えている方は、「どんな職場なのか?」が分かる情報を探されています。サロンやスタッフの写真、口コミ、ブログ、SNS‥そういったカスタマー向けの情報も求職される方にとってはとても大切な情報です。

集客サイトなどで情報発信していくことは、カスタマー集客のため、だけではなく、未来のサロンスタッフのため、でもあります。

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データ出典

「就業実態調査2022」
・調査主体:株式会社リクルート
・調査実施機関:株式会社インテージ
・調査実施期間:(スクリーニング調査)2022年1月11日~2月16日 (本調査)2022年2月18日~2月24日
・対象者条件:15歳以上の男女 かつ現在職業が美容師1,337人を対象に調査
・回答者年齢構成:15~19歳 0.5%/20~29歳 11.7%/30~39歳 27.6%/40~49歳 31.9%/50~59歳 19.1%/60歳以上 9.2%

文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎寄稿・連載
    「ビューティ・インサイト」(WWD)、「数字で読む美容トレンド」(BEAUTOPIA)、「美容サロンの経営塾」(国際商業)、「美容トレンド最前線!」(ファッション販売)ほか
    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)、『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

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