就職・転職時にもっとも知りたい情報の1位は、「スタッフの勤務状況」
最後に、求人メディアで「就職・転職時にもっとも知りたい情報」です。1位は「スタッフの勤務状況」。これは、日々の出退勤時間や休日取得情報など、スタッフの「日常」が知りたいということ。検索条件でのデジタルな情報だけではなく、よりリアルな情報が確認したいということですね。
このほか「スタッフ情報」とは、「スタッフの顔写真の掲載、経歴、普段の勤務風景がわかる情報」で、サロンで働くスタッフの「人となり」をきちんと確認しておきたい、というニーズがうかがえます。
このほかにも、施術メニューのラインナップや価格、人気メニュー、客層を見ることで、働く自分をイメージしたいというニーズもうかがえます。
求職者に発信する情報は、思った以上に多く、細やかに思いませんか?求職者には、より丁寧にサロンの働き方や、写真も含めた視覚的な情報を発信していく必要があります。
また求職者は、口コミやブログなどお客さまに向けた情報も実は見ているのです。サロンから発信する情報は、「お客さまにも、スタッフにも、未来のスタッフにも」見られている、という意識が大切ではないでしょうか。
EDITORIAL NOTE
検索条件の1位は「給与」。この現実にあるセミナーで聞いた言葉が印象的でした。
「求職者が『給与』でサロンを比較するならば、オーナーが給与を上げるようにサロンの業績をあげる努力をしなければいけない。時代は変わってきています。」
もちろんそれが答えのすべてだとは思いませんが、いい人材にサロンに入ってもらおうと思うと、サロン情報を丁寧に発信する、働くモチベーションのあがる環境を作る、などサロンが取り組むべきことは多くあるのでしょう。
・調査主体:株式会社リクルート
・調査実施期間:2020年2月14日(金)~2月18日(火)
・対象者条件:
<社会人>
・20~49歳男女
・現職業:「美容師」「理容師」「エステティシャン」「リラクゼーションセラピスト」「ネイリスト」「まつげエクステスタッフ・パーマスタッフ」いずれか
・役職:「店長・マネージャー」「副店長」「施術者」「アシスタント」いずれか
・転職意向:美容業界内に対する転職意向が「興味あり以上」
・求人メディアに何らかの利用経験がある。
<学生>
・15~20歳
・現職業:「高校生」「美容系専門学校生」いずれか
・希望進路:「美容系学校に進学」「美容業界に就職予定・意向あり」いずれか