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ネガティブな転職?ポジティブな転職?

※リラクn=520、ヘアn=802、ネイルn=150、エステn=309、アイn=92
同職種内での転職経験あり(「転職の理由」(複数回答)から、選択肢を抜粋)

「別の場所でキャリアを積みたいから」と転職の理由を回答した人を、ジャンル別にみてみましょう。「リラク」が最も高く、「ヘア」が続きます。「リラク」、「ヘア」ともにサロン規模(大手・個店)もバリエーションがあり、得意な施術が店舗ごとに特徴が出やすい領域です。新環境に対するキャリア形成の期待が高いのかもしれませんね。

半数以上が、「転職意向あり」

※美容サロン(ヘア・ネイル・エステ・リラク・アイ)スタッフ(n=2,899、単一回答)
出典:「美容サロン就業実態調査2024年」

今後の転職意向を聞いたところ、「現在転職を希望しており、転職活動をしている」(15.1%)、「現在転職を希望しているが、転職活動はしていない」(15.6%)、「いずれ転職をしたいと思っている」(22.8%)と転職意向のある人の合計は、53.5%と全体の半数以上を占める結果に。

転職者のマーケットは今後もまだまだ広がりそうです。サロンの安定的な人材確保は、今いるスタッフの離職を減らすことと、採用(新卒・経験者)の成功です。

求職活動は短期で終了する人も、長期化する人もいます。HOT PEPPER Beauty WORKやHOT PEPPER Beautyでの継続的な情報発信が大切になってくるでしょう。

EDITORIAL NOTE

現状の転職理由を見ると、「今ある不満を解消する」ための手段として転職が行われている傾向があります。

しかし、一方で、転職によってキャリアチェンジを期待する回答もあることから、自分の仕事や働き方の新たな選択肢やキャリアの可能性が広がると前向きに捉えている人も一定数いることが分かります。

仕事に対する価値観やライフスタイルが多様化する中、美容業界で働き続けたいと思う方が、これからも自分らしく美容業界で働き続けられるために。より自分にあったサロン選びのお手伝いができればと願っています。

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文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    美容に関する調査を、業界・社会に発信
    調査から美容サロンの「売上UPのヒント」を解説!


    ■経営コンサルティングファームを経て、リクルート入社。ホットペッパービューティーの事業企画から2012年より現職。

    ■調査研究員として、美容センサスなどの消費者調査や研究員コラム等での解説を担当。美容センサスデータブック数字で見る美容などデータのビジュアライゼーションに定評がある。

    ■セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ※メディア取材はコチラよりお問い合わせください。


    ◎寄稿・連載
    「数字で読む美容トレンド」(BEAUTOPIA)
    「ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中 公子氏が見る『アイビューティー業界』」(アイビューティージャーナル)
    「一橋ビジネスレビュー : 日本企業の人的資本経営 2023年 SUM.(71巻1号)」(共著/東洋経済)
    「美容トレンド最前線!」(ファッション販売/~2023年)
    「美容サロンの経営塾」(国際商業/全100回)、「ビューティ・インサイト」(WWD/全6回)

    ◎書籍(共著)
    「美容師が知っておきたい50の数字」(女性モード社)
    「美容師が知っておきたい54の真実」(女性モード社)
    「データで見るエステティックの今とこれから」(フレグランスジャーナル社)

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