復職条件でニーズが上昇しているのは?

※過去美容師として就業した人が回答(複数回答) 出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容サロン就業実態調査2024」

では「休眠美容師」が復職するには何が必要なのでしょうか?

過去美容師として就業経験のある人に美容師を辞めた理由を聞くと、2位「休みが少ない・労働時間が長いなど、労働時間への不満があるから」があげられます。4位に「体調を崩してしまったから、体力的に厳しいと感じたから」もあげられました。労働環境に対する不満や限界を感じる選択肢が上位にあがることから、課題感が大きいことが分かります。

※離職経験のある人が回答(複数回答) 出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容サロン就業実態調査2024」

一方で、「復職先サロンの重視点」を聞くと、2年連続でスコアが上昇しているのが、4位の「希望の日(土日など)の休みがとりやすい」です。

※離職経験のある人(複数回答)が回答 出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容サロン就業実態調査2024」

なお「給与が良い」は9位にランクインしており、給与以上に休みなどが重視されていることが分かります。休眠美容師の復職を促すには、柔軟な労働環境の設計がカギとなることが分かります。

勤務日数・勤務時間の柔軟性が重視される時代に

※現在、美容師として就業している人が回答(複数回答) 出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容サロン就業実態調査2024」

こちらの図表からは、2年連続で「勤務日数や勤務時間の融通がききやすいから」と「残業が少ないから」のスコアが上昇しており、離職者・復職者に限らず、「勤務日数」「勤務時間」「残業有無」といった労働環境は、採用全般において近年、特に重視される傾向が見られます。