【前編】脱毛サロン、セルフ脱毛サロン、脱毛クリニック徹底比較!それぞれのメリットは?
女性の「身だしなみ」になりつつある「脱毛」。今回は2023年2月に発表した「男女のムダ毛・脱毛に関する意識調査」から、女性の脱毛サロン、セルフ脱毛サロン、脱毛クリニックの利用実態やニーズを解説します。前編・後編の2回に渡って解説!(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)
目次
~前編~
脱毛サロン・クリニックの利用経験者は36.3%
【女性】脱毛サロン・クリニックの利用率は?
出典:「男女のムダ毛・脱毛に関する意識調査」、女性15~49歳、スクリーニング調査
まずは脱毛サロン・クリニックのマーケットをみてみましょう。「脱毛サロン・クリニック」とは、セルフ脱毛サロン、脱毛サロン(セルフ以外)、脱毛クリニックを指します。
1年以内の脱毛サロン・クリニックの利用者は、20.3%。1年より前の過去利用者も入れると、「利用あり」は36.3%に!3人に1人以上の女性が脱毛サロンの利用経験があるのです。
サロン・クリニックでの脱毛は「身だしなみ」として利用が広がっているようです。
年代別の利用を解説。利用率が高いのは?
【女性・年代別】1年以内の脱毛サロン・クリニックの利用率は?
出典:「男女のムダ毛・脱毛に関する意識調査」、女性15~49歳、スクリーニング調査
脱毛サロン・クリニックの利用率を、年代別にみてみましょう。最も利用率が高いのは20代の31.6%。他の年代を大きく引き離しています。
自由に使えるお金が比較的多く、脱毛以外にも美容の投資が高まるのが20代。社会人になったので、身だしなみとして脱毛に投資するようになった…というケースもありそうです。
次に多いのは30代!脱毛は若年層の利用が多いイメージですが、今回の調査では、30代が10代後半よりも高い結果に。今から10年ほど前に大手チェーンを中心とした「低価格脱毛サロン」が一気に増え、脱毛利用者のすそ野が広がったといわれています。そんな中で、10代や20代を過ごした30代女性は、脱毛サロンやクリニックに対する認知が高く、現在も脱毛に意欲的な方が多いのかもしれません。
脱毛サロン/セルフ脱毛サロン/クリニック、利用率が高いのは?
【女性・施設別】1年以内の脱毛サロン・クリニックの利用率は?
出典:「男女のムダ毛・脱毛に関する意識調査」、女性15~49歳、スクリーニング調査
1年以内の利用率を、施設別にみていきましょう。最も利用が多いのは、脱毛サロン(セルフ脱毛サロン以外、以下セルフ以外)で、脱毛クリニック(以下、クリニック)、セルフ脱毛サロンが続きます。
「脱毛サロン(セルフ以外)」は、「セルフ脱毛サロン」や「クリニック」に比べてサロンの数が多く、サロンとしての歴史も長い。このため利用者が最も多いと考えます。
「セルフ脱毛サロン」は、言葉の通りサロンに来店してマシンを自分で照射します。最近では、チェーン店を見ることも増えてきました。そして「クリニック」も電車の中吊り広告などで見る機会が増え、イメージが変わられた方も多いのではないでしょうか?かつては「医療脱毛は高額」というイメージもありましたが、価格も低額化しています。
セルフ脱毛サロンは10代のニーズが高め?
【女性・年代別】1年以内の脱毛サロン・クリニックの利用率は?
出典:「男女のムダ毛・脱毛に関する意識調査」、女性15~49歳、スクリーニング調査
年代別にも、脱毛サロン(セルフ以外)、セルフ脱毛サロン、クリニックの利用率をみてみましょう。どの施設の利用率も20代が高いです。特に脱毛サロン(セルフ以外)とクリニックの利用率は他の年代を大きく上回っています。
10代後半は全体の平均よりも、クリニックの利用率がやや低く、反対にセルフ脱毛サロンの利用率が高めです。手軽さや、金銭的な理由もありそうです。
一方、他の年代と比べると、40代は1年以内の利用率がいずれも高くありません。「脱毛を卒業した(終了した)」方もいる一方で、「そもそも脱毛サロンを利用したことがない」という方もまだまだ多い世代です。
最近は、「介護されるときのために」VラインやIラインを処理するオトナ脱毛の動きもあるため、実は新しいマーケットチャンスかもしれません。
後編に続きます!