背景には「韓国美肌」や「SNS」での広がりも
日本でハーブピーリングが取り入れられ始めたのは2000年代頃から。その後、日本人の肌にあわせた刺激の少ないタイプの商品もさまざま開発され、エステサロンで提供されるようになりました。
2010年代に入ると、韓国美容ブームが到来します。K-POPアイドルのような、内側から発光するような透明感のある肌への憧れから、ハーブピーリングのニーズが高まりました。さらにSNSでのインフルエンサーによる体験投稿なども人気を後押ししています。
「ハーブピーリング」の検索順位(エステ女性)

出典:ホットペッパービューティー「フリーワード検索ランキング(アプリ)」(各年1日~31日)
このブームを裏付けるように、ホットペッパービューティーの検索順位も2023年頃から急上昇しています。2023年には10代・20代で一気に1位を獲得。30代もじわじわと順位を上げ、2025年10月には10代~30代が揃って2位にランクインしており、人気が定番化したことがデータからも分かります。
「ハーブピーリング」の検索順位(エステ男性)

出典:ホットペッパービューティー「フリーワード検索ランキング(アプリ+PC+SP)」(各年1日~31日)
男性のデータを見ても、10代は2021年にTOP30圏外だったものが、2023年には4位にジャンプアップ。20代も14位から8位へと着実に順位を上げており、10代、20代の男性ではTOP10入りがここ数年のトレンドです。
女性・男性ともに人気が拡大している背景には、肌の土台からコンディションを整える施術として、ハーブピーリングが改めて注目されていることがありそうです。
専門店も増加。「肌ケア」の新定番へ
人気を受けて「ハーブピーリング専門店」も増加しており、より身近に通える環境が整ってきました。顔だけでなく、自分ではケアが難しい「背中ニキビ」の対策として、ブライダルや夏場に利用する人も増えています。
ハーブピーリングの人気は、多くの人が「素肌そのものの美しさ」を求め始めたことの表れと言えるでしょう。
ヘアケアではコロナ禍以降のトレンドで、髪そのものの美しさが重視されるようになりました。肌においてもファンデーションで「隠す」のではなく、素肌そのものを「磨く」ことに価値観がシフトしていると言えるでしょう。
今回のデータは、そんな「肌重視」の意識が、これからのスタンダードになりつつあることを示しているのかもしれません。













