美容の未来のために、学びと調査・研究を

美容サロン経営を学ぶならホットペッパービューティーアカデミー

【アイ】客単価×来店回数分析

※ホットペッパービューティーアカデミー作図、「美容センサス2023年上期<アイビューティーサロン編>」から女性15~69歳のデータを使用(60代はn数が30以下のため参考値)

上顧客ゾーン【30代、50代】
アイビューティーサロンでは、30代と50代が「上顧客」にゾーニングされます。「まつげパーマ」などで来店回数が多い傾向にある30代と、若年層よりエクステのニーズが高く単価が高い傾向にある50代とで売上の伸ばし方は異なっています。


回数UPゾーン【20代】
20代は利用金額は高いのですが、年間利用回数が平均よりは低い「回数UPゾーン」に。「リピータークーポン」でお得感を出すのもよいかもしれません。コロナ禍で利用者の増えた「眉毛メニュー」の提案を追加することにより、来店回数を上げる取り組みもありそうです。


単価UPゾーン【40代】
年間利用回数は多いのですが、利用金額が低い「単価UPゾーン」には、40代がゾーニング。40代は、『ホットペッパービューティー』の「フリーワード検索ランキング」で「フラットラッシュ」、「バインドロック」、「LED」など高単価なまつげエクステの施術が上位にランクインしています(2023年8月時点)。加齢によるまつ毛の悩みに対するボリューム提案は喜ばれそうです。


育成ゾーン【15~19歳】
15~19歳は、利用金額も年間利用回数も低い「育成ゾーン」です。「学割」クーポンなどを有効に活用して利用の敷居を低くしたり、年代の近い20代に人気の施術などをご提案することによって単価アップに取り組むのもよいかもしれません。

まとめ(ジャンル別の打ち手)

※ホットペッパービューティーアカデミー作図

今回の分析からは、ジャンルによって客単価も高く来店回数も多い「上顧客」のお客さまの年代がかなり変わりますし、年代ごとの客単価、来店回数UPのアプローチも変わることが分かりました。それぞれのジャンルごとに最適化したお客さまのアプローチをぜひご検討ください!

EDITORIAL NOTE

私は40代ですが、リラクゼーションサロンに週1~2回通っています。もみほぐしのメニューの他に、マシンを使った痩身メニューまで。まさに今回のデータ通り「上顧客ゾーン」に位置しているようです(笑)

私の場合は「1時間以内に自宅に帰りたい」という希望があるため、毎回施術は30分なのですが、セラピストさんの「短い時間でも継続していると変わってきますね!」という言葉通り、1カ月ほどすると施術後の実感が変わりました。食生活や美容クリニックとサロンの併用についてもアドバイスをいただいています。

利用者のニーズにあったメニューがある(対応ができる)、施術だけではなくトータルな美容のアドバイスができる、そういうサロンやスタッフにお客さまはしっかりとついていくのだと思います。

ご紹介した調査はこちら

1 2

前編(ヘア/エステ)から読む!

前編はこちら

前編を見る

文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎寄稿・連載
    (2022年5月~2022年10月)「ビューティ・インサイト」(WWD)、以下連載中「数字で読む美容トレンド」(BEAUTOPIA)、「美容サロンの経営塾」(国際商業)、「美容トレンド最前線!」(ファッション販売)

    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)、『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

研究員コラム一覧へ

調査カテゴリ

ホットペッパービューティーアカデミーに
会員登録をして、
美容サロン経営に役立つ動画
を見よう!