セミナー解説③【オペレーション効率化・事例集】
生産性UPで売上拡大!3つのカギは?

2024年2月27日に開催した「生産性UPで売上拡大!」セミナーを抜粋した特別編。ラストの3回目は、オペレーションの効率化によって人時生産性が大幅に改善した事例を取り上げます!(全3回)

(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)

お客さまは”もっと”美容サロンの時間を短縮したい⁉

※複数回答 出典:ホットペッパービューティーアカデミー 「美容サロンのDXに関する利用意識・実態調査」(2022年7月)

これまで(1回目2回目)人時生産性のテーマで解説してきましたが、お客さまはサロンで過ごす時間が短くなることをどう感じているのでしょうか?調査では、「美容サロンで”もっと短縮したい”時間」を聞いたところ、男女ともに「受付」「会計・支払い」「カウンセリング」など施術以外の部分で「もっと短縮したい」という回答が上位にあがりました。

もちろん、施術自体についても、クオリティが下がることがなければ、時間が短くなることは歓迎されるでしょう!

ここからは、ホットペッパービューティーアカデミーの取材記事や動画セミナーから「オペレーションの効率化」によって、人時生産性アップに成功しているサロンの事例をご紹介します!(※事例内容は、取材時・セミナー時のものです)

\ご紹介事例/
①メニューをシンプル化して、時間単価UP
flen(長野)、└ROOST(京都・東京)
②案内を型化して、次回予約が約8割に!
ロレインブロウ 難波店(大阪)
③スタッフのモチベーションをあげる「人時生産性ランキング」!
Lond(東京、ほか)

【ヘア】ショート特化で、時間単価UP!

ホットペッパービューティーアカデミー 連載記事「HOT PEPPER Beauty AWARD受賞サロン」

長野県上田市にあるflenは、「HOT PEPPER Beauty AWARD 2023」の北信越エリア・3~5席の部で“GOLD Prize”受賞!スタッフの平均月収は72万円で、年間休日は108日とES(従業員満足)も非常に高いサロンです!

(””は連載記事より抜粋、以下同じ)

“ショート推しにした理由は、時間単価を上げるため。ョートの場合、カラーの塗り&乾かす時間も短くなるので、回転率が高くなる。さらにカラー剤も少ない量で済むので、材料費も軽減。

“現在の時間単価は、約5000円。そうなるようにメニューを組んでいる

スタッフが辞めてしまうというのは、非効率なこと。だから、待遇を厚くする。それだけの待遇を実現するには、時間単価を上げる。そのためのショート特化…という流れです。”

うちでは、「お客さまを絶対に待たせない」というルールがあるんです。オーダーのほとんどがショートなので、オペレーションが効率化できる。なので、「前のお客さまが終わらない」という理由で、お待たせしてしまうことはありません。

“施術自体もお客さまが想像しているより、はやく終わらせることが多いので、喜んでもらえますね。”

スタッフの待遇アップのためにメニューをシンプルにしたショート特化という戦略、その結果、お客さまの待ち時間も減らして顧客満足も高まるという好循環が生まれていますね!

事例をもっと詳しく

「flen」のインタビューは、こちら

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