2024年10-12月の美容消費係数は2.95%
前年のピークからは落ち着くも、高水準を維持

【美容消費係数】から読み解く美容トレンド!
美容消費係数は、家計に対する理美容の支出割合です。お客さまの「美容財布」を知ることで、サロンの打ち手につなげていきましょう!
【最新】2024年10-12月解説
1.美容消費係数の推移
2024年10-12月の美容消費係数は 2.95% となり、7-9月の 2.97% からやや低下しましたが、依然として安定した水準を維持しています。2023年のピーク(3.11%)からの推移を見ると、やや落ち着きを見せつつも、長期的なトレンドとしては高水準を維持していることが分かります。
2. 景気動向指数(CI)との関係
一方で、景気動向指数(CI)は 116.3 と、2023年と比較して上昇傾向にあります。一般的に景気が良いと消費意欲が高まり、美容消費も増える傾向にありますが、今回のデータではCIの上昇に対して美容消費係数が横ばいからやや下降傾向という興味深い動きが見られます。
時系列グラフ(美容消費係数)
- 1年推移
- 5年推移
- 10年推移



美容消費係数は 2.7%台 をベースに推移し、コロナ禍後の2023年に一時的に3.1%台まで上昇しました。2024年の数値はそのピーク時よりは若干低下したものの、長期的な平均値(2.7~2.9%)よりは高めに推移しており、依然として高水準といえます。
過去10年のトレンド
2015年~2019年の2.7%前後から、2020年以降の増加傾向が確認できます。特に2023年以降は景気回復とともに美容消費が活発化しており、2024年もその影響を受けつつあります。
【理美容】サービス・モノ消費額
サービス
理美容サービスとは?
モノ
理美容用品とは?
時系列グラフ(理美容サービス・モノ消費額)
- 1年推移
- 5年推移
- 10年推移



一方、理美容用品は、2015年頃の3,900円前後から上昇し続けており、2020年以降は4,000円を超える水準で推移しています。ホームケア需要の拡大や物価上昇の影響を受け、金額の増加が続いていると考えます。
美容消費係数の算出方法
○出典 総務省「家計調査」より、「ホットペッパービューティーアカデミー」にてデータ編纂。
(※美容消費係数は「家計調査」を元に、独自算出)