【2026年4月ー6月】美容消費係数は3.05%。サービス・モノがそろって増加し、4月ー6月期としては過去10年で最も高い水準に
【美容消費係数】から読み解く美容トレンド!
美容消費係数は、家計に対する理美容の支出割合です。お客さまの「美容財布」を知ることで、サロンの打ち手につなげていきましょう!
2026年4-6月解説

前年比+0.15ポイント、前四半期比+0.24ポイントと大きく上昇
2026年4月~6月の美容消費係数(家計の支出に対する理美容費用の割合)は、3.05%となりました。
前年同期(2025年4月~6月:2.90%)との比較では+0.15ポイント、前四半期(2026年1月~3月:2.81%)との比較では+0.24ポイントと、いずれも上昇しています。
一方、景気動向指数(CI一致指数、2020年=100)は「118.1」となり、前四半期の「117.1」からさらに上昇しました。前四半期は美容消費係数と景気動向指数が逆方向に動きましたが、今期は両者がそろって上向く結果となっています。
時系列グラフ(美容消費係数)
- 1年推移
- 5年推移
- 10年推移
過去5年のトレンド(同時期比較)
4月~6月期に絞って過去5年間の推移をみると、2022年2.82%、2023年2.81%、2024年2.95%、2025年2.90%、そして2026年3.05%。一進一退を繰り返しながらも、緩やかな上昇基調が続いていることがわかります。
過去10年のトレンド(同時期比較)
さらに10年に視野を広げると、2017年2.61%、2018年2.69%、2019年・2020年2.78%、2021年2.87%と推移。今期の3.05%は、4月ー6月期としては過去10年で最も高い水準です。なお、四半期ベースでの過去最高は2023年10月ー12月の3.11%であり、それには届かないものの、家計における美容のシェアが中長期的に切り上がってきていることが読み取れます。
【理美容】サービス・モノ消費額
サービス
理美容サービスとは?
前年比・前四半期比ともに増加
理美容費用の内訳のうち、「サービス(理美容サービス)」への支出は3,410円となりました。
前年同期(2025年4月ー6月:3,206円)との比較では204円の増加、前四半期(2026年1月ー3月:2,979円)との比較では431円の増加です。前四半期は前年比・前四半期比ともにマイナスで「サービスの伸び悩み」が課題として見えていましたが、今期はその反動を含めて大きく回復しました。
モノ
理美容用品とは?
前年比・前四半期比ともにプラスで堅調を維持
一方、「モノ(理美容用品)」への支出は4,428円でした。前年同期(2025年4月ー6月:4,184円)との比較では244円の増加、前四半期(2026年1月ー3月:4,223円)との比較でも205円の増加となり、前年比・前四半期比ともにプラス。ホームケア需要と製品単価の上昇を背景に、底堅い推移が続いています。
時系列グラフ(理美容サービス・モノ消費額)
- 1年推移
- 5年推移
- 10年推移
過去5年のトレンド(サービス・モノ同時期比較)
「モノ」は2023年以降、右肩上がりのトレンドを描いてきましたが、今期の4,428円は4月ー6月期として過去5年で最も高い金額です。「サービス」も2023年の2,909円を底に3年連続で増加し、今期の3,410円は過去10年の4月ー6月期で最高の水準となりました。
前四半期は「モノは堅調、サービスは伸び悩み」という二極化のトレンドが見られましたが、今期は両者がそろって増加し、美容消費全体としての持ち直しがうかがえる結果です。
今後の美容消費の展望
景気動向指数(CI一致指数)が118.1へと上昇するなかで、美容消費係数も3.05%へと上昇しました。前四半期に見られた「景気は上向くが美容消費は落ち込む」という逆行の動きは、今四半期は見られませんでした。
ただし、この上昇をそのまま「お客さまの美容意欲が高まった」と読むには注意が必要でしょう。美容業界では価格改定(値上げ)が広がっており、支出額の増加には「同じ施術・同じ商品でも支払額が上がった」分が少なからず含まれていると考えられるためです。金額の伸びが、来店回数や購入点数の増加によるものなのか、単価上昇によるものなのかは、切り分けて見ていく必要があります。
とはいえ、家計全体の支出に対する割合である美容消費係数が4月ー6月期として過去10年で最も高い水準にあることは、物価高のなかでも美容が家計のなかで一定の優先順位を保っていることを示しています。
「サービス(サロン来店)」がプラスに転じた今期の動きが一時的なものにとどまるのか、それとも定着していくのか。次の四半期の数値が、その見極めのポイントになりそうです。
美容消費係数の算出方法
○出典 総務省「家計調査」より、「ホットペッパービューティーアカデミー」にてデータ編纂。
(※美容消費係数は「家計調査」を元に、独自算出)

ホットペッパービューティーアカデミーでは、美容消費(サロン消費+モノ消費)のトレンド見立てに、「美容消費係数」という指標を使っています。








