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2021/03/12

研究員コラム

【コロナ後の美容消費③】「店販メニュー」の可能性

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3回の連載で、調査「美容消費係数2020年10月~12月」「美容センサス2020年下期【資料編】」の中から、「コロナ後(※)の美容消費」について解説するシリーズ。

※コロナ後=2020年4月の外出自粛要請が出された以降を指します。(以下、同)

1回目は「「美容財布」の優先順位がUP!」、2回目は「「改善・時短」ニーズが上昇」、3回目は「「店販メニュー」の可能性」についてご紹介します。

(解説:ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)


「モノ消費」が、コロナ後も好調

家計における「モノ消費」(理美容用品)と「サロン消費」(理美容サービス)の推移を見てみましょう。

#DATA:
「モノ消費」(理美容用品)と、「サロン消費」(理美容サービス)の3カ月平均での定点推移


3-3

※総務省「家計調査」より、ホットペッパービューティーアカデミーによるデータ編纂
(毎年、1-3月/4-6月/7-9月/10-12月の四半期平均の推移)

オレンジ色の折れ線が理美容の「モノ消費」です。モノ消費がいちばん大きく下がったのは、2019年10~12月で実は2019年10月に実施された消費税増税のタイミング。

以降は、増加を続けており、2020年のコロナ禍の中でも消費額はダウンすることなく、上昇しているのです。

コロナ禍で美容家電メーカーが業績予想を上方修正したり、10万円以上もする高額な美容家電もSNSで話題になるなど、「巣ごもり需要」の影響は大きそうです。

一方「サロン消費」は、緊急事態宣言を受けて4~6月は消費が下がりましたが、それ以降は復調傾向にあります


「店販メニュー」の可能性

理美容用品の「モノ消費」の中には「店販メニュー」も含まれます。コロナ禍で「サロンに来れない間も、サロンの商品で(状態を)維持したい」と店販を購入されるお客さまもいらっしゃると伺います。

またコロナ禍で注目されているのが、店販商品をサロンのメニューに組みこんだ「店販連動メニュー」。例えば免疫力に関心のあるお客さまへ、ヘッドスパ+インナービューティーの店販を組み合わせた店販連動メニューが好調というサロンもあるそうです。

お客さまに、「サロンの外でも」キレイを維持してもらうために何ができるか?それを考えることが、コロナ禍ではさらに重要になってきています。

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Editor’s NOTE

「店販連動メニュー」は、ヘア、ネイル、エステ、リラクゼーション、アイビューティー、どのジャンルでもご提案可能です。

脱毛サロンでは、「自宅用脱毛器」と「サロン脱毛」をセットにした店販連動メニュー、痩身サロンではインナービューティー商品と組み合わせた3カ月で結果を出す痩身プランも好調とのこと。

またネイルサロンでは、「ハンドクリーム」の店販が非常に好調です。アルコール消毒で手荒れが気になるお客さまも増えているでしょう。

私も店販愛用者です。ただ実際に使ってみるまでは、その良さを知りませんでした。コロナ禍の中で、店販を「まずは使っていただく」きっかけづくりにも、「店販連動メニュー」のご提案もありそうだなと思います。

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【文責】
shomei_tanaka

ホットペッパービューティーアカデミー
研究員・田中公子(たなかきみこ)

調査研究員として、2012年から活動。男女1万3,200人の経年調査「美容センサス」をはじめとした、カスタマーの美容サロンに対する利用行動・意識調査や、美容消費の兆しを発信。

セミナー講演、業界誌・一般誌・TVなど取材多数。(共著『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)ほか)。
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