店販購入満足度は7割以上!店販購入経験者と未経験者の価値意識の違いとは?

ホットペッパービューティーアカデミーで発表するデータを、研究員の解説や事例を交えながらご紹介するページです。

今回は、コロナ禍での店販商品ニーズの高まりを受けリクルートが2021年7月に実施した「店販商品購入に関する意識・実態調査」より、店販購入経験者と店販購入未経験者の価値意識の違いについて解説します。

(解説:ホットペッパービューティーアカデミー研究員 岡本華奈子)

「店販購入経験者」と「未経験者」の価値意識の違い

店販を買う人は美意識が高い人、という印象をお持ちの方も多いかと思います。本当にそうなのか、「店販購入経験者」と「未経験者」の価値意識の差分を検証してみます。

まずヘアサロンから見ていきます。
「店販購入経験者」と「未経験者」の回答差が特に大きかったのは、「指名をするほうだ」「悩みを相談するほうだ」「スタッフとはよく話すほうだ」など、スタッフとの関係性の強さが店販購入に影響を与える可能性が見えてきます。

一方、ネイル・アイ・リラク・エステサロン(「店販購入者」はいずれかのサロンで購入経験あり)を見ていきます。
ヘアサロンと同様に、やはりスタッフとの関係性の近さも大きな影響を与えていそうですが、ここでは「コロナ以前よりお金をかけるようになった」という回答が印象的です。

コロナ禍では「基礎化粧品の購入額が上がった」という声を聞くことも多く、本質的な改善ニーズを求める傾向に変化しつつあります。そういったニーズからも「美容サロンで取り扱う商材」が注目されているのかもしれません。

店販購入率が高いのは「土日祝」より「平日」!?

では次に、少し切り口を変えて、店販購入経験があると回答した人が、サロンを利用している時間帯について見てみます。

平日・土日祝の時間帯別にどのように分布をしているのか見てみると、ヘアサロンでは「平日午前中」、ネイル・アイ・リラク・エステサロンでは「平日の日中」が最も高い結果に。回答者の割合全体としても少し平日の割合が高いものの、ヘアサロンでは「購入未経験者」と比較しても「平日午前中」の来店比率が約1.4倍高いことも分かりました。

平日の比較的混雑が少ない時間帯に、スタッフが店販案内する時間を確保できているのが要因かもしれません。