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ヘア、エステでは、年間店販購入額がコロナ前から増加!

サロンごとの年間店販購入額では、最も高いのはエステ(フェイシャル)の34,418円。次いでネイルサロンの11,334円、アイビューティーサロンの11,126円と続きます。

ネイルサロン、アイビューティーサロンの年間店販購入額が「思ったよりも高い!?」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。購入率はそれほど高くはありませんが、美容感度の高いお客さまは、しっかり購入してくださっています。

ヘアサロン、エステサロンではコロナ前より年間店販購入額が増加。どの商品の購入が増えたのでしょうか?

【ヘア】「スキンケア・メイクアイテム」の店販購入率が増加!

前年からの「店販購入率」が増加した商品を見てみましょう。ヘアサロンでは、「トリートメント」、次いで「スキンケア・ボディケア・メイクアイテム」と、ヘア関連以外の商品がランクイン!

お客さまは、「美容師=髪のプロ」としてだけではなく、「美容師=美容全体のプロ」としてとらえているため、プロから提案された商品を信頼して購入しているのではないでしょうか。

【エステ】基礎化粧品の購入率が大幅増加!

エステサロン(フェイシャル)では、「洗顔・クレンジング」が最も増加。「パック・フェイシャルマスク」、「メイクアイテム」なども増加しています。

フェイシャルエステは、施術と店販商品の連動性が高いため、より「プロからの提案」を受け入れやすいのかもしれません。

コロナ禍によって、お客さまのサロンを選ぶ基準は「信頼できるかどうか」が大きなカギになっています。店販購入はまさに「美容のプロへの信頼の証」。

外出しにくい状況は続いていますが、自宅ケアの提案範囲が広がることはお客さまにとっても嬉しいことではないでしょうか。

EDITORIAL NOTE

私も昨年、サロン専売のクッションファンデーションをアイビューティーサロンで購入しました。

初めて行ったサロンでしたが、施術者の方との会話が盛り上がり、おススメのケア商品を購入。その際に、レジ横に置かれているファンデーションも「これは噂の!?」と気になり、あわせて購入することに。

店販商品は購入目的を持って来店しなくても、サロンでの「過ごし方」、スタッフとの「関わり方」によって、購入意向が高まることも。

サロンでのご提案次第で、お客さまにより効果のあるアフターフォローをすることも可能なのです!

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動画でも解説!3分で店販コスメのポイントが分かる

文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)、『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

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