欧米豪インバウンドの4割超が美容サロンに来店!訪日リピーターほど、サロンを利用する実態とは?

訪日外国人旅行者(インバウンド)の全体像を見ると、韓国・中国・台湾をはじめとする東アジア圏からの旅行者が多くを占めています。しかし昨今、現場の美容サロンからは「欧米のお客様の利用が増えている」というお声を頻繁に耳にすることが増えてきました。

そこで今回は、2025年8月〜11月にかけて日本を旅行した欧米豪(欧州・北米・豪州)の方を対象に、「その旅行期間内に、実際に美容サロンへ行ったかどうか」という初の実態調査を実施しました。結果から見えてきたのは、彼らがすでに確固たる目的を持って皆さまのサロンへ足を運んでいるという事実でした。

「欧米豪・訪日外国人旅行者の『日本の美容サロン』利用に関する実態調査」の結果を解説していきます。

(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)

欧米豪の4割超が日本の美容サロンに来店

(n=1,535)出典:ホットペッパービューティーアカデミー「欧米豪・訪日外国人旅行者の『日本の美容サロン』利用に関する実態調査」(2026年2月)

今回の調査で、欧米豪からの旅行者のうち、42.6%が今回の旅行中に日本の美容サロンを利用(予約済み等を含む)しているという事実が明らかになりました。「そんなに利用していたの?」と、驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

(n=1,535)出典:ホットペッパービューティーアカデミー「欧米豪からの訪日外国人旅行者の『日本の美容サロン』利用に関する実態調査」(2026年2月)

利用したサロンの内訳を見てみると、最も利用されているのが、「マッサージ・リラクゼーション施設(26.7%)」で、「エステティックサロン・ホテルスパ(18.7%)」、「ヘアサロン(17.3%)」と続きます。(「詳細データ」P14)言葉の壁を越えて日本の美容サービスが幅広く楽しまれていることがわかります。

なお、女性に絞ると、ネイルサロンの利用は10.5%あり(マッサージ・リラクゼーション施設29.2%、エステティックサロン・ホテルスパ19.8%、ヘアサロン20.9%)日本の繊細なアート技術やトレンドのデザインに対する美容感度の高い女性旅行者の確かなニーズがうかがえます。

訪日回数とサロン利用率が連動

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「欧米豪・訪日外国人旅行者の『日本の美容サロン』利用に関する実態調査」(2026年2月)

さらにデータを深掘りすると、興味深い傾向が見えてきます。訪日旅行の回数と美容サロン利用率が、比例して伸びているのです。

これは「日本の旅行に慣れる」ほど、美容サロン体験を旅の中に組み込んでいるということです。定番の観光地を巡り終えた旅行者にとって、現地の美容サロンで日本人と同じサービスを受けることが、「コト消費」として定着しつつあるといえます 。

美容室での利用メニューと、鍵を握る「訪日前のSNS」

日本のヘアサロン利用者(n=266)、複数回答
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「欧米豪・訪日外国人旅行者の『日本の美容サロン』利用に関する実態調査」(2026年2月)

ヘアサロンで利用したメニューを見ると、「カット(86.5%)」「シャンプー&ブロー(64.3%)」に加え、「トリートメント・ヘッドスパ(40.6%)」や「カラー(23.3%)」といったケア・カラー施術も人気を集めています

これは昨今、SNSでの「ハイトーンカラー」や「ヘッドスパ」などの情報発信を旅行前から見ている利用者の方が増えてきている影響かもしれません。

日本の美容サロン利用者(n=654)、複数回答
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「欧米豪・訪日外国人旅行者の『日本の美容サロン』利用に関する実態調査」(2026年2月)

実は日本のサロンを見つける情報入手経路のトップは「SNS(Instagram, TikTokなど)(訪日前に見た)」が56.0%と圧倒的でした 。

日本に着いてから何となくサロンを探すのではなく、自国にいる段階でSNSの動画などを通じて「このサロンでヘッドスパを受けたい」「このスタイリストさんにカラーをしてほしい」と心を決めて来店する旅行者が増えていると聞きます。

このように事前にSNSでサロンを探し、明確な目的を持って指名予約をして来店される旅行者のお客さまは、インバウンド対応で不安視されがちな直前キャンセル(ドタキャン)も少ない傾向にあるようです。