【休眠美容師】復職サロン探しの‟重視点“
給与・福利厚生を上回るのは…?


ホットペッパービューティーアカデミーが発表するデータを、研究員の解説や事例を交えながらご紹介するページです。

今回は、昨年に続き2022年3月にリクルートで実施した「就業実態調査2022」より、現役美容師(経営者、施術者、アシスタント含む)の離職と復職の実態を解説します!
(解説:ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)

現役美容師の4割超が、産休・育休「以外」の理由で、
「離職経験あり」

「美容師資格は持っているが、美容師としては働いていない」、いわゆる休眠美容師のボリュームは全国で約75万人(※注1)といわれています。

美容師不足は大きな業界課題ですが、実は復職している美容師も多くいるのです。

「一度は美容師を辞めたけれど、再び美容師として働いている」という「離職経験」を調査したところ男女合計では、「離職の経験あり」はなんと42%!

しかもこのデータには、「産休・育休」の取得により一時的に仕事を休んでいたことは含まれていません。

※注1:免許保有者数123万8000人(出典:理容師美容師試験研修センター資料、平成25年)、従業者数48万7636人(出典:厚生労働省「衛生行政報告例」、平成25年)より算出

男女別では、男性41%、女性43%に「離職経験」あり


男女別にみると、離職経験者の割合は男性、女性ともそれぞれで4割超の結果に。男性も4割以上が「一時的に美容師を辞めていた」ことがあるのは個人的には驚きでした。

離職理由の1位、男性は「サロンの雰囲気が合わない」、
女性は「結婚・妊娠・出産」


その理由をみると、男性は1位が「サロンの雰囲気やテイストが合わなかった」です。「給与への不満」を上回ったことに注目しており、人間関係も含めた「職場の雰囲気」が美容師の定着にとっていかに重要かが分かります。

女性の1位は「結婚・妊娠・出産」。産休・育休を取ることなく(または、取れずに)、美容師そのものを辞めてしまうという女性美容師が多いことが分かります。