美容の未来のために、学びと調査・研究を

美容サロン経営を学ぶならホットペッパービューティーアカデミー

美容サロンで利用してみたい・今後も利用したいDXは?

では美容サロンで利用してみたい・今後も利用したいDXをみていきましょう。1位は男女とも「ネット予約」、2位は「キャッシュレス決済」です。

美容室のネット予約は、現在女性55.3%、男性48.9%(「美容センサス2022年上期<美容室・理容室編>)です。実は6年前の2016年には、女性29.7%、男性29.8%(「美容センサス2016年上期<美容室・理容室編>」)でここ数年で約2倍の利用になっています。

「何時でも予約できる」メリットや、特に若い人に多い「人と直接話すことが苦手、そもそも電話で話すことがほとんどない」場合にもニーズが高そうです。

一方で、男女とも「電話で予約」は約3割存在。スマホを使いこなす10代後半、20代にも「電話で予約」がいることから、ひょっとすると「行きたいサロンがネット予約に対応していない」「ネット予約が使いにくい」といった理由もあるのかもしれません。

DX活用するサロンを「利用したい」は男女とも約半数

最後にDX活用するサロンに対する利用ニーズをみてみましょう。

DX活用するサロンを「利用したい」は男女とも約半数です。

つまり、同じ条件のサロンであれば、2人のうち1人はネット予約やキャッシュレス決済など「DX活用」をしているサロンを選ぶ可能性が高いということです。

DXというと、「なんだか難しそう」「うちには関係ない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はカスタマーにとっては身近でコロナ禍には「なくてはならない」サービスになっています。

DXは顧客満足の向上にもつながり、集客UPの可能性もある。サロン経営の未来につながる強力な武器となりそうです。

EDITORIAL NOTE

DXが進む中で、これまで「当たり前」だったことに対しても「不便」と感じることが増えてきたように思います。

例えば「会計」。「財布を出して現金を払う。おつりをもらうことが当たり前」だったことが、「キャッシュレス決済」の導入によって、現金を持ち歩かない人や最近では、スマホ決済のみで財布も持ち歩かない人も増えています。

変化する社会の中で、サロンも同様に変わっていく必要があるのかもしれません。

1 2

文責

  • 田中公子

    田中公子(たなかきみこ)

    ホットペッパービューティーアカデミー研究員

    前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。

    調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や、美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。

    ◎寄稿・連載
    「ビューティ・インサイト」(WWD)、「数字で読む美容トレンド」(BEAUTOPIA)、「美容サロンの経営塾」(国際商業)、「美容トレンド最前線!」(ファッション販売)ほか
    ◎共著
    『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)、『データで見るエステティックの今とこれから』(フレグランスジャーナル社)

研究員コラム一覧へ

調査カテゴリ

ホットペッパービューティーアカデミーに
会員登録をして、
美容サロン経営に役立つ動画
を見よう!