【2025年10月〜12月】美容消費係数は2.97%(前年同期比+0.02pt)。理美容用品(モノ)の消費が牽引し上昇トレンドへ
【美容消費係数】から読み解く美容トレンド!
美容消費係数は、家計に対する理美容の支出割合です。お客さまの「美容財布」を知ることで、サロンの打ち手につなげていきましょう!
【最新】2025年10-12月解説

美容消費係数は2.97%で前年同期・前四半期ともにプラス
2025年10〜12月期の美容消費係数は「2.97%」となりました。
前年同期(2024年10〜12月:2.95%)と比較すると+0.02pt(ポイント)、前四半期(2025年7〜9月:2.94%)と比較すると+0.03pt(ポイント)といずれも上昇しています。
1年間の推移グラフを見ると、2025年1〜3月期に一度2.77%まで落ち込みましたが、その後は2.90%(4〜6月)、2.94%(7〜9月)、そして今回の2.97%と、3四半期連続で右肩上がりの回復傾向を見せています。また、景気動向指数(CI一致指数)が114〜115台で横ばいに推移する中、美容消費係数はそれを上回る勢いで上昇トレンドを描いています。
時系列グラフ(美容消費係数)
- 1年推移
- 5年推移
- 10年推移
過去5年のトレンド(同時期比較)
過去5年間のデータから、美容への支出は「マクロな景気動向に左右されず、独自のメリハリを持った消費スタイル」が定着していることが読み取れます。
景気とは異なる独自の波(メリハリ):
景気動向指数(CI)が107〜116台で緩やかに推移しているのに対し、美容消費係数は2.5%〜3.1%の間で独自の波を描いています。これは世の中全体の景気と単純に連動しているわけではなく、季節要因やイベントごとの「投資のメリハリ」が表れた動きと言えます。
底堅いニーズと反発力:
一時的に支出が落ち着く谷の時期があっても、その後は反発して明確なピーク(山)を作っています。特に2023年末や2025年末などには上昇を見せており、美容が消費者にとって「削り続けられない、ここぞという時に投資する対象」であることが分かります。
【理美容】サービス・モノ消費額
サービス
理美容サービスとは?
前四半期から回復し、美容の基盤として底堅く推移
2025年10〜12月期の「サービス(理美容サービス)」への支出は3,165円となりました。前年同期比では-13円とわずかに減少したものの、前四半期比では+75円とプラスに転じています。
過去最高額を記録し爆発的な伸びを見せた「モノ」の消費に対し、「サービス」への支出は年間を通して3,000円〜3,200円台のレンジに収まり、非常に安定した動きを見せているのが特徴です。
前年同期の水準には一歩届きませんでしたが、7〜9月からの確かな持ち直しが見られます。年末年始のイベントに向けたヘアサロンでの身だしなみやネイルなど、消費者にとって「削ることのできない日常の必須メンテナンス」として、サービス消費が美容支出全体の底固めをしている事実がこの数字に表れています。
モノ
理美容用品とは?
物価高の中でも「価値あるモノ」への出費は惜しまない姿勢が顕著に
2025年10〜12月期の「モノ(理美容用品)」への支出は4,776円となりました。前年同期比で+226円、前四半期比で+446円と大幅な増加を見せ、非常に高い水準を記録しています。
この突出した伸びの背景として見逃せないのが、近年の「物価高(製品の価格改定)」の影響です。ベースメイクやスキンケア用品、美容家電などの単価上昇が、支出額全体を底上げしていることは間違いありません。
しかし、ここで注目すべきは「単価が上がっても、美容用品の買い控えは起きていない」という事実です。クリスマスコフレや1年を締めくくる自分へのご褒美など、年末ならではの美容に対する高い熱量が物価高を上回り、力強い消費の伸びとして表れています。
時系列グラフ(理美容サービス・モノ消費額)
- 1年推移
- 5年推移
- 10年推移
過去5年のトレンド(サービス・モノ同時期比較)
過去5年間のモノ(理美容用品)とサービス(理美容サービス)の推移からは、消費者の「サービスで基礎を保ち、モノへの投資でメリハリをつける」という消費行動が明確に読み取れます。
安定基盤となる「サービス」:
グリーンの線(サービス)は、2021年頃は2,400円台の谷もありましたが、近年は3,000円〜3,200円台の非常に狭いレンジで安定して推移しています。美容室や他の美容サロンでの定期的なケアが、生活の中で削ることのできない「日常の必須メンテナンス」として定着していることが伺えます。
物価高の中でも支出を許容する「モノ」:
オレンジの線(モノ)は、定期的に大きな山を作りながら、2025年末には4,776円と過去5年で突出した最高額を記録しました。この背景には、近年のコスメや美容家電の相次ぐ価格改定(物価高)によるベースアップが大きく影響していると考えられます。しかし注目すべきは、価格が上昇しても、消費者が買い控えや極端なダウングレードをせず、美容への支出を許容している点です。年末のクリスマスコフレやご褒美消費など、「ここぞという時のモノ消費」に対するモチベーションの高さが、物価高を乗り越えて市場を牽引しています。
今後の美容消費の展望
今後の美容消費は、「価格以上の価値を見極める、シビアでメリハリのある自己投資」がさらに定着・加速すると予想されます。
終わりの見えない物価高により、世の中全体で生活防衛意識が働く中であっても、データが示す通り、美容は消費者にとって「単なる贅沢品」ではなく「自身のモチベーションやQOL(生活の質)を保つための重要な自己投資」として扱われていることが分かります。
そのため、ベースとなる定期的なサロン通い(サービス)は手堅く維持されるでしょう。一方で、自宅でのケアを格上げするスキンケアや美容家電(モノ)に対しては、単に安いから買うのではなく、「タイパ(タイムパフォーマンス)が良い」「確実に気分が上がる」など、自分にとって価格以上の価値があると納得できれば、高単価であっても惜しみなく投資する傾向が続きます。今後は、いかに消費者の「納得感」を引き出せるかが、美容市場における最大の鍵になると考えられます。
美容消費係数の算出方法
○出典 総務省「家計調査」より、「ホットペッパービューティーアカデミー」にてデータ編纂。
(※美容消費係数は「家計調査」を元に、独自算出)

ホットペッパービューティーアカデミーでは、美容消費(サロン消費+モノ消費)のトレンド見立てに、「美容消費係数」という指標を使っています。








