顧客満足UPの法則顧客満足UPの法則
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イノベーターが
見ている未来

vol.37

確固たる世界観を持ち、新しい取り組みをしている「次世代リーダー」へのインタビュー。
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。

株式会社プロラボホールディングス
代表取締役会長 兼 CEO

佐々木 広行さん (age.51)

内面から美容・健康の土台を作る。
夢はアジア ナンバーワンブランド。

エステティックサロンやヘアサロンで、印象的なパッケージを見た人も多いであろう「エステプロ・ラボ」の製品。インナービューティ(内面美容)に着目したハーブティーや酵素飲料といったサロン専売品をラインナップする同ブランドは、2008年の誕生から10年余りで国内約1万2000店舗に取り扱われるまでに成長。ブランド誕生秘話から、今後の構想までうかがいます。

1968年、神奈川県生まれ。早稲田大学卒業後、警備会社に勤めた後に1998年に起業。フリーペーパーの発行を皮切りに、企業の広告制作やマーケティングを手掛ける。2002年にエステティックサロン事業に進出したことを契機に、インナービューティ商品『Esthe Pro Labo(エステプロ・ラボ)』ブランドを自社開発し、2008年より販売スタート。同ブランドは現在、国内だけでなく、中国やシンガポールなど海外にも進出。また、国内5カ所でインナービューティに関する直営カウンセリングサロンを展開。
https://www.esthepro-labo.com/

第1章知識もないまま畑違いの分野へ

「手伝ってください、と募集をしたら
いろいろなキャリアの女性が集まってくれた。」

「エステプロ・ラボ」ブランドを代表する製品「ハーブザイム113グランプロ」シリーズは、酵素栄養学に着目して開発された酵素ドリンク。113種類の国産植物を使用し、ヒノキ樽を使った伝統製法で自然発酵させている

佐々木さんは大学卒業後に大手の警備会社に就職、その後フリーペーパーの会社を起業されたとか。

特にフリーペーパーがやりたかったわけではないんです。僕は大学生のころから「起業したい!」と考えていて。ひとまず就職をして営業を学びつつも、30歳までには独立したいなと思っていました。そのリミットが近づくけど資金もないし、川崎市の創業支援制度を利用することに。資金を借りるための審査が通りやすそうな事業企画を考えるうちに思いついたのが、フリーペーパーの発行でした。ただのフリーペーパーじゃなくて、地域の学びたい人と教えたい人を募る「生涯学習メディア」というもの。そうしたら企画が通ったものだから、驚きつつも会社を辞めて起業しました。

フリーペーパーの事業はうまくいきましたか?

とりあえず始めたものの何のツテも信用もないから広告枠も取れないし、支援制度で融資してもらった1100万円はすぐになくなってしまいましたね。半年くらい経つと、僕を気に入ってくれた会社から広告が入るようにはなりましたが、フリーペーパーだけじゃ食べていけないので企画でも印刷でも、何でもやりました。

でも僕は教育学部出身で、編集とか印刷のことなんて全然知らないんですよ。人脈もないから、誌面のデザイナーとか印刷会社もタウンページで探して(笑)。いま考えると無謀ですけど、当時は無謀だということさえわかりませんでした。とにかく必死。地域のカルチャースクールを相手に細々した仕事をいただいて、「パンフレット作れる?」と頼まれたら、何の経験もないのに「あ、いいですよ!」って引き受けて。お金がないからなりふり構わず、あの手この手でどうにかやりながら続けるうちに「こうすると売れる企画になるんだ」というのを学んでいった感じです。

なかなか大変なスタートですね。そのまま潰れずに挽回(ばんかい)できた、転機は?

そんな状態だったので、どうにかしなくちゃと思ってフリーペーパーの誌面でスタッフを募集したんです。「僕はまったくのド素人なので誰か手伝ってくれませんか」って。そうしたら応募の電話が鳴りやまないんですよ。応募してくれたのはフリーペーパーを配布していた沿線の読者。以前は広告代理店や出版社などに勤めていて、結婚や出産で退職をした女性たちでした。「ひどいデザインだなと思っていたのよ」「あなたの編集はめちゃくちゃね」って感じて、見ていられず手助けしたいと思ってくれたようです(笑)。

現在の常務取締役の川端も、そのときに応募してくれた一人。デザイン会社出身なんですが、彼女がデザインするようになってから驚くくらいよくなったんですよ。彼女以外にもライターやマーケティングなどさまざまなキャリアを持つ女性が集まってくれて。彼女たちの能力を活用しようと思いつき、フリーペーパーを配布していた東急田園都市線の路線名から取って「田園都市ミセス1万人ネット」という名前を付けて、「主婦目線のアイデアを活用しませんか」と企業に売り込みました。

退職して埋もれていた女性を活用する、ナイスアイデアですね。実際に企業から引き合いはありましたか?

「主婦に受けるチラシを作ってほしい」と美顔石けんの通販会社から依頼があり、制作したところものすごい反響があったんです。結果的にその通販会社も一気に成長して、それからうちも「通販チラシが得意な会社」として名前が売れていって。「RIZAP」の瀬戸社長が起業した当初に売り出した、おからクッキーのチラシも僕が作ったんですよ。そのご縁でいまも瀬戸社長とは付き合いがあります。

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