美容師3名の採用に成功。求人広告での工夫とは？

兵庫県を中心に14店舗を構える株式会社tenection。「INCE HAIR」「ageless」などの5つのブランドを展開しています。今回、HOT PEPPER Beauty WORKで3名の美容師採用に成功しました。代表取締役の杉本遼平さんに、会社としての想いや求人広告での工夫について話を伺いました。

株式会社tenection

代表取締役　杉本遼平さん

業種：ヘアサロン
店舗数：14店舗
スタッフ数：130名

会社として“ありたい姿”は？

“自立した美容師”をつくっていきたい。

スタッフにファンをつけてあげたい。

一言でいうと“自立した美容師”をつくりたいと思っています。美容師にとっての自立とは、指名のお客さま…つまりファンがたくさんいることだと考えています。たとえば集客できているサロンがあったとしても、お客さまを単にさばくような仕事ぶりではファンになってはいただけません。そこそこ給料は稼げたとしても、そのままダラダラと年を重ねてしまうと将来スタッフ自身が困ってしまいますよね。なので弊社では、集客数は担保しながらもスタッフ自身がファンをつくれるような仕組みを整えています。そうすることで、スタッフのキャリアプランの幅も広がるのではないでしょうか。

スタッフの夢や強みを見つけてあげたい。

会社として「夢を見られて、夢をつくって、夢を叶える」というビジョンを掲げています。でも、人って目の前のことに必死な状態では夢を見られないんですよね。自分の生活がちゃんと成り立っていないと、とても夢を見るような心境にはなれない。だからスタッフの生活を保障した上で、スタッフが夢を見られる状況をつくってあげたいと考えています。具体的な方法でいうと、スタッフが本当にやりたいことをコーチング※で引き出すようにしています。

※「コーチング」とは…スタッフの自主性を促し、本人の能力や可能性を最大限に引き出しながら、スタッフのモチベーションを高めていく方法

会社の中に複数のブランドがあるのも、その方がスタッフがやりたいことを実現できると考えているためです。「独立したい」というスタッフは快く送り出したいですが、「自分でブランドはつくりたいが、経営には自信がない」というスタッフもいます。だから経営面では会社がサポートしてあげて、内装やメニューづくりはスタッフにまかせてあげる。そうすることで、そのスタッフが本当にやりたいことを叶えてあげられます。

どんなスタッフを求めていますか？

悩んでいる美容師さんに来てほしい。

「このままでいいのかな？」とモヤモヤしている人を、活躍させてあげたい。

「こういう人材に来てほしい」というよりは、悩んでいる美容師さんに来てもらいたいと思っています。たとえば「美容師としてこのままでいいのかな？」とモヤモヤしている人など。弊社では、一度独立して失敗した人や、40代のベテラン美容師さんが入社してくれたこともあります。先ほどお伝えした通り、コーチングでスタッフが本当にやりたいことを見つける仕組みがありますので、同時にスタッフ自身の強みも見つけられると考えています。仕事ができる人は弊社に来なくても活躍できると思うのですが、「うまく行かない」と感じている方こそ活躍できる会社、サロンだと感じています。

HOT PEPPER Beauty WORKに掲載した理由は「特になし」。

HOT PEPPER Beauty WORKには、特に期待があって掲載を決めたわけではありません。やってみないとわからないから、「HOT PEPPER Beautyの求人媒体だったらやっておこうかな」くらいの感じです。一方で、新しい求人媒体ではそんなに効果が期待できないこともわかっています。転職する時って、ひとつの求人媒体だけ見て終わりっていうパターンは少ないと思うんですよね。いろんな求人媒体を見て吟味していくはず。特定の媒体に効果を期待するというより、トータルで効果が出ればいい。とにかく「掲載しておくことに意味がある」と考えています。とはいえHOT PEPPER Beauty WORKで3名採用できたので、ありがたいなと思っています。そのうちひとりは美容師歴18年のベテランスタッフで、明石店で6月から働いてくれています。

HOT PEPPER Beauty WORKの原稿など、求人面で工夫していることは？

求職者にどんなワードが響くか、常に探っている。

リスティング広告で反応が良かったものを求人広告にも使用。

弊社ではリスティング広告（検索エンジンの検索結果画面で、検索ワードに連動して表示される広告）を利用していますが、そこで効果が良かったデザインやキャッチコピーなどを求人広告にも流用しています。それだけではなく、応募してきてくれた求職者に「どんなところが一番良いと感じて応募してきてくれたか」を面接で聞くようにしています。多くの人から一番最初に出てきた言葉を求人広告に使用することもありますね。たとえば去年までは、「陰口が嫌いな人、募集」というのが人気のワードでした。今年はまた違うワードに変わっていますが、そんな風にデータと実際の声の両方を参考にして、求人効果を最大にできるように工夫しています。