女性が活躍するサロン100

女性スタッフが辞めない
サロンの秘訣

結婚・出産を経ても女性スタッフが長く活躍している、さまざまなサロンの取り組みや職場づくりを、100サロン紹介していきます。

vol.1個別事情をくんだフレキシブルな対応で働きやすく。

NOCONUTS/ヘアサロン

東京都世田谷区

駅前を中心に街が生まれ変わり賑わう二子玉川で、16年前の開業以来、家族連れやカップル、年配の方々まで、幅広い顧客層の支持を受け続けている「NOCONUTS」。取材中もひっきりなしに予約の連絡が入る人気店です。オーナーの星山さんご自身が子どもを育てながら独立開業したこともあり、女性スタッフが出産・育児を経ても長く仕事を続けられる待遇や、スタッフ間の連携を整えています。

1取り組み

産休や育休、時短勤務は個別面談で各自の事情に合わせて。

どんな制度?

全5名のスタッフ中、子どもがいるスタッフが2名。1名は2児のママスタイリスト、1名は3児のママアシスタントとそれぞれ事情が異なるため、育休の期間は保育園が見つかるまでなど、各自の事情に合わせてフレキシブルに対応。勤務時間は保育園のお迎えの時間に合わせたり、休日や、残業になる勉強会の日などもスタッフの配偶者の休日を加味するなど、個人の事情をくみ取った体制にしている。

どんなメリットがある?

個人の事情を細かく配慮することにより、女性スタッフが安心して子どもを産み、育て、仕事を続けられる環境。そのため、仕事ができる状態になれば必ず戻って来てもらえ、優秀なスタッフの離職や顧客離れを防ぐことができる。オーナーがママスタッフを優遇しようと考えるきっかけとなった3児の母のアシスタントは、1人目の妊娠前から同店に勤務し続けている。

ママスタイリストのお客さまを他のスタッフがヘルプする協力体制を導入

ママスタイリストのお客さまを他のスタッフがヘルプする協力体制を導入

2取り組み

個々の事情をスタッフ間で周知。

どんなやり方?

ママスタッフは、子どもが小さい頃は急な発熱などで保育園から呼び出しを受けることも多々ある。その場合、他のスタッフがヘルプに入ることになるため、他のスタッフがそれを負担に感じないように、普段のミーティングからお互いの事情を伝え合って協力しやすい環境を作っている。また、子どものいない女性スタッフには、自分が将来子どもができたときに同じように協力してもらうことがあることを学んでもらい、理解を深めてもらっている。

メリットは?

同じ職場で子どもがいる女性スタッフの働き方を見ることで、子どもがいないスタッフのロールモデルとして自分の将来像をイメージすることができている。その上で、この店なら、自分が子どもを産んでもまた戻って仕事を続けられ、何かあったときに人生の先輩たちに相談することができるという安心感に繋がっている。

ママスタイリストが子どもを連れてくることも。写真は節分の日

ママスタイリストが子どもを連れてくることも。写真は節分の日

3取り組み

ママスタッフ以外のスタッフのフォロー。

どんな取り組み?

オーナーの星山さんは子どものいる女性が働きやすい店舗づくりを目指しているが、それには子どものいないスタッフとの協力関係がなにより重要と考えている。ママスタッフだけが優遇されていると感じさせないために、育児以外でもすべてのスタッフの個別事情を考え、どのスタッフのことも気にかけていることを常に伝えるよう、丁寧に個別にコミュニケーションをとっている。

その背景は?

オーナーの星山さんご自身が、子どもが小さかった頃にサロンで勤務していた際、子どもの事情で早退するときに心苦しさや帰りづらさを経験。また、以前、男性スタッフを雇っていたときに、ママスタッフが早退することに不満を表し、店の雰囲気がぎくしゃくしていたことがあったそう。こうした経験から、スタッフ同士がお互いの事情を思い合うことや、オーナーが各スタッフの頑張りをきちんと見て、評価していることを伝える重要性を痛感したという。

出産後の事情をお互いが理解しやすくするために、現在のスタッフは全員女性

出産後の事情をお互いが理解しやすくするために、現在のスタッフは全員女性

スタッフ間のコミュニケーションを密にするための、家族同伴の懇親会も頻繁に開催

スタッフ間のコミュニケーションを密にするための、家族同伴の懇親会も頻繁に開催

オーナーインタビュー

オーナーの星山尚子さん。1999年に独立開業。ご自身も1児の母

Q. 最初にぶつかった壁は?

A. 男性スタッフの理解を得ることが難しかったです。

私自身、周りの方々の支えがあって、子育てしながら今までスタイリストを続けられてきました。その恩返しがしたい想いで子どものいる人を優遇したいと考えていました。けれど、男性スタッフの理解を得ることが難しかったです。究極の選択でしたが、私の考えに賛同してくれる女性スタッフのみのサロンとすることに舵を切りました。

Q. 女性のみで欠員が出ることへの不安は?

A. お互いさまの気持ちで全員が取り組めればいい。

ママスタッフでも時間が限られるのは子どもが小さい頃だけ。子どもが育ってくればまたフルで活躍できます。その期間にいかにスタッフ間で補い合って連携できるかだと思います。若い女性スタッフはいずれは自分が通る道と協力してくれています。女性を雇うということは「いずれ子どもを産む可能性がある人」を雇うこと。お客さまも大半は女性で、女性の事情や気持ちを理解することは、美容の仕事の基本です。彼女たちに活躍の場を与えられるのはオーナーだけなので、オーナーの気持ちひとつで業界も変わっていけるのではないでしょうか。

Salon Data

NOCONUTS 【ノコナッツ】

アクセス
東急田園都市線二子玉川駅西口徒歩7分
創業年
1999年
店舗数
1店舗
スタッフ数
5名(うちスタイリスト4名、アシスタント1名)
URL
https://work.salonboard.com/slnH000036417/?vos=nbsbkdisot171020001

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