女性が活躍するサロン100

女性スタッフが辞めない
サロンの秘訣

結婚・出産を経ても女性スタッフが長く活躍している、さまざまなサロンの取り組みや職場づくりを、100サロン紹介していきます。

vol.29女性の半数がママなのに、離職はゼロ!
ママの定着を叶える「協力しあえる風土」とは?

Oasis浦和店

埼玉県さいたま市

6店舗目のオープンを間近に控える「Oasis」は、高い技術をリーズナブルに提供。全店舗、最寄り駅から徒歩1分以内&営業時間は9:00~22:00と利用しやすさも抜群で、多くのお客さまでにぎわう人気サロンです。ママスタッフを積極的に採用しており、現在、同グループ内の女性スタッフ20名のうち実に半数がママ。これまで採用したママは誰ひとり辞めることなく、子育てと仕事を楽しく両立させています。ママの採用に力を入れる理由とは?そして、ママの定着を叶える仕組みとは?オーナーの中羽さんにお話を伺いました。

1取り組み

シフト提出の場で、ママスタッフと情報共有。
より丁寧なケアや、サポートが可能に。

どんな制度?

現在、マネージャーと店長以外は、全員業務委託スタッフという「Oasis」。2週間に1度、勤務シフトを出してもらう際に、お互いの情報などを交換。サロン側と業務委託スタッフが定期的に話す場を作ることで、オーナーの意思や方針をスタッフと随時共有でき、またママスタッフの希望をヒアリングすることもできている。
勤務シフトを見ながらの調整は、正社員である店長が担当し、他店舗にヘルプをお願いするなど一定人数を毎日確保できるようコントロール。取り組み3でご紹介しているように「助け合いの精神」がサロンに浸透しているため、勤務シフトの調整に協力的なスタッフも多い。

メリットは?

2週間に1度、ママの子育ての状況や希望を把握できるので、的確なサポートをタイムリーに行うことが可能。これによって、ママは子育てと仕事をスムーズに両立できている。
サロンは30~40代の主婦のお客さまが多いため、子育ての話などを通してお客さまから共感を得やすい同年代のママスタッフは、サロンにとって大きな戦力。子育て中でも働きやすい環境を作り出せる同取り組みはママの確保につながっており、顧客満足度やリピート率、売上のアップをサロンにもたらしている。

スタッフは勤務スケジュール表を2週間ごとに提出。店長は、売上目標をもとに必要な人数を算出。表をもとに、人数などの調整を行っている

スタッフは勤務スケジュール表を2週間ごとに提出。店長は、売上目標をもとに必要な人数を算出。表をもとに、人数などの調整を行っている

2取り組み

短時間勤務のママの給与を、手当でフォロー。
しっかり働きたいママには社員の道を用意。

どんな取り組み?

業務委託のスタッフは、自身が受け持ったお客さまの売上で給与が決まる歩合制で、働くほど給与がアップ。そのため、やりがいはあるが、勤務時間が短くなりがちなママにとっては給与額を伸ばしづらいというデメリットも。そこで、歩合とは別に、指名手当や紹介手当などを設定。短時間勤務のママがより稼げるようサポートしている。
また、スタッフの希望により、出勤日数やミーティングへの参加など、サロン側が提示する条件をクリアすれば社員になれる道も用意。子育てが落ち着いたら安定した給与を確保したいというママも、安心して働き続けることができる。

スタッフの反応は?

勤務時間の長さにかかわらず、自身のがんばりが給与に反映される手当支給制度。ママを含めスタッフたちから「収入も休みもバランスよく確保できて働きやすい」と好評。また、社員登用の取り組みも、「子どもに手がかからなくなった時に働き方を見直せるので、安心して働き続けられる」と、ママたちの満足度を高めている。
「長く働ける職場を目指しているので、働きやすい・働き続けたい、と思ってもらえることが何よりうれしい」とオーナーの中羽さん。これまで、採用時にママだったスタッフの退職者はゼロ。手当支給・社員登用のふたつの取り組みは、ママスタッフの離職防止につながっている。

「待遇面に満足しています」とママスタッフの須田さん。「Oasis浦和店」には、2名のママが在籍中

「待遇面に満足しています」とママスタッフの須田さん。「Oasis浦和店」には、2名のママが在籍中

3取り組み

サロンはスタイリストのみで構成。
チームワークが生まれ、協力体制も強固に。

どんな取り組み?

サロンにアシスタントはおらず、スタイリストのみで構成。指名が入っていない人が忙しい人をサポートするなど、スタッフ間で助け合って仕事を進めている。そのため、「お互いさま」の精神が全員に浸透しており、皆、ママに対してのサポートも協力的。急な欠勤時なども積極的にフォローしてもらえるので、ママは気後れすることなく働くことができている。

協力体制をより高めるための工夫点は?

「待遇や立場が同じということもあり、みんな仲が良く、助け合いながら仕事をしてくれています」とオーナーの中羽さん。スタッフ間の交流がより深まるよう、サロン側も月に一度、食事会などを主催。子供連れ参加OKのレクリエーションを企画し、家族ぐるみで楽しく付き合える場を設けてチームワークの強化を図っている。
また、スタッフを採用する際は、ママスタッフの働き方を丁寧に説明。サポートをお願いしたい旨を事前に伝えているため、他のスタッフは不満を抱くことがなく、ママが気持ちよく働ける環境を作り出せている。

サロン主催のレクリエーションは、子ども連れで参加OK。ランチミーティングなど、ママが参加しやすい時間帯も考慮しながら、みんなが集まれる場を企画している

サロン主催のレクリエーションは、子ども連れで参加OK。ランチミーティングなど、ママが参加しやすい時間帯も考慮しながら、みんなが集まれる場を企画している

オーナーインタビュー

代業取締役の中羽亮太郎さん。
1月28日に6店舗目をオープン。リーズナブルな価格設定や駅近など、利用しやすさを追求した同グループは口コミで大人気。多くのお客さまから支持を集めている。女性活躍の取り組みのほか、独立を希望するスタッフも積極的に支援。長く働ける環境づくりとともに、希望の働き方を叶える取り組みにも力を注いでいる。

Q. 「女性活躍」に力を入れる理由は?

A. ママは、がんばり屋でコミュニケーションに長けている。
この能力を、サロンや美容業界で活かしてほしい。

子育て中のスタッフはみんな、接客が温かく細やかで、がんばり屋。母ならではのコミュニケーション能力の高さが、サロンに良い影響をもたらしてくれています。僕はママであることをデメリットと感じたことはなく、むしろ、もっと採用数を増やして長く働いてもらいたい。そのため、ママが働きやすい環境を整えることは必然だと思っています。
また、美容学校の定員割れが続く中、どのサロンも美容師の確保は大きな課題。そんな中、出産などの理由で働きたくても働けない人がいるなんてもったいない。休眠美容師を減らせるよう、長く働ける環境、ママになっても働きやすい環境を整えることは、美容業界を衰退させないためにも大切なことではないでしょうか。

Q. 今後、取り組みたいことは?

A. 目標やチャンスを生む取り組みなどを通して、
長く楽しく働いてもらえる環境づくりを強化したい。

ママを含め、スタッフ全員に長く働き続けてもらえる環境づくりをより強化したいと考えています。もうすぐ6店舗目がオープンするのですが、多店舗展開に力を入れているのもそのことが大きな理由。多くの店舗を構えることで、さまざまなポジションを生み出すことができる。スタッフに将来の目標やチャンスを提供することで、同サロンで働くことにやりがいや楽しさを感じてもらいたいと考えています。

Salon Data

Oasis【オアシス】浦和店

アクセス
浦和駅東口から徒歩30秒
創業年
2012年
店舗数
5店舗
設備
9席 ※Oasis浦和店
スタッフ数
8名(うちスタイリスト8名)※Oasis浦和店
URL
https://work.salonboard.com/slnH000275221/?vos=nbsbkdisot171020001

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