- 3/26 (火)東京
今から始める「訪問美容」訪問美容のキホンと、営業のやり方
ホットペッパービューティーアカデミーが、訪問美容の現場で活躍する方々を登壇者に招いたイベントを開催しました。訪問美容をスタートするために知っておきたい知識や、気になる営業方法などについて詳しくレクチャー。訪問美容を志してから施設の契約を獲得するまでの体験談を交えながら、密度の濃い内容となりました。盛り上がった東京でのイベントの様子をレポートします！
GUEST SPEAKERゲストスピーカー
【共催】NPO法人 全国福祉理美容師養成協会（ふくりび）理事長赤木勝幸さん事務局長岩岡ひとみさん
1997年より訪問美容活動を開始。2007年にふくりびを立ち上げ、現在では訪問理美容・訪問理美容師養成・医療用ウィッグの開発・途上国での職業訓練など活動は多岐にわたる。
Trip salon un.（トリップサロン アン）代表湯浅一也さん主任櫻井航太さん
2012年、訪問美容専門の異動美容室「trip salon un.」を設立。「サロンクオリティの訪問美容」をモットーに現在では150施設と契約。メディアでも多数取り上げられている。
NPO法人 Ubdobe（ウブドベ）理事／介護ラボしゅう代表中浜崇之さん（介護福祉士）
さまざまな介護現場で経験を積みながら、介護関係者同士をつなぐコミュニティづくり、医療福祉業界のイメージアップ活動など多方面で活躍中。
第1部
訪問美容のキホン
訪問美容のマーケットとしての可能性、始めるにあたって最低限知っておくべき知識について、
それぞれの専門家から解説いただきました。
データで見る訪問美容
訪問美容マーケットの拡大や人材面の強み、集客には営業が有効なことや、人柄・接客力がウリになることなど…ホットペッパービューティーアカデミー研究員が解説しました
訪問美容の基礎知識解説
訪問美容を始める前に必ず知っておきたい法律や制度、届出、対象者、施術中の注意などについてふくりびさんから解説。4つのSTEPで理解を深めました
介護現場での対応法
訪問美容の現場での困ったこと「あるある」について、どう対応すべきか、中浜さんから理由とともに解説していただきました
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第2部
営業のやり方
訪問美容志望者の多くの人がつまずくポイントにもなる「営業」。
登壇者によるロープレ等で、営業現場をリアルにイメージしていただきました。
営業シーンのロープレ
ホットペッパービューティーアカデミーの研究員が美容師役、中浜さんが施設の職員役となり、営業の悪い例・良い例のロープレを実施
営業のポイント解説
ロープレについてそれぞれどこが悪くてどこが良かったのか、湯浅さんから解説してもらいました。ビジネスマナーの必要性も語られました
参加者同士でロープレ
参加者同士がふたり一組になってロープレ練習をしました。初めての営業に出る前に、ロープレをしておくことの大切さを感じたようです
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第3部
訪問美容の体験談
ホットペッパービューティーアカデミーの「訪問美容ゼミ」1期生の代表者に、
始めてから施設の契約を取るまでの体験談をお話しいただきました。
戦略的な営業方法の例
鳥取のサロン「DIVA」の西川征和さんは、人見知りで飛び込み営業が苦手だったため、フリーペーパーやSNSを使った独自の営業戦略で、契約を獲得するまでについてお話しされました
役割分担による営業の例
姫路のサロン「HAIR SPACE EWALU」の大坂千夏さん（右）は、営業をレセプションの植田結衣さん（左）に任せ、役割分担によって効率的に短期間で契約できた経緯を語りました
明日からやることを記入
スタートするには行動あるのみ。最後に参加者全員が「明日からやること」をひとつ決めて、ワークシートに記入しました
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会場からの質問PICK UP! 01
会場からの質問＆登壇者の回答を、
一部抜粋してご紹介します
近隣に介護施設が少ないのですが、病院も視野に入れてアプローチした方がよいでしょうか？
櫻井さん
要介護の方は病院にもいらっしゃるので我々も病院への訪問も行っています。病院の場合、介護施設とはケアしている内容も状況も異なるため、施設への営業とは別の知識も必要となります。病院に営業に行く前に、それらを勉強してインプットした上でお邪魔しています。
利用者の方々は訪問美容で健康保険などを使えたりするのですか？
岩岡さん
訪問美容は健康保険、介護保険の対象外で、全額利用者さまの自己負担となります。ただし、市町村によっては、自治体のサービスとして訪問美容に特別給付を設けているところがあります。自治体や地域の美容組合などに問い合わせると教えてもらえると思います。
介護福祉士の免許を取得していますが、利用者の方の介助ができることなどを、訪問美容のウリにできませんか？
中浜さん
介護の免許をお持ちなのはとても素敵なことです。ただし、訪問美容を目的として施設にうかがう場合、優先すべきは美容の施術です。万一介助による事故が起きた場合、損害保険などの適用外となりますので、介助は施設の職員の方にお任せした方が安心です。でも、実際に介助をしなくても『介護の知識や技術のある美容師』というのは職員や利用者の方にとって、気持ち的な安心材料になります。営業を含めた訪問美容全体の中で、免許の活かし方を工夫されるとよいと思います。
在宅の方への営業や施術で決まりごとはありますか？
岩岡さん
決まりごとがあるわけではありませんが、万一の事故などを防ぎ、スタッフを守るために我々がしていることがあります。まず在宅のお客さまの場合、ケアマネジャーからの紹介のみ受け付けています。また、スタッフはひとりでお邪魔しますので、介護士やご家族などの立ち会いを必須にしています。
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参加者の声PICK UP! 02
参加者アンケートから感想の一部を
ご紹介します！
美容師、介護士と別の立場の方の意見や、実際に体験されている方の意見が聞けてよかったです。
（女性／経営者・代表）
訪問美容の入口から学ぶことができました。成功・失敗事例のロープレがわかりやすかったです。
（男性／経営者・代表）
事業計画をしっかり確立させて行動に移すことが大切だと感じました。自分本位の営業ではなく、相手に必要とされるメニューと提案すべきとわかりました。
（女性／経営者・代表）
イチからわかりやすく紹介してくれて、アンケート・グラフなどのデータがリアルで良かったです。体験談は、たくさんの時間を費やした方の話を質疑応答でやりとりしながら聞けてわかりやすかったです。
（女性／店舗スタッフ）
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ホットペッパービューティーアカデミーより
2015年から開催し、ご好評をいただいてきた訪問美容のイベント。今回は「今から始められる」よう、特にみなさんから質問が多い営業シーンを中心に実施しました。半年前まで参加者の方々と同じ状態で、現在は複数の施設で施術している訪問美容ゼミ生の体験談に刺激を受けるなど、参加者の方々にご満足いただけた会となりました。
超高齢化を迎える日本において、さらにニーズの高まりが予想される「訪問美容」。ホットペッパービューティーアカデミーでは、訪問美容に取り組むサロンを全国に増やすべく、継続的に取り組んでいきます。
※なお、ホットペッパービューティーアカデミーのサイトでも、訪問美容を始めるために必要なノウハウや、訪問美容の現状を学べる記事を連載中です。イベントでご紹介した基礎知識や、実際に訪問美容を実施しているサロンや個人の活動など、さまざまな実例もご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。
