ビューティ総研では、「ASEAN6カ国の美容意識調査」について実施いたしましたので、その中からASEAN各国のネイルサロン経験についてご報告いたします。

■調査時期:2013年7月18日~7月25日 ■調査方法:インターネットによる調査
■調査対象&回答数:ASEAN6カ国の主要都市に住む20~49歳の女性
(タイ505人・インドネシア543人・マレーシア519人・フィリピン591人・シンガポール486人・ ベトナム530人)

■ASEAN6カ国、これまでネイルサロンを経験したことがある人

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※日本のデータは「美容センサス 2014上期調査」より引用。計算方式が異なるため、参考としてご覧ください。

1位:フィリピン63%
2位:シンガポール57%  
3位:ベトナム55%
4位:タイ48%
5位:インドネシア38%
6位:マレーシア37%
1~3位の国では2人に1人以上が、ネイルサロンを利用している!

【ポイント】ASEAN6カ国の中で、経験率が最も高かったのはフィリピンの63%。続いてシンガポール57%、ベトナム55%と上位3カ国は女性の「2人に1人以上」がネイルサロンを経験しており、ネイルサロン通いが日常化している。一方、日本の20~49歳までのネイルサロン経験率は19.9%〔出典:ビューティ総研「美容センサス 2014上期調査」より〕と、ASEAN各国に比べると低い割合。ただし、日本のネイルサロンで行うメニューというと「ジェルネイル」が主流だが、ASEAN各国では「ネイルケア」「ポリッシュカラー」での利用が多くを占める。

■ネイルサロンで重視すること(複数回答)

 

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6カ国すべて技術の高さが最も重要。さらに、傷まないこと・トラブルがないこと・清潔感も重要視 
【フィリピン】
1位:スタッフの施術が上手(75%)
2位:爪が傷まない(73%)/3位:ケガや肌トラブルが起きない(70%)
【シンガポール】 
1位:スタッフの施術が上手(44%)
2位:爪が傷まない(43%)/3位:ケガや肌トラブルが起きない(42%)
【ベトナム】
1位:スタッフの施術が上手(79%)
2位:自分でイメージした通りの仕上がりになる(69%)/3位:効果が持続する(68%)
【タイ】
1位:スタッフの施術が上手(65%)
2位:爪が傷まない(64%)/3位:お店が清潔で衛生的(61%)
【インドネシア】 
1位:スタッフの施術が上手(61%)
2位:(同率3つ)ケガや肌トラブルが起きない・お店が清潔で衛生的・爪が傷まない(各56%)
3位:甘皮の処理など施術が丁寧(54%)
【マレーシア】
1位:スタッフの施術が上手(47%)
2位:お店が清潔で衛生的(45%)/3位:爪が傷まない(44%)

【ポイント】重視すること1位は、いずれの国も「スタッフの施術が上手」であること。その他、上位にあがった項目では「爪が傷まない」「ケガや肌トラブルが起きない」「お店が清潔で衛生的」など。日本では、国民性からくる衛生面のレベルの高さと、検定の普及などからくる技術の平準化によって、こういった安全・衛生面の項目が上位にあがることは少ない。ASEAN女性は日本の美容に関心を持つ人が多く、来るべき2020年の東京オリンピックに向けて、ASEAN各国からたくさんの観光客がサロンを訪れる可能性もある。その時、日本のネイルサロンは海外から見ても、魅力的なサービスとして受け入れられるのではないだろうか。