美容の未来のために、学びと調査・研究を

美容サロン経営を学ぶならホットペッパービューティーアカデミー

アカデミー活用サロン

成長しているサロンが
始めたこと

サロン課題に応じたラインナップをそろえた、ホットペッパービューティーアカデミーのセミナー。
受講後、課題解決に向けた取り組みを始めたサロンの事例をご紹介します。

vol.14Men’s 大東京(東京都目黒区)

お客様像&コンセプトが定まると打ち手も明確に!
スタッフが自発的に動き出してサロンが進化中。

祐天寺駅から歩いてすぐの商店街に位置する「Men’s 大東京」は、80年以上も地元に愛され続けてきた老舗メンズサロン。3代目にあたる店長の岩下さんは、カットはもちろんグルーミングや頭皮ケアといったメンズサロンならではのメニュー導入にも力を入れてきました。そしてサロンのさらなるレベルアップを目指して、今年からはセミナー受講を強化。スタッフと学びを共有したところ、働く姿勢に大きな変化が…!着々と成長している、みなさんの取り組みを見てみましょう。

当初のサロンのお悩み

新たなことを始めても定着度がいまいち…。
 新メニューの導入など新たな取り組みを店長主導で始めても、いつの間にか立ち消えになってしまう。スタッフに賛同してもらい、一緒に続けるにはどうしたらいいのだろう…?
現状維持のサロン運営を打破してレベルを高めたい!
 売上は低下することなく維持してきたが、さらにステップアップすべく今年の店舗目標を「変革」に設定。スタッフ一同で成長を目指すことに。

始めた取り組み

その1コンセプトを定めたら、スタッフの行動指針が明確に。

どんな取り組みを始めたのでしょう。
 「コンセプトの作り方」講座のワークシートを参考にして、当店の主要ターゲットとする「お客様像」や、「お客様に求められる価値」「お店のサービスコンセプト」を設定しました。
受講後に実際に行動に移そうと思った理由は?
 講座で「ターゲットを絞って、それ以外は捨てる勇気も必要」と聞いて非常に衝撃を受けました。それまではターゲットを特別に絞り込んでおらず、「より多くの方」に喜んでいただける努力をしなくてはと考えていたので。それで、受講後にさっそく実践しようと思ったんです。
コンセプトなどを決めていった具体的な手順は?
 私と一緒に受講したスタッフが講師役となってほかのスタッフに講座の学びを伝え、それからワークシートを活用して各スタッフが「お客様像」などを記入。その後に話し合いを重ねてみんなの意見をすり合わせて、お店のコンセプトを設定しました。

スタッフが講師役になり、教わる側のスタッフも含めて意見を出し合う過程で当事者意識が芽生えていく。結果的に「言われて動く」のではなく「自ら考えて行動する」ようになっていったそう

取り組みを始めたことで変化はありましたか?
 「お客様像」や「サービスコンセプト」を定めると、それに見合ったスタッフの行動、必要なスキルやメニューが見えてきます。ですから自分たちが何をすべきなのかがとても明確になりました。  また、「サービスコンセプトを実現するため」というハッキリとした目的に向かって行動するため、スタッフたちも「勉強や新たなサービスを行う必要性」を理解・納得しており、前向きな気持ちで取り組んでくれています。

受講時に使用した、お客様像やサービスコンセプトを決めるワークシートをサロンで活用したほか、「MOTサイクル」(顧客満足を決める瞬間)を構成する、予約、カウンセリング、施術といったタイミングごとの現状の課題や改善案も各スタッフが考えていった

「お客様に求められる価値」を設定するのは難しくなかったですか。
 「お客様像」から導き出したほか、お客様にアンケートも実施しました。主要ターゲットに合致するお客様約200人にご意見やご感想、カット以外にやってみたいメニューなどを調査。現在はその調査データを集計している段階です。現在設定している「お客様に求められる価値」や「サービスコンセプト」も、その結果に応じて磨き上げていく予定です。

昭和8年(1933年)創業の老舗サロン。他店にさきがけて冷房を導入したり、「収納式前流し」を発明したりとアイデアマンの創業者からその精神を受け継いだ、孫にあたる岩下さんが3代目店長を務めている

その2スタッフ主導でメンズ客が求める接客・サービスへ改革!

どんな取り組みを始めたのでしょう。
 「メンズ客戦略」講座では、女性客と男性客の求めるサービスの違いや特徴について、調査データを見ながら教わりました。そこで学んだ男性客の特徴に応じたサービスに取り組み始めました。
具体的に行っていることの一例を教えてください。
 男性客の特徴として「ロジック(理論)好きで、具体的メリットがわかるなど納得感が大事」「同じ10分の待ち時間でも女性と男性では感じ方が違う(時間にシビア)」「専門家(美容師・理容師)からのアドバイスがほしい」といったことを講座で教わりました。  そこで順番をお待ちいただく際、これまでは「少々お待ちください」と声をかけていましたが「いま仕上げ段階のお客様がいらっしゃるので、あと10分ほどでご案内いたします」と具体的に伝えるようにしました。また、カット後すぐにシャンプーに入らず、一度ワックスでスタイリングしたりアイロンでセットしたりとアレンジの提案に時間をとるようにもしました。もしスタイリングした状態で要望があれば追加でカットをして、その後にシャンプーをしています。
お客様の反応はいかがでしょう。
 順番待ちのお客様の場合、これまでは待っている間にイライラさせてしまっているな…ということがあったのですが、声かけの仕方を「あと10分ほど…」と変えたところ「わかった、いいよ~」とニッコリお返事くださる方が増えました。

スタッフ同士で技術を実践・体験しあいながら、最もよい手順や内容を検討。よりよいサービスを、全スタッフが同レベルで提供できるように勉強中

新たな取り組みに対するスタッフの反応は?
 「コンセプトの作り方」と同様、どの講座も受講後にスタッフが講師役になってみんなで学びを共有しています。それで「じゃあこうしてみよう」とスタッフ自身が考え、自発的に行動しています。  スタッフ発案の取り組みとしては、ヘッドマッサージやグルーミングの技術の統一・スキルアップもあります。いままでヘッドマッサージは「気持ちいいですよ」程度のすすめ方でしたが、メリットや納得感を重視される男性客の傾向に合わせて、血行促進などのメリットをより押し出すためにとスタッフが施術内容を改善。そして提供する技術を統一できるように勉強会を重ねています。

店頭のメニュー看板もスタッフ発案で手描きのチョークアートを取り入れた。イラストで目を引きながら、メンズサロンらしい提供メニューを告知している

NextChallenge!

 今年は「変革」を目標に、スタッフと共に講座を受講してスキルアップを目指しています。受講後にスタッフが講師役となって全員で学びを共有し、それをどうサロンに活かすかをみんなで意見を出し合い、試行錯誤しながら実践する流れができました。スタッフが自ら提案したアイデアを実践するため、店長である自分発信の取り組みを行っていたころよりもみんなが率先して動くようになり、サロンの雰囲気がいい方向に変わっています。
 今後は現在行っている技術の統一やスキルアップに加え、顧客満足に関する講座での学びも活かしたい。先日行ったアンケート結果からサロンの課題を導き出し、講座の内容をふまえて、「どうすればお客様の不安を軽減し、感動を与えられるか」をスタッフみんなで検討していきます。

店長・岩下誠さん

Salon Data

Men’s 大東京【メンズだいとうきょう】

アクセス
東急東横線祐天寺駅から徒歩1分
創業年
1933年
店舗数
1店舗
スタッフ数
9名
URL
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000219713/
アカデミー活用サロンの記事一覧へ

おすすめの記事

注目の動画

連載記事ARTICLE

  • 新着
  • ランキング

受付中のセミナーSEMINAR

動画ランキングMOVIE

ホットペッパービューティーアカデミーに
会員登録をして、
美容サロン経営に役立つ動画
を見よう!