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今日もそんな新人店長がまたひとり、助けを求めてやってきました。
  • 人が辞めないサロンの評価制度

スタッフのやる気を引き出す!給与設定、売上以外の評価とは?

人が辞めないサロンには「良い評価制度」がある!前回は、評価制度をつくる時の考え方、「ものさし」の持ち方についてお伝えしました。今回は給与設定のやり方、売上以外の評価制度についてご説明していきます。

今日の悩める店長・コータくん

「HAIR SALON R」の新人店長。「スタッフのやる気がない」と感じて色々声掛けしているが、イマイチ効果が出せていない。

給与・手当どこまでOK?赤字にならない上限ラインとは。

ジンコ先生

まずは、前回のおさらいから。評価制度をつくる時には「サロンの目指すべき姿」を決めることが大切とお伝えしたわね。コータくん、考えてみた?

コータ店長

はい!もちろんです。

コータくんが考えた「サロンの目指すべき姿」はコチラ。「スタッフが長く安心して働ける環境づくり」などが目標なのね
この「サロンの目指すべき姿」から考えると、コータくんのサロンでは「正社員雇用がベスト」という答えになるわ

それでは、今回は正社員を前提に解説していくわね。まずは給与形態。大体以下のようなパターンに分けられるわ。

  • 固定給(月額・時給)
  • 固定給+歩合
  • 歩合(最低保証あり)
  • 歩合(最低保証なし)

うちは、なんとなく「固定給+歩合」にしています。歩合率は、ボクが独立前に働いていたサロンを参考にして設定しました。でも、やる気を引き出すなら「完全歩合」にした方がいいのかな?

そうね、もちろん「完全歩合」の良さもあるし、評価制度自体でいろいろと工夫する方法もあるわ。でも、コータくんが目指す「長く安心して働ける環境づくり」を考えるなら、「固定給+歩合」がオススメよ。

なるほど!こういう風に迷った時に「サロンの目指すべき姿」が決める基準になるんですね。ちなみに、給与水準はどうやって決めればいいですか?

それは、下の無料動画を参考にしてみてね!

無料動画はコチラ
ベースとなる給与の決め方

この動画も参考にしてもらった上で、ひとつの目安として「スタッフの年齢×1万円」に設定すると、スタッフの生活が安定すると言われているわ。

「スタッフの年齢×1万円」というと、25歳だったら25万円ってことですね。歩合の比率はどうですか?

では、図を使って説明するわね。

固定給:歩合が9:1だと、スタッフの生活は安定するけれどモチベーションは上がりにくいの。固定給:歩合が7~8:2~3だと、安定感がありつつモチベーションUPが期待できるわ
固定給23万、売上60万、歩合率が売上の10%の場合、このスタッフの給与合計は29万円ということね。このケースだと固定給:歩合が8:2ということになるわ

なるほど!あ、ジンコ先生。ボーナスってどうすればいいですか?今は何となく、お小遣い程度に3万~5万円支給しているんですが…。

あらコータくん!売上に関係なく、全員同じ金額を渡しているの?そのやり方は簡単かもしれないけれど、リスクもあるのよ。

ボーナスは固定ではなく、業績に応じて支給する方がいいわ。決算月(個人事業主なら12月)に、業績に応じて決算ボーナスを支給するの。そうすればスタッフのモチベーションも上がるし、業績が厳しい時には支給しなくて済む。サロンを安定経営するためにはオススメよ。

制度を導入する時、注意すべきことは?

ジンコ先生、今って完全週休2日のサロンも増えていますよね。やっぱりうちもそうすべきなんでしょうか?

たしかにそうするとスタッフにとって魅力は増すわね。だけど、やみくもに制度を導入してしまうと、売上ダウンで経営危機になる恐れもあるわ。特に美容業界は人件費率が高いから注意が必要ね。そんな時に気にかけたいのが「ML比率」よ。

M(材料費)+L(人件費)の合計が売上金額の60%以内であれば、絶対に黒字になるの。くわしくは以下の無料動画で説明しているから、ぜひチェックしてみてね。

無料動画はコチラ
給与・手当どこまでOK?赤字にならない上限ライン

売上だけで評価してない?やる気をアップさせる評価制度の作り方

ここからは、具体的な評価制度のつくり方を説明していくわ。でも、何度もお伝えしているように、ただ評価制度を導入するだけでは意味がないの。大事にするべきポイントをしっかり理解することが大切よ。評価制度の動画を順番通りに観ていない方は、ぜひこの無料動画から順番にチェックしてみてね。

ボクも動画を観ましたが、すごく勉強になりました!

素晴らしいわ、コータくん!では、制度のつくり方に行ってみましょう。

評価制度は大きく分けるとこうなるの。①等級ルール、②評価ルール、③報酬ルールのみっつよ
等級ルールとは、アシスタントなどの役割のこと。役割に応じた評価軸や、支払う対価を決めていくの

これらを決めるうえで大切なのが、「シンプルかつ分かりやすいこと」よ。

え、何故ですか?

それはね…めんどくさいからよ!
複雑にしてしまうと、管理や計算が難しくて、とてもじゃないけど運用できないのよ。それに、スタッフがしっかり理解してくれないと、行動にも反映されないでしょ?

た、たしかに…!

まずは等級ルールについて。各役割に求めるふるまい・行動から考えていきましょう。その時、前回紹介したQSCA(Q…商品・技術の品質、S…提供するサービス・接客、C…清潔、A…お店の雰囲気)をベースに記入していくといいわ。

こちらは、アシスタント(ジュニアネイリスト、ジュニアセラピストなど)に求めるふるまい・行動の事例よ。わかりやすい言葉で、具体的に書くことがポイントよ
次に、売上目標、昇給条件、昇格条件を記入していくの。何点、何回、何円など、明確に提示することでスタッフのモチベーションアップにつながるわ

各役割ごとの「評価ルール」の決め方とは?

次は評価ルールについて説明していくわね。まずは評価シートのつくり方から。ここでは、プロセス評価と業績評価のふたつを記入していくの。

プロセス評価?

売上や指名数、リピート率などの数字を評価することも大切だけど、それだけだと売上至上主義になってしまって、サロンの雰囲気がギスギスしてしまうこともあるの。スタッフの日々の行動=プロセスを評価することで、サロンの雰囲気が良くなり、お客さまの居心地も良くなるわ。そうなると経営も安定し、給与にも還元できる…といったGOODサイクルが生まれるの。

ふ、深い…!プロセス評価にそんな意味があったなんて!

プロセス評価はわかりやすさが大切なので、5項目以内で設定するのがオススメ。さっきも話した「QSCA」に沿って設定しましょう
評価制度について、スタッフが「何を実現するために必要なのか」を理解することが必要よ。最初に「運用の目的」を必ず記入してね

 

無料動画はコチラ
その他プロセス評価のコツ、報酬ルールの決め方は?

あああ

うーむ、決めることがたくさんあるなぁ…。改めて、サロン経営って大変なんですね。

大切なのはスタッフファーストよ。スタッフの生活や安心感に配慮することが重要なの。それに安心してね。評価シートや等級シートは、この無料動画を観るとダウンロードすることができるの!

助かります!

次回はスタッフの教育制度、キャリアプランについて説明するわ。お楽しみに!

もっと詳しく知りたい方は…

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