あのPOWDER PLEXを生んだ「UNDER7」政策発表会レポート！“すべては美容師さんのために”

ブリーチやパーマのダメージを大幅に軽減する「POWDER PLEX（パウダープレックス）」の大ヒットで知られ、実力派美容師から支持を集める美容メーカー「UNDER7（アンダーセブン）」。2025年4月28日（月）、同社として初となる「政策発表会」を開催した。

本発表会に込めた想いとは？「UNDER7」代表取締役/南佳太さん・企画部長/ゴールデンジョニーさん、プロデューサーとしてUNDER7の商品開発に関わる「CHARLES DESSIN（シャウルデッサン）」代表取締役/黒木利光さんにうかがった。

UNDER7は儲からない!?

4周年を迎えたUNDER7。「お世話になっているみなさんに感謝を伝えたい」と、ヒルトン大阪で行われた政策発表会。左/南さん　右/黒木さん

－南さんと黒木さんは、現役の美容師さんでもありますよね。

南：はい。僕は大阪で「Doll hair（ドールヘアー）」という美容室を経営し、サロンワークもしています。UNDER7は「世界を美しく変える」という理念のもと、美容師の知見を活かして、髪や肌・地球環境に優しい製品を生み出し続けるメーカーです。

また、実際の現場で最大限に製品を活用できるように「技術」を学べるセミナーや動画も、数多く用意しています。

－政策発表会のなかであった「UNDER7の商品は利益率が低い」という言葉が、印象に残っています。

南：原価が非常に高いので、どうしてもそうなってしまう（笑）。品質の高さは譲れませんが、少しでも手が届きやすい価格になるように努力しています。

黒木：正直、儲かりません！「でも利益が出たら美容師さんに還元しよう」と、いつも話しています。こんなメーカーがあってもいいんじゃないかなって。

ゼロテク時短コームなど、気になる新商品も続々と！

左/何度も試作を繰り返し、完成までに1年2カ月を要した「SEVEN COMB（セブンコーム）」　右/「KIGEN（キゲン）」シリーズから待望のトリートメントも！（画像はヘア＆ボディソープ）

－南さんと黒木さんは豊富な知識をお持ちで、製品づくりに妥協がないので、形になるまで大変かと…。

ジョニー：そうですね（笑）。お二人が頭のなかで描いているクリエイティブを、ネーミング・デザイン・マーケティングなどを通して具現化していきます。僕は美容師ではないので、「現場を知る美容師さんならではの視点」を大切にしています。

－政策発表会では「SEVEN COMB」の説明もあり、みなさん興味深く聞き入っていました。

黒木：「SEVEN COMB」は、ゼロテク（薬剤を頭皮につけずに塗布する技術）に適しています。コームの先と根元がラウンド状になっているから、頭の丸みに沿って滑らかに動かせて、格段に塗りやすい！

－ゼロテクが髪や地肌に良いとわかっていても、取り入れている美容室は少ないように思います。

黒木：回転率や価格設定など、美容室の事情が普及の障壁になっているのでしょう。「SEVEN COMB」は、ゼロテク施術の“時短”につながる。良い商材と良い技術で、本質的な価値を大切にするサロンが増えたらいいなと思います。

－今後、発売を予定しているものは？

ジョニー：9月に、黒木さんが監修している「KIGEN」シリーズから、トリートメントが出ます。シャンプー（兼ボディソープ）と、髪・頭皮・肌に使えるオイルインミストが大好評で、「トリートメントも欲しい」という声が多かったんです。12月には、ホームケア用の「POWDER PLEX HOME（パウダープレックスホーム）」の発売も予定しています。