ヘアサロン領域
2014.02.26
現在スタッフは全員女性のスプラッシュ。以前は離職が多かったサロンですが、今はとても良いサロンづくりができているとのこと。スタッフが定着しなかった昔と今。いったい何が変わったのか。オーナーの小林さんと店長のtomoneさんに伺いました。
PROFILE
小林 誠 × tomone
小林 誠
都内数店舗を経て2001年、代々木八幡に美容室スプラッシュをオープン。近年は自サロンのみならず、他サロンの幹部会議や研修会にもゲストスピーカーとして参加。「小さな心の勉強会」と称して人材育成やモチベーションアップなどの話をしている。
tomone
国際文化理容美容専門学校卒業後、2006年にスプラッシュに入店。2013年よりスプラッシュの店長に。スタッフのマネジメントを引き受ける。サロンワーク以外では、小林と一緒に定休日を利用したキッズカットのボランティアやベーシックカットの講師をしている。
|第1章|スタッフへのリセット宣言そこから始まった数々の変化
スプラッシュには、創立記念日とは別の記念日があります。それはオーナーの小林さんがそれまでのやり方を全て捨て、スタッフとお客さまのために変わりたいと「リセット宣言」をした五年前。
tomone 今でこそこんなに働きやすいスプラッシュですけれど、昔の小林さんは怖かったしサロンもぴりぴりしていましたよね。
小林 当時は数字で比べてばかりいたんですよね。よいところよりも悪いところに目がいってしまって。次々とスタッフが辞めていくのも「根性がないからだ」なんて思ったりして。でもやはり離職が続くストレスで、円形脱毛症が十一個もできたりしていました。
そんなときに、「もっと周りの人に感謝をしなくてはいけない」という本を読んだのか、友人に言われたのだったか……。そこでいままでの自分の価値観がガラガラ崩れていきました。スタッフに平謝りをして「生まれ変わるからついてきてほしい」と
tomone そのときのことははっきり覚えています。「お客さまが喜ぶなら、何をしてもいいよ」といわれ、みんなのびのび働けるようになったから。
小林 それまではスタッフのことを「従業員」だと思っていたんですよね、でも、それからはスタッフを娘のような妹のような存在だと考えるようになりました。