ヘアサロン領域
2014.02.26
~働く時間は半分で2倍稼ぐ!スーパーママ美容師の次の目標は?~
熊本県で月間400万売り上げを叩き出し、セミナーや業界誌でもひっぱりだこのTAKAKOさん。
5年前にお子さんを出産し、育児とサロンワークを両立させながら、より広がりと深みのある、美容人生の第2ステージに。
PROFILE
TAKAKO
1975年生まれ。都内2店舗を経て、熊本で兄が経営するピカイチにUターン就職。
現在はスタッフを統括するマネージャーとして、また、月間300〜400万円を上げるトップデザイナーとしても活躍。
勢いにまかせて走った20代そして、結婚・妊娠・出産
「『かっこ良くて、稼げて、感動できる』これが美容師の『新・3K』です!」と語ってくれたTAKAKOさんは20代半ばから月間400万円の売り上げをあげていたトップランナー。コンテストや作品撮りにも取り組み、地方からもデザインを発信できることを売りに顧客を増やしていきました。
「20代の頃は、怖いもの知らずでした。空気を読むのが得意だったので、必ずリピートしてもらえるという自信もありました」
結婚したのは29才のとき。仕事に理解のあるご主人のサポートもあり、独身時代と変わらず忙しい日々を過ごします。そんな生活が一変したのが、待望の子どもを授かったとき。32才のことでした。
産休と育休で三か月。「できるだけ短いブランクで」と復帰したTAKAKOさんを待ち受けていたのは、自分を慕ってついてきてくれていると感じていたお客さまの失客という厳しい現実でした。
「『必ず復帰しますから』とは伝えたのですが、いつまでに復帰したいという見通しは伝えてなかったのが失敗でした。いつ戻ってくるかわからない美容師を待てないというお客さまの気持ちも、今ではわかります。でもそのときは、お客さまが減ってしまったのが寂しくて……」
続けるからこそ楽しみが増えるその姿を後輩にも見せていきたい
スタッフに対しても、客数が多いからこそ言えたこともある。出産後TAKAKOさんは「売り上げだけではなく信頼される『自分自身』を作り上げていかなくては」という気持ちになったそう。
結果的に売り上げは1年で元に戻ったけれども、この時期に学んだことは計り知れない。言葉で言うならば、それは「いちスタイリスト」という感覚からの脱皮。
「スタッフが働いてくれているのは当たり前のことじゃない。みんなに協力してもらって仕事をするためには、私自身が『みんなのために』と考えなくてはということを、より強く意識するようになりました」
今後目指すのは女性としてバランスのとれた働き方。出産後はTAKAKOさんの予定に合わせて予約を入れてくれる顧客も増えました。自身も時間のやりくりが上手になったと言います。
「これからはもっと生産性が高い仕事を目指したい」と語るTAKAKOさんの目標は、五年後に今の半分の仕事量で二倍稼げる美容師になっていること。
「それって実現できたら、みんな夢を持てますよね。美容師は続けるほどに楽しくなる仕事だから。長く続けるほど豊かになれる道を探したいと思っています」
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COMMENT
TAKAKOさん
美容師は一生の仕事。結婚や出産で辞めてしまうのはもったいない! 今のご時世、離婚することだってあるわけだし。ただ、一生働くためには、ある時期の努力も必要。例えば出産後復帰したときに、どれだけ自分に合わせてくれるお客さまがいるかということが大事です。自分が戻れる場所を作るまでは頑張った方がいいとアシスタントにはアドバイスしています。