

Vol.01
エザキヨシタカさん
grico
ヘアサロン「grico(グリコ)」代表
1985年、長崎県生まれ。都内の大手ヘアサロン勤務、フリーの美容師としての活動を経て、24歳で原宿に「grico」をオープン。サロンワークに加え、雑誌やショーでのヘアメイク、国内外のセミナー講師などでも活躍。美容師という職業の可能性を広げるべく、アパレル業やイベント企画など、新たなアプローチを意欲的に仕掛けている。
http://grico-h.com/


美容人生を変えた、あの一言
オープンして1年。店が忙しくなり、
生産性を考えてカットするようになっていた頃
大切なお客さまから言われた言葉です。
エザキくん、
変わっちゃったね

柳さんは、今も2週間に一回ペースでサロンに通ってくれている。息子さんのカットもエザキさんが担当
ご主人がケツメイシの音楽プロデューサーをされているお客さまの柳さんとは、12年来のお付き合い。僕がフリーの美容師をしている頃から、店舗が変わってもずっと通い続けてくれました。「野原にエザキくんがハサミだけ持っていれば、そこに行く」と言ってくれたことも。でも「grico」をオープンさせてから忙しさは増し、僕は生産性を考えて一人のお客さまに費やす時間を減らすようになり…。
そんな時、柳さんにかけられた言葉。ショックだったけれど、おかげで気付けたんです。「お客さまに自分の忙しさは関係ない」と。それからは「鏡の前で、お客さまにどれだけのことをしてあげられるか」を常に考えるようになりました。

これをきっかけに、「生産性を考えて接客時間を短くすること」よりも、「収入を上げる手段を増やすことが大事」という考え方が生まれた

フリーで美容師をしていた頃のエザキさん。当時は人に頼む時間もなく、髪の毛は自分でカットしていた


日常的に行っている習慣
大人数の方の前で講演する時は、
決まってゆるいパンツ。
サカナクションの曲を聴いてスタンバイします。
セミナーは、ゆるパンツ&
テンションを上げる音楽で

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サロンワークでは、スキニーパンツなど締まった印象になる服装がほとんど
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iPadで今日の講演内容を確認しながら、「アイデンティティ ライヴバージョン」を聴く。自分を高揚させるためのルーティン
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ゆるパンツに合わせたシャツは、ヨウジヤマモトの1986年コレクションのレプリカモデル
リラックスして聴いていただきたいから、セミナーでは、くだけた雰囲気づくりを大切に。僕があまりキチッとした格好をしていると、聴いている人が緊張してしまうと思うんです。なので、抜けどころとしてわざと“ゆるいパンツ”。
そして会場に入る前にいつも聴いている音楽は、「サカナクション」の「アイデンティティ ライヴバージョン」。聴くとテンションが上がって、講演に向けての態勢が整ってくるんです。


お気に入りの店
「レストラン ル・ボヌール」の料理は
自分がマンガみたいになってしまう!
大切な日に行くのは、
渋谷の隠れ家フレンチ

エザキさんの頭の中を表現すると、こんな感じに!?
家族や親戚を連れて年に4~5回ほど訪問していますが、ここのフレンチは、前菜から全部おいしい!食べた途端、マンガ「ミスター味っ子」のように「うーまーいーぞー!」という言葉と波の絵が頭に浮かぶような…。ランチは手頃なので、ちょっと気分を変えたい時にも便利です。

特におすすめという「“シェフ特製”ウニのカクテル」。ウニ嫌いだったエザキさんと奥様が、これを食べてウニ好きになったというほど

店のMVPになったスタッフを連れてくることも。「いいモノ、いいサービスを知って、仕事に活かしてもらうためです」とエザキさん

レストラン ル・ボヌール
東京都渋谷区富ヶ谷1-14-20 代々木公園セレナビル1F
日曜定休。ランチ、ディナー共に要予約
ランチコース3000円〜、ディナーコース6500円〜(税サ別)
“シェフ特製”ウニのカクテルは通常ディナーコースの一品。
ランチコースでは追加料金で提供
エザキさんが大切にしている3SNAPS、いかがでしたか?
一見クールに見えるエザキさん。その素顔は、仕事とお客さまへのアツイ気持ちにあふれていました!