元美容師ママが
輝けるステージがある!
ママを応援するイベント
「ハッピーママフェスタ札幌2017(以下、「ハピママ」)」が
札幌ドームで開催されました。
そのイベントで、ヘアアレンジのサービスを提供したのが、
ホットペッパービューティーアカデミーが協賛する
「国際総合ビューティスト協会(以下、IBA)」です。
今回、IBAのイベントでの活動をレポート。
この活動を一緒に応援してくれているママ美容師たちに、
ブランクがあっても仕事に復帰した想いをうかがいました。
国際総合ビューティスト協会(IBA)とは?
IBAは、「美容師の一生を支える」をビジョンとして設立された一般社団法人。
美容師の発掘から育成という観点でさまざまなキャリアや年齢に応じたサポート活動を行っています。
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新美 愛圭 さん (国際総合ビューティスト協会 キャリアコンサルタント)「復職を希望するママ美容師たちが、スムーズに現場に戻れるように、技術指導やセミナーなどの情報提供、ママ美容師同士の情報交換会などを行っています。」
お休み中や現役の
ママ美容師たちが大活躍!
ハピママのIBA「ハピママビューティーサロン」は、来場者に無料でヘアアレンジをするブース。
オープンとともに大勢の親子が駆けつけ、またたく間に行列が。
華やかにアレンジしてもらって、子どもたちもママもご満悦。
担当するママ美容師たちは、次々と素敵なスタイルをつくりあげていました。
復職ノウハウの相談に来た、
元美容師のママも
IBAがハピママに参加している目的は、ママになってもイキイキと働いている美容師たちの姿を通して、
協会の活動内容を知ってもらうこと。ブースのパネル全面で復職支援の活動内容を伝えています。
当日も、復職の相談のために足を運んできた、2人目の子どもを妊娠中の元美容師のママがいました。
「以前勤めていたサロンにはママ美容師がいなかったので、パート的な働き方もありませんでした。
だから出産したら無理だと思って、1人目が臨月のときに退職。子どもができてフルで働くのは無理だと思ったのです。
ママでもパートで働けるサロンがあるなんて、自分にはまだ信じられない感じです」とその方は語りました。
身近にママ美容師がいないと情報も入ってこないため、こうした人たちのためにIBAの活動は求められているのですね。
イキイキと働く
復職美容師の姿が、
ママが活躍している証拠
この日、ヘアアレンジを担当したのは、愛知のサロン「LUKE free」を経営する福本貴子さんと、
札幌のサロン「Urun」のスタイリストである、柴田美穂さんと上西みなみさん。
3名とも仕事と育児を両立しているママ美容師で、福本さんと柴田さんは退職を経験している復職美容師。
ブランクがあっても美容に対する想いをもって自分なりの働き方を見つけ、
イキイキとしているお三方はとても輝いて見えました。
- 福本さん
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「結婚退職後、3年間くらい専業主婦をしていました。復職を考えましたが、16年前の当時はパートでママ美容師が働けるサロンなどない時代。なんとか雇ってくれるサロンを探して、復帰しました。フルタイムでしたが主人も家事・育児の協力をしてくれました。オーナーが私の経営的な才能も引き出してくれて、店舗も一緒に拡大。自分が店にとってなくてはならない存在になったことで、子どもに何かあったときも若いスタッフたちが快く協力してくれました。40歳を過ぎた4年前に、独立しました」
- 柴田さん
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「うちのサロンはママスタイリストが働きやすく、妊娠したときも『待ってるからね』と言ってくれました。けれど、2回の妊娠とも体調が悪く、会社に迷惑をかけないよう、自分から退職しました。その度に会社が『戻っておいでよ』と声をかけてくれたので、2回も復職。おかげでパートで無理なく、大好きな美容師を続けることができています」
- 上西さん
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「私は退職はしていませんが、妊娠中にパート勤務に働き方を変え、産後の今もパート勤務させてもらっています。産休・育休で1年半くらいブランクがあったので、復帰するときはとても緊張しました。復帰前は身内をモデルにして必死に練習しましたね。でも体が覚えていて、お客さまに接しているうちに徐々に感覚が戻ってきました」
「ハピママ」は札幌のほか、名古屋、川崎でも年1回開催されており、IBAではいずれもヘアアレンジブースを出しています。ブースでアレンジをするママ美容師も募集中。「美容師としてのやりがいを思い出したい」と参加する元美容師ママもいるそう。イベントをのぞきにいってみるだけでも、イキイキと働く先輩復職美容師の姿に、何かきっかけをつかめるかもしれません。
編集・取材・文/長島佳子、撮影/金子光博
※掲載されている情報は2017年11月23日現在のものです