2022年11月1日(火)、東京都・町田市にオープンする「fifth.one(フィフス ワン)」。共同代表3名からなり多角経営で話題の「ONE’S(ワンズ)」と、メンズ戦略で勢いが止まらない「fifth(フィフス)」がタッグを組んだ形だ。
その狙いを、「ONE’S」代表取締役・鈴木 佳人さんと、「fifth」CMO・木村 允人さんに聞いた。
なぜ、コラボ?
—今回、一緒にやることになった経緯を教えてください。
鈴木/ONE’Sというとハイトーンカラーのイメージが強いと思いますが、何名かのスタッフから「メンズをやりたい」という希望があって。ただ、メンズを本格的にやれる集客ノウハウが、うちにはない。そんな時、木村さんから「一緒にやりませんか?」と、ありがたいお声がけをいただきました。
木村/ONE’Sさんは美容サロンだけでなく、不動産やそれに関連した内装事業もやっていて、以前からお世話になっていたんです。スタッフファーストで、利他的な経営をされていることもよく知っていたので、「一緒に業界を盛り上げたい」と思いました。
—1店舗目を「町田」にした理由は?
鈴木/fifthさんの本陣である原宿・渋谷でやることに意味はない、お客さまを奪い合いたくはないので。メンズ需要があるエリアでいろいろ調べていくうち、前から目をつけていた町田にチャンスがあると思いました。
たった1回の技術セミナーで激変!?
—運営はONE’sさんとのこと。木村さんには、どんな形で入ってもらっていますか?
鈴木/技術サポートや、集客マーケティングなどをお願いしています。先日、うちのスタッフ40名くらいに向けて技術セミナーをやってもらったんです。圧倒されたのは、そのスピード!いかに「ムダをなくしてシンプルにするか」に重きを置いた、説得力あるカット・パーマ理論。それでいて、所作がきれいなんです。できあがったスタイルも、すごくかっこいい。また、木村さんはカリスマでありながら、スタッフに寄り添ってくれているのを感じました。
セミナーって、即効性がないことも多いですよね?だけど、木村さんのセミナーは違う。この1回で、スタッフの技術スピードが目に見えて変わり、合わせて材料なども見直す機会も得ました。
木村/みなさんの大事な可処分時間・可処分所得をもらってセミナーをやっているわけなので、明日から、いや今日からできるものを教えないと意味がない。今回の基本をおさえておけば応用がきくし、難しいものにもチャレンジできます。
感心したのは、みなさんの熱量の高さ。若いのに、礼儀・礼節もしっかりしている。終わったあと、DMでお礼を送ってくれた方もいました。「これは伸びる!」と、確信しましたね。
メンズサロンを通して、目指す未来
—今後の店舗展開は?
鈴木/町田に続いて、ドミナントで攻めていきます。来年2023年5月に、同様の形態で2店舗目の出店を予定しており、3年で5店舗は出したいですね。昨今、30代の美容サロンオーナーは「共創(きょうそう)」をテーマにしている方が多いですよね?僕らもそうです。互いが持っている“いいもの”を持ち寄って、リソースを共有することによって、“レベル1”からやる必要がなくなる。ともに事業が加速し、成功確率があがっていきます。
木村/“破壊的な創造”がデフォルトだから、閉鎖的・利己的なサロンはダメ。生意気に聞こえてしまうかもしれませんが、「人のためを思って仕事しよう」と言いたいです。
鈴木/ONE’Sが目指しているのは、働きやすさとスタッフへの還元。スタッフ年収1,000万円が目標なので、今回のメンズで座組みをつくり、既存のレディースサロンにも落とし込みたい。スタッフの“やりたい”を叶えるためにも、木村さんと一緒にできたのは、非常に大きなことです。
木村/僕も、ONE’Sさんの目標に徹底的にコミットします。“横展開”できる文化をつくり、みんなが豊かになる美容業界にできたらいいですよね。
筆者は、鈴木さんとは何度か面識がある。しかし、今回お会いした際、目の前にいるのが鈴木さんだと、しばらくわからなかった(上の画像は、以前に撮影したもの)。聞けば、木村さんにカット・パーマをしてもらったという。ヘアスタイルひとつで、ここまで変わるものなのか!と、驚きを隠せず…。この技術力と思想が、ONE’S×fifthの共創を通して、美容業界へと広がっていく。そんな予感をヒシヒシと感じた。
▼「fifth.one」HOT PEPPER Beauty
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