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美容サロン経営を学ぶならホットペッパービューティーアカデミー

Lond 吉田 牧人さん/ハリウッド大学院大学 講座レポート

※「ホットペッパービューティーアカデミー×ハリウッド大学院大学」寄付講座
ホットペッパービューティーアカデミーは、美容系専門職大学院であるハリウッド大学院大学にて、2022年10月~2023年1月、寄付講座「ビューティビジネス概論」を開講。そのなかで計4回、美容業界の最先端をいくサロン経営者をお招きして、アカデミー長・千葉 智之とのトークディスカッションを開催

 

第2弾となるゲスト回は、2022年11月17日。国内外でヘアサロンを中心に44店舗展開、来年2023年に10周年という節目を迎える「株式会社 Lond(ロンド)」代表取締役・吉田 牧人さん。「スタイリスト平均年収900万円!Lond式・経営論」をテーマにした、クロストークをレポート!

右/Lond 吉田さん、左/ホットペッパービューティーアカデミー・アカデミー長 千葉

表参道の美容師から、歌舞伎町のホストへ

—(アカデミー長/千葉)吉田さんは、美容学校を卒業後、表参道のサロンに就職されたんですね。

はい。でも、すぐに辞めてしまったんです。美容師として輝くには、あまりにもトークの能力が欠けていた。そこで、昼の表参道から、夜の歌舞伎町へ。ホストになったんです(笑)。

—今も流れるようなトークで、苦手だったようには、まったく見えません!

いえいえ。そこでも「おまえは、お客さんと天気の話しかしていない。今日の天気はこう、明日の天気はこう、って。それじゃ、天気予報士だ!」と。ホストクラブって、横暴とかそういうイメージがありましたが、僕が入った店はクリーンで。無理に飲まされたり、体罰もなく。今から16~17年前ですかね。もしかしたら、当時の美容業より、教育もきめ細やかだったかも(笑)。経営における数字といった面でも、勉強になりました。

そのあとはテレアポも。売る商品・価格は同じなのに、「話し方」だけで売上に差が出てしまう。こうしていろんなバイトを経験していくなか、トークスキルを学び、また美容師に戻りました。

左画面に映っているのが、ホスト時代の吉田さん

全社員に宣言『みんな聞いてくれ!ホットペッパービューティーは…』

—Londさんは6名の共同代表。専門学校の同級生だったとか?

美容学生時代はヘアコンテストに情熱を燃やして、青春を過ごしました。この青春を終わらせたくないな、って…。「33歳になったら、また集まろう」と約束していたんですが、予定より早く28歳で独立。それは、ホットペッパービューティーさんのせいなんです。

—え、それはどうしてですか!?

僕らが美容業界に入ったときは雑誌が影響力を持っていましたが、その後、かなり衰退してきて。集客のメディアは何?といったら、ホットペッパービューティーになっていた。当時、勤めていた美容室でも掲載していましたが、爆発的な集客力をみて、もういけるんじゃないか?と。それが、僕たちの独立を早めたんです。

時代によって、集客方法も変わりますよね。お客さん、スタッフが何を求めているか?経営者、リーダーは察知して変えていかないと。

コロナ禍に入る少し前、2019年の終わり頃でしょうか、ホットペッパービューティーの効果が落ち込んだときがありました。実は僕、そのとき全社員の前でこう言ったんです。「みんな聞いてくれ!ホットペッパービューティーは死んだ」と。スタッフに危機感を持ってほしいのもあって、そう言いました。「これからは、SNS集客に振り切るぞ」って。

—なんと!

そこから、SNSブランディングに注力しました。でも結果、ホットペッパービューティーの効果も高まって、その後はコロナ禍でありながらも売上を伸ばし続けることができたんです。

現在は、自社内でも、店舗によってホットペッパービューティーの効果に差があります。成功モデルも、いっぱいある。…ってことは、それ以外の店舗も伸びしろがあるということ。「もう一度、ホットペッパービューティーをがんばろう!」って、今なっているところです。

共同代表の6名(吉田さんスライドより)。「すごくかっこつけて撮ったバージョン(笑)」と、吉田さん。今も週に一度、5時間もの「代表会議」を行い、共有を密にしているという

年収は高いスタッフで2,500万円。でも、Z世代はそこじゃない

—Londさんというと、スタイリスト平均年収900万円、というのが衝撃的です。

「従業員ファースト」を理念に掲げているので、可能な限りスタッフに還元したい。給与は年々上がっています。「ワークライフバランスが大事だよね」という子で900万円、売上が高いスタッフだと2,500万円なので、ゆったりしているタイプでも高めですね。

—入社する方は、給与の高さに惹かれて?

求人の打ち出しとして、平均年収が高いことを前面に出していた時期もありました。でも「稼ぎたい」というのは、Z世代に刺さらないんじゃないか…と。「真のやりがい」を、実は欲しているのでは?

なので最近は、報酬・条件より「美容師としての本質的な楽しさ」を前面に出しています。クリエイティブでがんばっているチームには、撮影会の機会があるとか。たくさんのお客さんに、アシスタントとして、美容師として入客できることとか。

集客は、売上だけにあらず、「教育機会を増やすこと」だと捉えています。それも、「やりがい」につながる。

—吉田さんは、なぜZ世代の気持ちも、わかるんですか?

もうオッサンなんで、逸れていることもあるかと(笑)。ただ、できるだけ若い子とリアルで接し、SNSでもリサーチして感じ取りたい、とは意識しています。いまスタッフが330名。全員のSNSを見ているほうですね。インスタのストーリーにも、めっちゃリアクションします!

僕、絶対浮気はしないですけど、嫁は浮気していると思っているんじゃないかな。だって、家でもずっとスマホ見て、画面には女の子がいっぱい映っているから(笑)。それも、スタッフとコミュニケーションをとるためなんですけどね!

 

 

▼Lond
https://www.lond.jp/

 

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