「キレイになりたい人がいるならどこへでも」それが僕のモットー
幼少期を海外で過ごし、転校が多かった経験から、どんな国や場所でも活躍できる美容師の道を選んだ荒谷さん。業務委託サロンやカンボジアでの独立などを経て2017年に訪問理美容divaに入社し、2021 年には「private salon diva(プライベートサロン ディーバ)」をオープン。その活動は幅広く、訪問美容にとどまらず、カンボジアの貧しい子どもたちにカットをしに行ったり、現地の子どもたちに美容技術を伝える活動もしています。「キレイになりたい人がいるならどこにでも行く!」と語る荒谷さんの、熱い想いを伺いました。
フットワークの軽さと語学力を活かして 活動の場を広げる訪問美容師
荒谷秀彦 Hidehiko Aratani
private salon diva 代表・訪問美容師
20年以上
大阪府生まれ
感謝のスペシャリスト
- 現在のキャリアを築くまでのターニングポイントは?
ひとりでできることの限界を悟り、divaに入社したこと
独立してサロンをオープンした時、ひとりでできることの限界が見えました。お客さまに感謝されればされるほど、自分の知識や技術不足を実感するようになったんです。そんな時にdivaに出会い、自分がやりたいことをすべて叶えさせてくれると確信して入社。そこから本腰を入れて訪問美容に取り組むことになりました。
- 学生時代はどのような将来像を描いていましたか?
語学力を活かして、海外で活躍する美容師になりたかった
幼少期を海外で過ごした経験から英語が話せたので、自分の好きなタイミングで自分の行きたい国へ行って仕事がしたい。しかもどんな国でも活躍できる美容師になりたい。それが僕の夢になっていました。欧米と比べても日本のスタイリストの技術は質が高いといわれていたので、実力さえあれば、世界中どこでも仕事ができると確信していました。
- 海外での活動から得たものとは?
さまざまな人との出会いによって知見が広がりました
訪問美容を本格的にやりたいと思ったもう1つのきっかけが、海外での活動です。ボランティアで行ったカンボジアでは、美容室に行くお金のない子どもたちを路上でカットしたことも。中には美容の仕事を夢見ている子もいたので、彼らに技術を教えることも始めました。いろいろな人に出会える喜びや経験を、また次のステージに活かしたいですね。
- 今後はどんな活動をしていく予定ですか?
カンボジアでの活動を再開して、学校建設へ向けて動き出す
20代後半からカンボジアの孤児院とつながりがあり、ようやくコロナが落ちついてきたので、来年、久しぶりに足を運ぶ予定です。自分の夢の1つである“カンボジアでの学校建設”への足がかりとして、水道の通っていない村に井戸を掘りに行きます。今はどの場所がベストかリサーチしているところですが、とても充実した気持ちです。
- 現在、いちばん力を入れていることは何ですか?
多種多様な働き方に対応する会社づくり
美容師はAIにとって代わられる職種ではありませんが、今、深刻な人材不足だと思います。正社員、パート、業務委託、フリーランスと多種多様な働き方があるように、どんな働き方も可能な会社でありたいと思っています。とくに女性スタッフは、出産という人生の中で大きなイベントがあります。戻ってきても働きやすい環境づくり、スタッフ全員がwin-winの関係でいられるような会社での取り組みを意識しています。
頑張っている美容学生にエール!
私はこの業界に20年います。サロンと訪問という2つの分野で、切磋琢磨しています。みなさんも、数ある素晴らしい美容の仕事の中から選んだ道。せっかく身につけた技術を、簡単に諦めないでほしいです。そして少しでも長く続けてもらいたいと心から思います。
壁にぶち当たることも多いと思いますが、ひとりで抱え込まず、大変な時にはまわりに助けを求め、まわりで助けを求めている人がいれば手を差し伸べてあげてほしいと思います。