学生時代にひたむきに練習した経験が「やればできる」という自信に

どの店舗もアットホームな雰囲気が魅力の「Labyrinth(ラビリンス)」。カットやカラーなどのサロンでの技術の提供のみならず、商品開発や他の美容室のコンサルティングなど幅広く事業を展開。スタッフがいかに長く快適に働けるかを考え、幅広い視点から今後の美容業を捉えている西尾さんの今までの道のりとは?

生涯プレイヤーをモットーに、 時代が求めるデザインを生み出し続ける

西尾隆介 Ryusuke Nishio

Labyrinth 心斎橋店 オーナー
20年以上
高知県出身

炎のチャレンジャー

就職先のサロン選びで重視したことは?

サロンの説明会で、自分がなりたい美容師像に近い人を見つけた

就活時、都会への憧れが強かったので大阪に絞り、FURUSHOの会社説明会に参加しました。オーナーの古荘文彦さんのカリスマ性は、僕がなりたかった“めちゃくちゃすごい美容師”そのもの。お話を聞いて強く惹かれるものがあり、FURUSHOを受けることを決めました。

キャリアアップのきっかけになった出来事は?

月刊誌『HAIR MODE』 に作品を持ち込んだこと

23歳くらいのときから、『HAIR MODE』に作品を持ち込むようになって、30歳で初めて自分の作品が掲載されました。7年間持ち込みを続ける中で、日々のサロンワークだけでなく、外の世界や他の美容師さんの作品に目を向けるようになったのが大きかったと思います。

学生時代にやっておいてよかったことは?

やればできるという成功体験を得た、技術の練習

同期15人の中で、最初は僕がいちばん技術も接客も下手だったけど、学生時代にひたすら練習したワインディングのように、やればうまくなるという自信はありました。その自信は今も僕の根底にあって、売上を作るのも、会社を軌道に乗せるのも、トライあるのみ。好きなことを続けるために、苦手なことにも挑戦する覚悟が必要だと思っています。

学生時代の自分に、就活のアドバイスを送るとしたら?

自己分析を深めて、自分に足りないものを探そう

美容師って、人に認められないと成り立たない職業だと思います。提案したものをお客さまに受け入れてもらって初めて収入につながりますよね。そのためには自分を常に客観視して、今の自分に足りないものを探す思考力と、それを補う努力が不可欠だと思います。学生の時から意識して過ごすといいよ、と言ってあげたいです。

現在、いちばん力を入れていることは何ですか? 

YouTube、TikTok、Instagramなど、SNS全般です!

僕個人がアップした“髪型診断”が当たり、月に100名くらいの方がSNSを見て来店してくださっています。今は僕のアカウントだけがバズっている状況ですが、お店、会社全体にスポットが当たるようにSNSの制作に全力で取り組んでいるところです。

頑張っている美容学生にエール!

多様化が進み、以前と違って今は、自分がなりたい美容師像を比較的叶えやすくなったと思います。例えば……ヘアメイクをしながら美容師、YouTuberをしながら美容師、平日だけ美容師、メンズ専門の美容師などなど。真剣に取り組めば、想像した未来を手に入れやすい環境になりました。ただ諦めるのも簡単で、中途半端になりやすい環境でもあります。本当にこうなりたい!という強い思いと、それに伴う行動、そして周りのせいにしない自責の心を持てるような日々を過ごしてください。