LGBTQ＋のお客さまへの接客等を考えることで、「誰もが自分らしく美容を楽しむ、表現できる」そんな美容サロンを実現するお店づくりのヒントをご紹介します！
「サロンで会話をしたいのか？」、「（会話する場合は）どんな会話をしたいのか？」はお客さまによりさまざまです。
ライフスタイル・価値観が多様化する中では、自分にとっての「当たり前」が、他者にはそうでないことにも理解が必要です。美容サロンでの「結婚やパートナーに関する会話」について考えましょう。
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サロンで話したくない話題は？
美容サロンで「会話を楽しみたい」「静かに過ごしたい」…etc。サロンでの時間をどう過ごしたいかは、お客さまそれぞれ。「ホットペッパービューティーアカデミー」の調査では、美容室で「会話をしたい」人が47.2%、「会話をしたくない」人が52.8%とおおよそ半々の結果になっています。（調査の結果はこちら）
会話をしたい人の中でも、何の会話を楽しみたいかは、人によって異なります。「美容師さんとの会話で嫌だった／話したくなかった話題」の調査では、3位に「恋愛・結婚について」、4位に「子供、家族について」がランクインしています。
美容師さんとの会話で嫌だった／話したくなかった話題について、あてはまるものをすべてお選びください
（「嫌だった／話したくなかったことはない」と回答した人を除いて集計、回答数900名）
ホットペッパービューティーアカデミー「美容室での会話に関する意識調査」（2024年5月）
もちろん美容サロンのスタッフと「恋愛について話したい」「子供の話を聞いてもらいたい」というお客さまもいらっしゃいます。
サロンのスタッフとの関係性によって、何の会話がOKなのか？NGなのか？も変わりますし、そもそも「会話したいか」「会話したくないか」もその日の気分によって変わるものです。
お客さまのその日の反応を見ながら、丁寧に会話を選ぶことが必要でしょう。
その話題、”定番”だと思っていませんか？
ライフスタイルが多様化する中では、個々の価値観を尊重することがこれまで以上に必要になってきました。特に、恋愛・結婚については「人には話したくない」と思うのは、LGBTQ+のお客さまだけに限りません。
×「彼氏と行くの？」
〇「どなたかと一緒に行くんですか？おひとりで？」（性別を問わない＆包摂的な質問へ）
×「結婚している？」、「彼氏ほしい？」
〇（聞かない）
人間関係において、どんな話題を共有したいか、したくないかは、人や関係性、場面によって異なります。このため、互いが距離感を選択できるようにすることが大切でしょう。
お客さまから恋人や家族のことが話題に出されることがあれば、その時に、お客さまの話したい気持ちに寄り添って会話をする、という心構えはいかがでしょうか。
新規のお客さまに、”ベター”な話題は？
それでは新規のお客さまにはどんな話題が「ベター」なのでしょうか？「美容師さんとの会話で楽しかった／役に立った話題」では、「髪の悩みについて」が約半数となりました。2位も「自宅での髪のケアについて」がランクイン。髪のプロならではの情報提供を求めている人が多いことが分かります。
美容師さんとの会話で楽しかった／役に立った話題について、あてはまるものをすべてお選びください
（「楽しかった／役に立ったことはない」と回答した人を除いて集計、回答数1,552名）
ホットペッパービューティーアカデミー「美容室での会話に関する意識調査」（2024年5月）
また5位には「美容や健康について」がランクインしていることから、髪だけではなく「美容のプロ」として幅広い美容・健康分野でのアドバイスにも期待があることがうかがえます。
そのため新規のお客さまには、まずは施術や美容についてのヒアリングや相談に乗ることから関係性を深めていくのがベターと言えそうです。
