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受賞サロンのカギ 受賞サロンのカギ

お客さまに支持されたサロンを表彰する日本最大級のアワード、「HOT PEPPER Beauty AWARD」。「GOLD Prize」「SILVER Prize」受賞サロン、または「注目サロン」に選出されたサロンへのインタビュー。取り組みや受賞の秘訣をうかがいます。

【広島】プチプラながら驚きのハイクオリティ!
声がけせずとも入る次回予約でリピーター9割超。

THREE noon【スリーヌーン】

HOT PEPPER Beauty AWARD 2024 GOLD Prize

6~9席

広島市の郊外にあるヘアサロン「THREE noon」。「デザインカット(シャンプーなし)」は通常でも2,400円とリーズナブルでありながら、確かな技術と接客で、先々まで予約が埋まる超人気サロン。
それだけではない。正社員・業務委託を問わず、全スタッフの未来に向き合う構想とは?

https://beauty.hotpepper.jp/slnH000446640/

CONCEPT

厳選したトリートメント・カラー剤を使用し、トレンドをおさえた最旬スタイルを提供。お客さまに、価格以上の満足&おしゃれを楽しんでもらうことを目指している。

INITIATIVES

AWARD受賞・
売上アップに向けた
取り組み

01.

「再来クーポン」で客単価アップ!

02.

「次回予約」が多い理由

03.

「スタイル撮影」が成長につながる?

01.

「再来クーポン」で客単価アップ!

HOT PEPPER Beautyのクーポンは、新規向け43件・再来(2回目以降)47件。 ※2024年7月19日現在

特に「再来クーポン」に力を入れているという。それは「お客さまを、よりきれいにしたい。そのためには、いい商材で施術を行い、リピートしてもらうことが大切。」との想いからだ。

社内に「ケミカル部門」があり、そこで選び抜かれた高級商材を用いたカラーやトリートメントが付いた「セットメニュー」がイチオシ。通い続けることで髪がきれいになり、お客さまの満足度はさらに上がる。最初からセットになっているので、結果、客単価もアップしている。

HOT PEPPER Beautyの「再来クーポン」一例。新規クーポン以上に、お得な設定にしていることも特徴

02.

「次回予約」が多い理由

リピーターは、なんと9割を超える(ここでは過去3カ月での全顧客のうち、再来の方が占める割合)。さらには次回予約率も高い。その秘訣は、どこにあるのか?

代表/青戸さん『お客さまに、コスパの良さ=価格以上の満足を感じてもらっているのかな、と思います。予約が結構埋まっていることもあり、早めに予約を取っておきたい、という心理でしょうか。来店時に、次の予約を入れてくださるお客さまが多いですね。』

実際、HOT PEPPER Beauty上で、「セットメニュー/指名なし/土日」で予約を取ろうとすると、4週間後にわずか2枠あるのみ!(2024年7月19日時点)

満足度が高いウラにあるのは、各店の店長たちを中心とした「技術教育部門」の存在。自社で撮影から編集まで行い、教育動画コンテンツを制作している。これによって高いレベルでの技術統一が、系列を含めた全4店舗でなされている。

また、接客面においても工夫が…。
青戸さん『SALON BOARDをマメにチェックして、“予約枠の最大化”には取り組んでいます。でも基本的には、お客さまとスタッフが、同じ人数になるように。それは、丁寧に対応したいからです。予約というのは、“お客さまとの約束”。予約数を伸ばすことだけを、優先順位の上に持っていかないようにしていますね。』

HOT PEPPER Beauty経由の予約は、20代~50代以上と幅広い層のお客さま。サロンはベッドタウンに位置し、立地柄、お子さま連れの女性も多いため「キッズスペース」も用意

03.

「スタイル撮影」が成長につながる?

HOT PEPPER Beautyの「スタイル」ページは、当番制にしてマメな更新を心がけている。ページを作り込むことで、集客効果を上げる狙いはもちろん、スタッフの成長にもつながるからだ。

青戸さん『美容師は、ヘアコンテストに出たり、スタイル写真を撮影する時、特に成長機会があると考えています。忙しいと、最新の流行にアンテナを張れないことも…。でも、スタイル写真を撮影するとなったら、ヘアだけではなく、メイク・ファッションのトレンドも把握する必要があります。そうでないと、日頃からお客さまへの提案ができないからです。
なので、スタイル写真は、スタイリストがきちんとヘアとメイクまでやって、撮影をしてアップする。
HOT PEPPER Beautyで、どのくらい反応があったのかを、フィードバックするまでをセットにしています。』

男性スタイリストなど、女性のメイクができない場合は、アシスタントに依頼することも。ただし“お任せ”ではなく、「今のトレンドはこういう色で、マットではなくツヤで…」など、明確に指示ができるくらい、トレンドを把握しておくことが前提。それが、サロンワークにも活きてくるからだ

代表インタビュー

青戸 智史(あおと さとし)さん

「THREE(スリー)」代表/美容専門学校卒業後、広島市内の大手サロンに勤務。自身が30歳の2018年に、共同代表3名で「THREE」を立ち上げる。現在は、広島県内にヘアサロンを4店舗展開。青戸さんは代表を務める傍ら、広島県廿日市市(はつかいちし)の「THREE STAND(スリースタンド)」にてサロンワークも行う。

ー「次回予約が多い」というお話でしたが、来店時に声がけなど、しているのでしょうか?

いえ、基本的には一切していません。お客さまのほうから、退店する際に口頭で予約をお願いしていく方が多いですね。

ーHOT PEPPER Beautyで予約をすればポイントが溜まるので、お得ですよね?私の立場としても、HOT PEPPER Beauty経由の予約がありがたいと思ってしまいますが…(笑)。

そうですよね(笑)。ただ、お客さまとしてはポイントが溜まるメリットよりも、“予約が取れないデメリット”を感じてのことかもしれません。

ーそれだけ人気ということですね。ちなみに2023年1月末から始まった、HOT PEPPER Beautyのオンライン決済機能「スマート支払い」を導入いただいています。会計時にレジを介さず決済完了できるので、無連絡キャンセルの抑止にもつながるとの声もいただきますが、そのような実感はありますか?

確かに、少し減ったかな…という感覚はあります。ただ、もともと無連絡キャンセルは少ないですね。それも、やはり「予約が埋まっていて取りづらい」ので、やむを得ない事情を除いて、キャンセルする方が少ないのかなと思います。

ー現在、広島県内に4店舗展開されています。今後の広がりは?

エリアでいうと岡山県、山口県に1店舗ずつ出したいと考えています。

広島県内は、あと2店舗でしょうか。東京でいったら青山・表参道のような中心エリアに、さらに低価格なサロンを出店したいです。これは、美容学生に向けた「求人」訴求の意味合いが強いですね。

ーなるほど!若年層向けのサロンですね。

はい。逆に、40代・50代女性をメインターゲットにした、ハイエンドなサロンも構想にあります。

「THREE」は業務委託が約9割。スタッフも40代・50代になったら、そちらのサロンで働けるように、というのが理由です。高単価で、営業時間が短い。つまり働くスタッフにとっては、短い労働時間で報酬が増える形になればいいなと。

そして、60代以降になったらご家庭や施設への「訪問美容」でも活躍できるように考えています。僕自身は個人で月に1~2回、病院などで施術をしています。興味を持っているスタッフもいるので、会社として「訪問介護・美容部門」の立ち上げに着手しているところです。

ー青戸さんご自身も、すでに訪問美容をされていたとは驚きです。

20歳の時から数年間、老人ホームでボランティアカットをしていました。その後、ブランクはありましたが…。やはり、学ぶことが多いんです。若い頃は、「死生観」をリアルに感じる機会って、少ないですよね。

36歳になった今も、訪問美容に行くと勉強になることばかりです。年齢を重ねると髪や肌の悩みが変化し、さらに人生における深刻な悩みも出てくる。人として、いろいろ考えさせられます。

ー“働く場所”としてだけではなく、“学ぶ機会”としても、「訪問美容」があるのですね。スタッフのみなさんの未来を、真剣に考えていらっしゃるのが素晴らしいです。

理想論と言われてしまうかもしれませんが、逆に経営者が理想を描けないで、誰がやる、とも思うんです。

ひとりだったら発想・行動・時間、すべてに限界がありますが、「THREE」は共同代表3人。やれることが広がります。幹部陣もスタッフも、みんな僕より優秀で、率直な意見をくれるのでありがたいですね。

新卒の正社員から業務委託まで。スタッフのことは、雇用形態ではなく、一人ひとりの「人生」で考えてあげたい。“就職~引退までの人生”を、ワンストップで叶えられる会社にするのが夢です。

取材レポート

青戸さんは中学生の頃には友人の髪をカットし、高校生から美容室でアルバイトをスタート。 20歳になると老人ホームでボランティアカットを行い、さらには給料の1%を必ず寄付にあてていたという。

独立は30歳の時。経営の勉強に4年、技術の勉強に4年、 お金を貯めるのに2年、と逆算して決めていた。 自身や会社の構想だけではない。スタッフ一人ひとりの未来も逆算して考え、真剣に向き合っている。

「まわりの人が優秀だから」と謙遜するが、 きっと青戸さんの利他的な生き方に共感して、素晴らしい仲間が集まってくるのだろう。

SALON DATA

THREE noon【スリーヌーン】

アクセス
広島電鉄宮島線「楽々園駅」より徒歩2分
創業年
2018年
店舗数
4店舗
設備
セット面8席(THREE noon)
スタッフ数
スタイリスト8名/アシスタント2名(THREE noon)
URL
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000446640/
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