スタッフの労働環境改善は、顧客リピートにつながる⁉
1回目、2回目に続いて「サステナビリティに関する意識調査」の解説です。今回は美容サロン利用者の男女のデータから「ES(従業員満足)とCS(顧客満足)」を解説します!
(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)
男女共にスタッフの「労働改善」がトップ5にランクイン!
美容サロンのサステナブルな取り組みで、利用してみたいものは?
※複数回答/出典:サステナビリティに関する意識調査(2023年11月)
「美容サロンのサステナブルな取り組みで利用したいもの」を聞くと、男女共TOP5に「スタッフが長時間労働にならないような配慮」と「スタッフの手荒れ防止など、肌に優しい薬剤の使用」がランクイン!スタッフの労働環境改善に取り組む美容サロンへの評価が高いことが分かります。
20代、30代女性がスタッフの労働環境改善に共感する理由は?
美容サロンのサステナブルな取り組みで、利用してみたいものは?
【20代女性・TOP5】
【30代女性・TOP5】
※複数回答/出典:サステナビリティに関する意識調査(2023年11月)
スタッフの労働環境改善への関心は、特に20代・30代女性に顕著です。「美容サロンのサステナブルな取り組みで、利用したいもの」の1位は、20代・30代女性は「スタッフが長時間労働にならないような配慮」となりました。
20代・30代の顧客はスタッフと年齢が近いため、共感値が高く、過剰な労働で無理をしてほしくないという気持ちが強いのかもしれません。
土日のいずれかにスタッフがお休みを取れる美容サロンでは、スタッフが休めることでかえって顧客の評判が良くなったという話も聞きます。労働時間の配慮ができる美容サロンを顧客は「利用してみたい」と思っており、そういった配慮がリピーターの増加にもつながっていくのではないでしょうか。
【サロン事例】柔軟な労働環境で採用にも成功!
【ネイリスト2名採用】ミーティングなし!レッスンも営業時間内!
「vi+(ビープラス)」ネイルサロン/連載記事「サロンの採用成功ストーリー」より
サロンの労働環境改善は、もちろん採用の成功にもつながります。こちらのネイルサロン「vi+(ビープラス)」は、HOT PEPPER Beauty WORKから約10名の応募があり、2名のネイリストの採用に成功しています。
記事内で代表の伊藤麻耶さんは、
“「ミーティングがない点は今の時代に合っていて魅力的だと思います。レッスンも営業時間内というのを原稿に書いたほうが良いですよ」などアドバイスをいただいたのも助かりましたね。”(記事引用)と答えており、労働環境の良さをしっかり原稿でアピールしたことも採用につながったようです。
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【100点のスタッフが採用できた】働き方の自由が効く環境!(ヘアサロン)
「Mint leaf(ミントリーフ)」ヘアサロン/連載記事「サロンの採用成功ストーリー」より
こちらのサロンは採用成功によって、目標だった2店舗目のオープンが実現しました。
代表の福永圭佑さんは
“「サロンの売上が、なかなか美容師の給与に反映されないのはおかしい」「うちではもっと稼げて、働き方の自由も効くようにしたい」という想いを伝えたら、営業担当から「ぜひそういったことを求人原稿に載せましょう」と言われたので、原稿にも書いてみました。”(記事引用)
と話しており、労働環境についてしっかりと原稿で訴求したところ、HOT PEPPER Beauty WORKで“働き方、仕事ぶり共に100点のスタッフが採用できた“(記事引用)とのこと!
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スタッフの労働環境の改善は、
- 従業員満足を上げ
- お客さまのサロンに対する利用意欲を高め
- 採用の成功にもつながる結果に!
自サロンの労働環境を見直すヒントにつながればと思います!