【ネイル】じわり広がるサロンへの入り口。市場は前年減も、女性の利用者は5年で最多に

2026年上期のネイルサロン市場は、前年から少し規模を落としました。ただ、数字の内側を見ていくと、市場が縮んでいるとは言い切れない動きが見えてきます。女性の利用者はじわじわと増え、ネイルサロン利用の入り口が広がりつつあります。市場全体の数字と、その裏側で起きている変化を、「美容センサス2026年上期<ネイルサロン編>」から順に読み解いていきます。
※「美容センサス解説シリーズ」はこちら
(ホットペッパービューティーアカデミー研究員 田中公子)

市場は前年減も、5年で見れば拡大基調

※市場規模は、サロン利用率、1 回あたり利用金額、年間利用回数と人口推計(総務省統計局)からの推計
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期<ネイルサロン編>」

ネイルサロン市場の規模は、2026年上期で 1416億円(前年比−2.7%) となりました。前年から見ると縮小です。
ただ、これをもって「市場が縮んでいる」と結論づけるのは早計です。ここ5年の流れで見ると、市場はむしろ拡大基調にあることが分かります。

※市場規模は、サロン利用率、1 回あたり利用金額、年間利用回数と人口推計(総務省統計局)からの推計
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期<ネイルサロン編>」

市場を動かしているのは女性です。女性市場は 1213億円(前年比−3.1%) で全体の8割以上を占めます。前年からは下がったものの、2022年の1018億円と比べれば、水準そのものは大きく切り上がっています。

※市場規模は、サロン利用率、1 回あたり利用金額、年間利用回数と人口推計(総務省統計局)からの推計
出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期<ネイルサロン編>」

男性市場は 203億円(前年比+0.2%) と、ほぼ横ばいを維持しました。2023年、2024年に急拡大し、2025年に反動で落ち込みましたが、今年はその水準を保っています。

前年比だけを見ればネイルサロン市場は「縮小」ですが、5年のスパンで捉えれば、市場は一段高い水準に定着しつつあると言えます。次には、この数字の裏側で起きている「利用者の広がり」について、より詳しく見ていきます。

男女の利用実態ー女性の利用率は5年で最多

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期<ネイルサロン編>」

市場規模は前年から下がりましたが、女性の利用者そのものは増えています。過去1年に利用した人の割合(利用率)は 9.2% で、前年から0.6ポイント上がり、ここ5年でもっとも高くなりました。

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期<ネイルサロン編>」

年代別に見ると、その広がりがよく分かります。もっとも利用率が高い20代は-0.5ポイントと横ばいですが、それ以外のすべての年代で前年を上回りました。とくに30代は+1.9ポイントと伸びています。30代の利用率が伸びた背景には、20代でネイルサロンを利用していた人がそのまま30代へと移ってきたこと(世代の推移)が影響していると考えられます。20代で根づいた利用習慣が、年齢を重ねても続いている様子がうかがえます。

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期<ネイルサロン編>」

一方で、年間利用回数、1回あたりの利用金額、サロン利用にかかった時間が、いずれも前年から下がっています。

利用者が増えている一方で、一人あたりの回数や利用金額が下がっている—つまり利用者の層が広がったことによりライトユーザーが増加していると捉えています。(もちろん、物価や節約志向といった要因も背景にはあると考えられます)

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期<ネイルサロン編>」

男性は、女性とは異なる動きを見せています。利用率は 4.4% と前年から横ばい(−0.1ポイント)です。

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期<ネイルサロン編>」

また、1回あたりの利用金額は女性同様に前年から下がっているものの、年間利用回数は 2.9回 と前年から0.2回増えており、サロン利用にかかった時間も+1分伸び女性とは異なる動きをしています。利用率が変わらない中で、既存の利用者の深度が・・