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イノベーターが
見ている未来

vol.47

確固たる世界観を持ち、新しい取り組みをしている「次世代リーダー」へのインタビュー。
その取り組みと背景、そして未来についての展望をうかがいます。

THE SALONS

代表取締役社長 清水秀仁さん (age.46)

シェアサロン、面貸しと何が違う?
サロンの新しい形「美容モール」。

サロンに勤務する以外に、フリーランスとして面貸しサロンやシェアサロンを利用するなど美容師の働き方が多様化している。そこに、さらなる選択肢として2019年5月に誕生したのが東京・表参道の美容モール「THE SALONS」。ヘアサロンに限らず美容系サロンが集まる「THE SALONS」では、定額料金で完全個室型サロンが開業できる。その仕組みとは?

1973年、東京都生まれ。国際理容美容専門学校を卒業して理容師・美容師の資格を同時に取得。都内で理美容師として働いた後、ロンドンの美容室で腕を磨く。帰国後は都内の有名サロンに勤務を経て独立。28歳で美容室をオープンし、2014年にはフィリピンにも出店。2016年、中小企業の海外進出をサポートする一般社団法人Cross Biz Japanの設立にかかわり理事に就任。2019年5月に「THE SALONS」の1号店である表参道店、同年12月に銀座店をオープン。
・「THE SALONS」
https://www.thesalons.co/
・美容師独立支援プラットフォーム「THE SALONS Lab」(セミナー情報)
https://lab.thesalons.co/meetup/

第1章教育事業、海外出店に挑戦

「人に使われる立場が嫌で、
経営の勉強をしました。」

清水さんは理容師と美容師の資格をお持ちなんですね。

専門学校で理容を学びつつ、そこの通信課程では美容師の勉強もして、2年で卒業した段階で同時に資格を取得しました。いまとは制度が違って、当時はインターン制度があったからできたんですけどね。

その後は海外に行かれたそうで、それは卒業後すぐに?

理容も美容もやっているユニセックスサロンで数年間は働いて、その後にバックパッカーみたいに海外を回りました。最初は単なる旅行でしたが「このままじゃいけないな…」と。ロンドンのヘアサロンに「働かせてくれ」と訪ねて、それから1年ほど勤めたんです。帰国後は大手美容室に入社したところ名古屋店の勤務になり、しばらく勤めましたが地元の東京で働きたかったので辞めました。

その後、南青山に初出店する大手サロンの店長として働いたあと、当時大ブームを巻き起こしたトレンドサロンに移って…という感じです。それから1年くらい勤めて、28歳で独立しました。

店長をされたということは、そのころに店舗経営についても学んだのでしょうか。

経営に関する勉強は、サービス業に特化した経営コンサルタントの学校に通ったんですよ。25歳くらいのときに、週2日くらい。僕は親が理容室をやっていたからなんとなくこの道に進んだだけで、理美容師になることにすごい夢を抱いていたわけじゃないんですね。それに人に使われる立場でいることがすごく嫌で、自分で経営をしたいと昔から思っていて。だから経営の学校に通いました。縁あってトップサロンに勤めたのも、憧れて…というよりは内部の仕組みを知りたくて入ったところもあります。

では最後のトップサロンを1年ほどで辞めたときも、特に未練はなく?

早く自分で経営をしたかったんですね。それで代官山に美容室を出店しました。幸い経営は順調で、最初は36坪だった店舗から2年半で72坪の店舗へ。代官山で14年やって、現在そのサロンは原宿に移転しています。

ご自身のサロンを経営しつつ、美容師向けの教育動画の配信も始められたそうですね。いまから10年ほど前でしょうか、先進的ですよね。

当時は携帯電話はガラケーで、動画の再生やダウンロードをするのが難しかった。だけど、これからは動画の時代が来るだろうと思っていたんです。そもそもは理美容師向けの教育セミナーって東京とか大都市でしか開かれてなくて、地方からわざわざ出てくるのは大変ですよね。それで動画配信すれば需要があるはずだ、とIT系の事業をしている知り合いの助けを借りて始めました。

だけどシステムの構築にもサーバ費用にも現在よりもずっとお金がかかったし、エンジニアも抱えなきゃいけない。動画のペイパービュー(有料コンテンツに料金を支払い視聴するシステム)の需要も思ったほどなくて、ちょっと時代的に早かったんでしょうね。大赤字もいいところで(笑)、2000万円以上のマイナス。それでシステムごと他社に引き取ってもらいました。その教育動画配信サービスは、いまも別のサービスに吸収されて続いています。

清水さん自身もITの知識があるのは、IT系の知り合いの方がいたから?

もともと知り合いがいたからというよりも、これからはITが来ると思ったから知り合うためにコンタクトを取っていったんです。当時はブログで自分を発信する人も増えていましたが、僕は自分を出すよりもそのシステムを作るほうに興味があるタイプで。

でも教育動画からは離れて、次は新しいサロンを出すことに。だけど国内は人口が減少傾向でサロンもどんどん潰れ、出店するにはリスクが大きい。

みんながしていないことに挑戦したいという気持ちもあって、海外進出を考えました。まずは出店地を決めるため、現状は発展途上にあるけど今後、経済大国への成長が見込まれる11カ国を回って。選んだのがフィリピンです。まずイスラム圏じゃないから、ヒジャブやブルカといった布や衣装で、頭髪や顔を隠す文化がない。英語圏でアメリカ文化が浸透していて、親日国。なのに日本のサロンが進出していなかったことが理由です。現地の人と日本人のスタッフを用意して2014年に出店。経営は順調で、現在も営業を続けています。お客さまは現地の富裕層の方で、カットは約6000円、客単価は1万3000円くらいです。

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