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第3章「三方よし」の仕組みを目指して

「美容師、消費者、ビルオーナー、
みんなにメリットがある。」

2019年の5月に表参道店、12月に銀座店をオープンしています。滑り出しは?

美容職の人たちからの需要は高く、表参道店は空きを待つ入居希望者が18人います。また「THE SALONS」をうちのビルでもやりたい、というビルのオーナー、デベロッパーからの声も多くいただいています。

現在の2店舗は直営ですが、今後はフランチャイズ(FC)展開していく準備も進めています。オーナーやデベロッパーなどビル側の人たちは美容のシロウトですから、入居者に関してはうちが審査のうえであっ旋をして、ビル側は入居者からの家賃をもらう。うちはビル側から、このシステム導入の料金をもらう仕組みを考えています。

入居希望のサロンに対する審査は、現在の直営店でも?

信販会社を通じた与信やこれまでの営業実績、しっかりブランディングできるサロンかといった審査をしています。あとは同じフロアにコンセプトが似たサロンがあると潰し合いになるので、ヘアサロンでも特徴やターゲットがかぶらないサロンを選んでいます。同様の審査をFC店に対してもしていくつもりです。

だから入居サロンがすぐに潰れて出ていくことはないし、ビル側としたら1フロアまるごと急に空くようなリスクをなくせる点がメリット。また、1フロアを複数の区画に分けて、シャンプー台など美容サロンに必要な設備を整える「THE SALONS」の仕組みを導入すれば、通常は坪単価3~4万円のところ、坪単価7万円くらいで貸し出すことができます。

「THE SALONS」は、ビルオーナーにしてもメリットがあるというわけですね。

借り手のサロンオーナーにとっては、通常より坪単価が高い状態であっても初期費用が抑えられ、無理な借金をせずに開業できる。また、サロンを利用する一般消費者にとっては、1カ所に多彩な美容サロンが集まる美容モールは便利な存在です。

僕はアンチ・ホットペッパービューティーなんです(笑)。あれだけのプラットフォームを構築して、ここまで大きくしたのは美容業界でほかにないので、その点は素直にすごいなと。だけど、ホットペッパービューティーに掲載され、消費者から他店と比較される存在になることによって、サロンは価格競争を迫られてしまう。それってお客さまには幸せなことかもしれないけど、サロンにとっては違うと思うんです。

僕はみんなが幸せになる仕組みを作りたい。「THE SALONS」は、美容師も消費者もビルオーナーも、みんなが幸せになるものだと思っています。

「THE SALONS」としては、賃料だけでたいした儲けになるとは考えにくい。FC展開していくことで利益を上げていく?

確かに賃料は大きな儲けになるような金額設定にしていませんし、最初はシャンプー台を用意したりサロンの体裁を整えるのにうちの資金を使います。だけどテナントのサロンと賃貸契約を結んだ後は、各サロンの経営はそれぞれがしますし、うちにとっては手離れがいい。翌月からは賃料という売上が確実に入ってきて赤字ってことがないし、放っておいても減価償却できる。だからこそ銀行も融資してくれて、2店舗目が出せているわけです。とはいえ「THE SALONS」というハードの運営自体は基盤であり、収益を上げる手段は他に考えています。

  • 2019年5月オープンの「THE SALONS 表参道店」は表参道駅、外苑前駅から徒歩10分ほど。出店場所は「ビルの何階でも構わないが駅から近いこと、そして安く提供できる賃料であること」を重視しているそう

  • 「THE SALONS」を運営する現在も、清水さんは原宿にある自身のサロン「Lani 5710」で現役美容師として活躍

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