2月9日(火) 東京レポート

女性スタッフが
長く働けるサロンとは?

~オーナーの実例紹介から、専門家による労務知識まで~

全国5カ所でのイベント、第3回目は東京です。
今までで最も多い、92名もの方にご参加いただきました。
休憩中には参加者同士で名刺交換する姿がところどころで見られ、ここから今後のつながりが広がっていく・・・、そんな期待がふくらむ場となりました。

イベントレポート「女性スタッフが長く働けるサロンとは?」

登壇ゲスト

  • 加藤敏行さん

    株式会社GARDEN
    代表取締役

    加藤敏行さん

  • 松本平さん

    株式会社anemone
    代表取締役

    松本平さん

  • 正岡裕康さん

    株式会社anemone
    新宿マネージャー

    正岡裕康さん

  • 秋田繁樹さん

    社会保険労務士法人
    秋田国際人事総研
    代表

    秋田繁樹さん

第一部サロンの実例を知る

まず最初に、弊社執行役員・ホットペッパービューティーの責任者である柏村より、このイベントへの想いや目的を。そしてホットペッパービューティーアカデミー・齋藤から、美容業界における「女性活躍=女性が長く働ける環境」について、データをまじえてお伝えしました。

後半は、女性が長く働ける仕組みづくりを実践している2サロンの取り組みです。その一部をご紹介します。

第一部 サロンの実例を知る

anemone(アネモネ)

anemone(アネモネ)

2010年の独立以来、年間4店舗のペースで出店。現在は東京都内を中心に、札幌・仙台・大阪などにも店舗を構える。「日本一給料が高い会社」を目指し、労働環境のさらなる向上に取り組んでいる。

http://anemone-salon.com/

[店舗数]
22店舗
[スタッフ数]
257名(うちスタイリスト253名、アシスタント4名)

女性が長く活躍できるための取り組み

[ママスタッフ25名]

  • 雇用体系は何度でも変更可能
  • 2週間前シフト希望制度
  • 出産お祝い金
  • ママスタッフの急な休みへのフォロー体制
  • 産休・育休、時短勤務制度

Pick up!当日出たお話を、
一部抜粋してご紹介します

Qシフトの希望を2週間前に全スタッフに聞いているとか。運用が大変では?

A

まず入社の際に、早番・遅番などある程度決めておきます。また、業務委託の方はシフトをたくさん入れたい、ママだと制限したい、など人それぞれ違います。そこについては、最初の段階でしっかりと聞くようにしています。なかなかお互いの都合が合わない場合は、近隣の自社サロンとの調整を行うことも。

昔は予約なしでサロンに来る方が多かったのですが、今はネット予約が増えたこともあって「事前予約」が90%くらい。これも、シフトを前もって組むことが可能になった理由のひとつです。

松本さん

松本さん

GARDEN(ガーデン)

GARDEN(ガーデン)

東京・原宿に200坪という日本最大級のヘアサロンを2006年にオープンさせて以来、銀座・新宿・ニューヨークなどに店舗を展開。常に業界のトップを走り続けるサロン。

http://www.garden-hair.jp/index.html

[店舗数]
9店舗
[スタッフ数]
270名
(うちスタイリスト99名、アシスタント121名、レセプション40名、バックスタッフ10名)

女性が長く活躍できるための取り組み

[ママスタッフ4名]

  • 産休&育休、時短勤務制度
  • 産休に入るスタッフの顧客を「仲人型」で引き継ぎ
  • 一人ひとりの「WILL」に合わせた、「キャリアと人生プラン」の設計
  • 女性スタッフの体調ケア

Pick up!当日出たお話を、
一部抜粋してご紹介します

Qママスタッフが活躍できる環境に、取り組み始めたきっかけは?

A

以前は、女性スタッフは出産したら辞めてしまっていました。ですが4~5年前に出産したスタッフが初めて「戻りたい」と言ってくれて。「そういう子のためにも、がんばりたい」と思い取り組みを始めました。

具体的には、「女性の働き方プラン」を構築しています。「フリースタイリスト」「生活に合わせた雇用」「扶養の範囲での雇用」「時短勤務」という4つの軸から考えます。そこから本人の希望と家庭の状況にあわせて、具現化してあげるんです。会社からきちんと情報=知識を提供してあげて、本人の希望に合わせて一緒に考えることが大事です。これから産休に入るスタッフには「まず旦那さんと話して、どういう家庭にしたいか?扶養にしたいか?」などを事前に話し合ってもらっています。

実はもうすぐママスタッフが1名増える予定で、計4名になります。ガーデンは、幹部も40代。「40代が辞めたくない会社は何か?」ということも考え始めました。ママスタッフはもちろん、男女問わず「辞めたくない」会社を目指しています。

加藤さん

加藤さん

第二部労務のキホンを知る

秋田さん

秋田さん

社会保険労務士法人 秋田国際人事総研・労務士。社会保険労務士業務として、多数の美容室の労働管理・指導相談にあたっている。「美容室・はじめての労務管理と就業規則」など、著書多数。

秋田先生より、美容サロン経営をするうえで必要な労務知識(産前・産後、復帰後の制度など)についてお話いただきました。ホットペッパービューティーアカデミーのサイトでも、イラストをまじえて楽しく労務知識が学べる記事を連載中です。ぜひチェックしてみてください。

サロン経営者のための労務知識

第二部 労務のキホンを知る

第三部パネルディスカッション

2サロンのゲスト、秋田先生に再度ご登壇いただき、参加者の方からの質問をもとにパネルディスカッション形式で進行しました。その一部をご紹介します。

第三部 パネルディスカッション

会場からの質問に答えていただきました!

Q女性活躍に取り組んできて、良かったことは?

A

まず人材不足が解消されました。結婚・出産しても働き続けてくれるのはもちろん、女性が働きやすい待遇を用意していることで、スタッフからの紹介や求人の応募も多いです。

そしてママスタッフが、若い女性スタイリストのロールモデルとなってくれています。お客さまから見ても、やはり女性スタッフがいると喜ばれるので安定的に予約が入り、結果、売上もあがりました。

ブランドがない自分たちのようなサロンでは、無名のサロンとしての戦い方があると思っています。「女性が活躍できるサロン」として、ひとつ強みができるのは大きいですよね。

松本さん

anemone
松本さん

Qサロンの中でのスタッフコミュニケーションは、どのようにされていますか?

A

グループLINEを活用して、まめに連絡を取り合っています。スタッフが抱える会社への不満は、単に「知らなかっただけ」ということも少なくない。なのでスタッフの疑問に対しては、丁寧に会話してあげるようにしています。1対1でのミーティングは月に1回くらい。くわえて日々のコミュニケーションを意識することで、スタッフの小さなSOSを見逃さないように気をつけています。

正岡さん

anemone
正岡さん

A

LINE、Facebook、Instagram、そして社内コミュニティサイトでスタッフと交流しています。また、一年のうち150日以上はスタッフと飲みに行きますね。それでもカバーできないところは、「仕組み」としてケアしています。店長が見られるスタッフの人数って、20人くらいまでだと思うんです。それを超えると、ある程度仕組みをつくる必要がある。それでうちでは、各店からひとりずつ集めて「パーソナルチーム」というのをつくっています。その担当が、自分の店舗の入社1年生、2年生の声に耳を傾けてあげる態勢です。新人は店長や副店長には、言いづらいことって多いですから。

加藤さん

GARDEN
加藤さん

Q「助成金」にはどんなものがありますか?

A

ハローワークに問合せしていただくのが一番ですが、2016年4月から助成金の制度が変わります。代替要員の社員を雇った場合は50万円、年間で10人まで。パートタイムの場合はプラス10万、といった形です。東京都がやっている助成金というのもあります。就業規則・育児休業の規定の半額を、東京都が助成してくれるものです。またシングルマザーの方を社員としてハローワーク経由で雇うと、60万円くらいもらえる制度もあります。このように助成金ひとつとってもいろいろな制度があるので、経営者の方は知識として習得する必要があります。

秋田さん

社会保険労務士法人
秋田国際人事総研

秋田さん

東京イベントを終えて。
参加者の方より

参加者の方 当日の様子

参加者同士のディスカッションで
お互いのサロンの違いがわかったのが発見でした。

サロン、現場の声、社労士さんから
それぞれ専門的な声が
聞けたのがよかった。

まずは、育休制度の仕組みをつくろうと思う。
今日、そのきっかけを
もらいました!

女性美容師の
キャリアパスの考え方が
参考になりました。

無料のイベントなので
期待していなかったが、
充実のプログラムで満足!