前回は、スタッフを雇用するために必要な社会保障、労働時間・残業代のルールについて学んだコータくん。今回は給与や歩合の決め方について学んでいきます!
今日の悩める店長・コータくん
「HAIR SALON R」のオーナースタイリスト。
独立して1年。そろそろスタッフを雇用しようと思っているが、そのために何から始めればよいのかわからない。
今日の先生・ロウム委員長
サロンの労務管理のプロ。労務のルールについて、サロン経営に必要なポイントをわかりやすく解説してくれる。「ズバリ!」が口グセ。
給与を設定するために必要な2つのポイントとは?
社会保障、労働時間はこれでバッチリだ!でも残業代を決める前に、まずは給与を決めないとな。僕が新卒入社したころは月給16万円くらいだったから、同じくらいに設定すればいいのかな。
ズバリ!その決め方ではマズイでしょう。
あっ、ロウム委員長!やっぱり、ちゃんと決めなきゃダメだよね…。でも、何を基準に決めたらいいのかな?
給与設定でおさえるべきポイントは2つ。ズバリ!「最低賃金」と「賃金相場」なのです。
最低賃金を下回らないように注意しよう!
各都道府県別に、最低賃金が定められています。2022年10月から最低賃金の引き上げが順次始まっていますが、たとえば東京は1,072円、神奈川1,071円、埼玉987円、千葉984円、大阪1,023円、愛知986円、福岡900円…といった具合です。
最低賃金は1年事に改定されるので、そこを下回らないよう「地域別最低賃金 全国一覧」で検索してチェックしましょう。
でも、うちは時給じゃなくて月給制なんだけど。
もちろん、その場合でも最低賃金を下回ってはいけません。年間の労働日数と1日当たりの勤務時間がわかれば、最低賃金をベースにした場合の月給が計算できますよ!
なるほど!でも、この計算ってシンプルだけど、けっこう面倒くさいね…。間違えたら大変だし。
ズバリ!心配ありません。こちらの無料動画のページで、自動で計算できるエクセルシートがダウンロードできるようになっております。
やったぁ!さっそくダウンロードしようっと。
最低賃金を下回らなければ、この給与でスタッフを雇用して大丈夫ってことだよね?
法律的には問題ありませんが、実際に採用できるかどうかはわかりません。応募が集まるように、サロンがあるエリアの賃金相場をチェックすることも必要です。くわしくは、こちらも無料動画を要チェックなのです!
「給与の決め方」動画はコチラ
PV、CVR、ACRをチェックする方法は?
スタッフのモチベーションを左右する、歩合・手当制度について
前のサロンで働いてた時は、基本給のほかに歩合がついていたんだよね。
指名料や目標売上達成によって、歩合給が支払われることが多いですね。業態別の給与体系から見ていきましょう。
技術売上が50万円を超えたら、歩合を導入するパターンが多いようですね。ちなみに歩合比率はさまざまですが、技術売上に対して10%前後の歩合を支払うサロンが多い印象です。多いところでは、30%~40%の歩合のサロンもあります。
え、そんなに?
固定給を高めに設定して歩合比率を低くするのか、固定給は低めに設定して歩合比率を高くするのか…。ズバリ!「どんなスタッフを雇用したいか」によって、バランスを変えていくとよいでしょう。
歩合・昇給制度を導入しているサロンのインタビュー
ではここからは、歩合・昇給・手当制度でスタッフのモチベーションUPに成功している、ALIVEの代表取締役 西川礼一さんのインタビューを見ていきましょう。
ワクワク!
同じ経営者としての言葉、めちゃくちゃ胸に響くなぁ…!
今紹介した以外にも、参考になるお話を色々してくださっています。ぜひ無料動画でチェックしてみてください!
サロンとスタッフが「WIN WIN」になる仕組みづくり、という言葉には、ドキッとしたな。サロンのことだけじゃなく、しっかりスタッフの幸せも考えれるように頑張ります!
コータさん…、それはズバリ!素晴らしいでしょう。
さて、次回は「雇用と業務委託・面貸しの違い」「採用に必要な準備・書類」についてお伝えしていきますよ。お楽しみに!