サロンで働く先輩女性たち

お客さまはほとんどが女性。忙しい日常を忘れて優雅なひとときを楽しみに来る

Q. 結婚した後、最初はパート勤務を希望したそうですが?

A. 社会保険の大切さが分かっていませんでした。その後、会社に相談して社員に。

　結婚後は「子どもが欲しい、仕事も続けたい」と思っていましたが、具体的な働き方がイメージできていませんでした。ですから面接を受けたときは、生活に変化があっても融通が利くようにという理由でパートを選びました。でもすぐに先輩社員から「子どもが欲しいなら、なおさら正社員として社会保険に加入すべき。ここは育児中の勤務時間を考慮してくれるので、正社員になっても働けるから」と強くすすめられました。そこで、働き出して3カ月たったとき、会社に相談して雇用形態を正社員に変更してもらいました。
　それまでは社会保険に加入するメリットは何となくしか理解していなかったんです。でも入社して数カ月で妊娠が分かり、産休・育休をフルに取れて、その間手当ももらうことができました。改めて、福利厚生がしっかりしているのは本当にありがたいことなんだと感じましたね。

「エイジングケアの分野も磨いていきたいです」と高橋さん

Q. ママになり、スタイリストとしてのお仕事に変化はありましたか?

A. 忙しくてもケアしやすいスタイルを提案するようになりました。

　長く接客業をしてきたので、結婚・妊娠・出産を経験してきたお客さまのライフスタイルも、ある程度は想像できていると思ってきました。でも実際に自分が母親になり、育児をしながら仕事をするようになると「毎日こんなに時間がないものなのか！」と、本当の意味で実感できたんです。そんな経験から、カットならなるべく手がかからないスタイルを心がけたり、カラーなら持ちが良く、根元の退色が気にならない配合を提案したりするように。おしゃれさを追求しながら同時に、簡単なケアでスタイルを保てることを考慮するようになりました。その部分では、これからもっと技術の幅を広げていきたいと思っています。