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先輩女性インタビュー

サロンで働く先輩女性たち

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.120

スパニストや訪問美容…ママスタッフの挑戦とは?

長野の人気サロン「Loput」の系列店として、2021年にオープンした全席個室制のプライベートサロン「&L」。スタイリスト兼スパニストとして活躍するYukaさんは、独身時代から「Loput」で勤務し続け、この2月に「&L」に異動。現在は2児の子育てと仕事を無理なく両立しています。「出産したことでスタイリストとしての仕事の幅が広がった」と語る、Yukaさんのスタイリスト人生について伺いました。

Staff Data

Yukaさん 35歳

スタイリスト・スパニスト。「&L」勤務。
スタイリスト歴12年。
8歳の男の子と4歳の女の子のママ。
9:30〜16:30の勤務(※勤務時間は自分の希望で決められる)。

YukaさんのLife History

★…ターニングポイント

  • 20

    高校から地元の長野を離れて東京へ。卒業後は神奈川の大手サロンに入社。

  • 24

    自分に自信がつく前にスタイリストデビューしたことへの不安や、就職後のひとり暮らしの淋しさから、地元の長野へ帰ることに。
    美容師自体を続けるか迷いながら転職活動をしていたときに「Loput」(「&L」の系列の1号店)を見つけ、求人募集をしていなかったが頼みこんで入社させてもらう。

  • 26

    消防士の彼と結婚。

  • 27

    長男を妊娠・出産。自分の妊娠を機に、サロンが法人化して社会保険に入ってくれた。

  • 29

    1年間の育児休業を経て復帰。

  • 30

    長女を妊娠・出産。長男のときよりも待機児童が増えていたため、育休は長女が7カ月までにして0歳児で保育園に入れ仕事復帰。

  • 31

    ★出産、子育てを経たことで、お客さまとの会話の幅がグンと広がり、自分の自信になるとともに、リピーターのお客さまが増えていった。

  • 35歳~

    産休に入るスタッフの代わりに、1号店の「Loput」から3号店の「&L」に異動。

  • 「Loput」に入社して間もない頃。スタッフを第1に考えてくれるオーナー夫妻のもとで、のびのびと働けるように

  • 長男出産直後の頃。育児休業期間もサロンと相談して、自由に決めさせてもらった

  • 家族との時間がいちばん大事。かわいい子どもを育てながら、無理なく仕事を続けられる環境に感謝

Yukaさんへのインタビュー

「独身時代から勤務して11年。今では4人家族です」と語るYukaさん

Q. 最初のサロンを退職後、再び美容師としてがんばろうと思えたのはなぜですか?

A. 「Loput」を見て「こんなところで働きたい!」と思ったからです。

新卒で入社したサロンは神奈川で多店舗展開する大手でしたが、スタイリストデビューが早かったんです。自分はもう少しアシスタントとして学びたいと思っていたこともあり、自信をもってお客さまに接することができませんでした。それで一旦、会社を辞めて地元の長野に帰ることにしたのです。
最初に「Loput」を見つけたのはホットペッパービューティーの誌面。サロンの写真がおしゃれでかわいくて、以前勤務していた大型店とは違いアットホームな感じも気に入りました。求人募集はしていなかったのに「ここで働かせてほしい」と直接伝えたのです。当時の「Loput」はオープンしてまだ1年弱で、オーナーの原田祐一さんと秋戸佳菜子さんご夫妻がふたりでやっていました。ちょうど佳菜子さんが産休に入るタイミングだったため、「明日から来られる?」と言っていただけたのです。
「アシスタントとして1から勉強させてください」とお願いして雇っていただくことになりました。以来11年間で働きながら結婚、2回の産休・育休を経て今に至ります。今年の2月に、3号店の「&L」のスタッフが産休に入ることをきっかけに、異動してきました。

オーナーの原田祐一さんと。オーナー夫妻とともに、会社が成長していく様子を見てきた

Q. 最初の妊娠を報告したときのオーナーの反応はいかがでしたか?

A. 妊娠に気づいてくれたのがオーナーの奥さま。祝福して社会保険を整備してくれました。

実は最初に私の妊娠に気づいてくれたのがオーナーの奥さまの佳菜子さんでした。勤務中に気分が悪くて、私自身は「二日酔いかな?」と思っていたら、佳菜子さんが「つわりなんじゃない?」と。妊娠検査薬を買って試したら見事妊娠(笑)。オーナーご夫妻は「おめでとう!」と祝福してくれました。
一方で当時はまだサロンは法人化しておらず、社会保険もありませんでした。私が産休中に給付金を受けられるよう、妊娠を機にサロンを法人化して社会保険も整備してくれたのです。
オーナーにとっても私が初めての従業員だったので、従業員の妊娠ももちろん初めて。「休みの期間はYukaがどうしたいかで決めていこう」とおっしゃってくださいました。それで安心して休みに入ることができました。育休復帰後の短時間勤務も、何歳までといった制限はなく、各スタッフの都合に合わせた働き方を選ばせてくれています。

長男出産後にママになったことで、子連れのお客さまからの指名が増え、スタイリストとして技術以外にも強みをもてたと感じている。

Q. 仕事と育児の両立が始まって、ご自身にどんな変化がありましたか?

A. 出産や育児、家庭をもつことが、スタイリストとしての強みにもなりました。

長男の出産後は、1歳を過ぎた4月に保育園に入園できることになったので、育休も1年強取りました。仕事復帰するまでは何も不安はなかったのですが、復帰してみて1年の間に美容のトレンドが変わっていたり、新機能のドライヤーが出現していたり、浦島太郎になった気分に。それでもすぐに働くスイッチが入って流れに乗れるようになりました。
一方で、出産前と比べてお客さまがこんなに減るものなのかとショックでもありました。ただ自分の軸足が家庭寄りになったことも事実なので、昔と同じようには働けないことは受け入れていました。
それよりも、出産や育児を経験したことで、昔よりも幅広いお客さまに自信をもって接することができるようになりましたね。これから結婚や出産を迎えるお客さまにアドバイスできるようになったり、産後の髪質の変化について美容師としてご提案できることも増えました。サロンのママスタイリストは私が初めてだったので、子連れのお客さまからの指名が増え、自分の立ち位置を確立していった感じです。

「長く仕事を続けるには、自分ならではの強みも大事」と語るYukaさん。やりたいことを提案すると実現させてくれるサロンの環境にも感謝している。

Q. スパニストや訪問美容も始められたそうですが、きっかけは?

A. 長く仕事をするために、自分の強みをもとうと思ったことです。

今35歳で、漠然とですが、40歳になったときに現在のようにスタイリストを続けられているのか不安になることがあったのです。長く働きたいと思っているし、オーナーはスタッフのやりたいことや働きやすさを大切にしてくれています。でも自分の強みがないと長く仕事を続けることはできないのではと思いました。そのときにオーナーから「自分が好きなことでないと続けられないよ」とアドバイスされ、エイジングスパと訪問美容をやろうと思ったんです。スパは自分も好きですし、お客さまにも喜んでもらえることから、スパニストの資格を取りました。
訪問美容は昨年の4月から私の発案で始めさせてもらいました。「Loput sina」というブランドで、サロンに来られない方のご自宅に訪問して施術をしています。自分が子連れでサロンに行く大変さを実感したことがきっかけでした。「キレイになりたい人のところへ私が行けばみんなに喜んでもらえるかも」と考えたのです。サロンのお客さまで妊娠や育児でサロンに来られないという方を対象にスタートしました。昨年の秋には福祉理美容師の資格も取りました!

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

好きな美容の仕事をしながら、かわいい子どもの育児をできるのは本当に幸せなことだと感じています。長い時間働けないことで、中途半端だと考える人もいるかもしれませんが、仕事と子育ての両方ができることの喜びの方が勝ると思います。オーナーの考えやサロンによるかもしれませんが、今はそういうサロンが増えています。望めば両立は絶対できます!

Salon Data

&L【アンドエル】

アクセス
JR長野駅から徒歩10分
創業年
2010年
店舗数
3店舗
設備
セット面4席
スタッフ数
11名(全店舗)
URL
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000500063/
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