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[今月のこの1本!]

サロン経営やスタッフ育成などで常に忙しい皆さんに、たまにはホッと一息ついていただきたい。
そんな思いでこの連載がスタート!
国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のリコメンド映画を、
テーマに合わせて隔週でお届けしていきます。ぜひお楽しみくださいね。

the THEME美容の魅力を再発見したい

ヴィダル・サスーン

2010年 アメリカ 出演:ヴィダル・サスーン ほか

価格 ¥4,200+税 発売元 アップリンク 販売元 株式会社KADOKAWA

あらすじ

「サスーン・カット」と呼ばれる画期的なヘアカットで世界を席巻し、美容界に多大なる影響を与えたヘアスタイリスト、ヴィダル・サスーンの半生を追ったドキュメンタリー。孤児院で育ち、戦争や貧困などの苦難を経験した彼は、いかにして美容界に革命を起こすまでに至ったのか。1960年代当時の保守的な美容業界と闘い続けた、その情熱と努力の軌跡をサスーン本人や家族、世界的ファッション・デザイナーら関係者たちのインタビューをもとに紐解いていきます。

ここが見どころ

「ハサミひとつで世界を変えたカリスマ」とは、まさしく彼のこと。カットの方法論、踊るようなカットパフォーマンス、サロンのあり方、ストイックなまでの健康メソッドなど、現在の美容のルーツにもなっているその偉業の数々には感心するばかりです。そして何より、カットでお客様の新しい生き方を切りひらく美容師という職業の素晴らしさを感じずにはいられません! 映画の最後には、ヴィダル・サスーンから次世代の美容師・スタイリストたちへ熱いメッセージが待っています。ヘアスタイルの革命によって、女性たちの人生までも変えた男のエッセンスがギュッと詰まった一本。美容のプロフェッショナルの方々にも、きっと新しい“気づき”や“発見”をくれるはず。

Check the points!

このポイントと台詞をチェック!

  • 美容をアートにした!ヴィダルの最高傑作

    「骨格に合わせてデザインする」「髪の流れにまかせる」技術と直感で、試行錯誤の末にたどり着いたヴィダルの代名詞「ファイブ・ポイント・カット」。建築やファッションを学び、「美容を新しいアートに」と意気込んで、さまざまなモノからヒントやインスピレーションを得ようとする彼の姿勢には、クリエイターとして見習うべきことがたくさんあります。
  • いいチームは感動的なプレイを生む

    英サッカークラブ・チェルシーFCの大ファンだというヴィダル。サッカーになぞらえて、美容においても“チームづくり”と“人材育成”が大切であると語ります。カリスマと称される一方で、サロン=チームの創造性も重視していたなんて!「彼から1本のハサミでカットの極意を学んだ」というヴィダルの弟子の言葉にも納得です。
  • 「女性の髪を変えたのはあなただわ」

    映画の中で、世界的ファッション・デザイナーのマリー・クワントがヴィダルを評した一言です。美容をはじめ、音楽やファッション、ライフスタイルなど、女性を取り巻く環境が大きく変わり、新しい世界がはじまる期待に満ちていた1960年代。「スウィンギング・ロンドン」と呼ばれる、そのカルチャーシーンを知ることができるのも本作の面白さのひとつ。

Filmarksの斉藤さんが推薦

斉藤 聖さん

株式会社つみき ライター/プランナー

1984年生まれ。ヘアスタイルについては20年間無頓着。一転、社会人1年目、当時の上司の「ダサい」「アカ抜けろ」の一言で22歳にして金髪デビュー。それ以来10年以上、美容師が提案してくれるカット・カラーを試すのが毎度楽しみに。好きな映画は『バッファロー’66』『たんぽぽ』。現在、映画レビューサービス「Filmarks」の広報・PRを担当。

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