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先輩女性インタビュー

サロンで働く先輩女性たち

長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!

vol.115

ママエステティシャンの「仕事そのものを楽しむ」新境地。

オリジナルの強圧リンパケアに定評があるエステティックサロン「Rose」。ふわりと柔らかな笑顔でお客さまを迎える石原里菜さんは、4年前に異業種からの転職を果たしたエステティシャンです。新たなキャリアをスタートさせてからは、売上を上げて成果を出すことにやりがいを感じ、仕事に邁進する日々。そこに妊娠・出産という次なる転機が訪れました。育休復帰後、自身を取り巻く変化に戸惑い、葛藤したという石原さん。「今は仕事そのものを楽しむことがやりがいです」と笑顔で語る現在までの歩みと、仕事への想いを伺いました。

Staff Data

石原里菜さん 29歳

エステティシャン。Rose(千葉県船橋市)勤務。
エステティシャン歴4年。既婚。11カ月の女の子のママ。
週2日出勤、9:30~15:30のパート勤務。

石原さんのLife History

★…ターニングポイント

  • 20

    短大を卒業後、グランドスタッフの職に就き、成田空港と関西空港に勤務。

  • 25

    ★アロマスクールに通い出したことをきっかけに、エステティシャンへの転職を決意。仕事を続けながら転職活動を行い、「Rose」に採用される。休日を使って約2カ月間の技術研修を受け、前職の退社後すぐにエステティシャンとしてデビューする。

  • 27

    結婚。その後半年ほどで妊娠が判明。医師から切迫早産の可能性を指摘され、週5日のフルタイム勤務から、月に約10日、1日3~4時間のパート勤務に変更する。

  • 28

    長女を出産。育休中も友人の施術などでたまに出勤する。9カ月で保育園が決まり、職場に完全復帰。月~金の週5日、1日6時間勤務をスタート。

  • 29歳~

    忙しさに心身がついていけず、週2日出勤に変更。育児と仕事の優先順位を見直しながら、両立に励んでいる。

  • 愛娘の璃子(りこ)ちゃんを中心に、家族での一枚

  • 社長と「Rose」のスタッフで沖縄へ。モア・ブリスでは店舗ごとに売上目標があり、それを超えた金額の10%を、旅行資金として積み立てられる

石原さんへのインタビュー

社長の上原さんとも、店舗の食事会や研修旅行など、コミュニケーションの機会は多数

Q. エステティシャンへの転職のきっかけは?

A. 癒しを求めてアロマスクールに通い始めたのがきっかけです。

20歳から5年間は、グランドスタッフとして働いていました。やりがいのある仕事でしたが、ストレスが大きくなってしまって、癒されるためにアロマスクールへ通い始めたんです。趣味の一つというつもりでしたが、徐々に「これを仕事にできたらいいな」と考えるように。長く続けられる仕事がしたいと思っていたので、手に職をつけられるエステティシャンに魅力を感じて、転職活動に踏み出しました。
いろいろなサロンへ面接に行きましたが、必ず行っていたのが、まず一般客として施術を受けてみること。募集要項に載っている情報だけではなく、施術の内容や雰囲気までも知った上で応募したいと思ったからです。「Rose」は強圧リンパケアが私の体に合っていて、息を切らしながら一生懸命施術してくれるスタッフさんにも好感が持てました。面接を受けに行ったら和気あいあいとした雰囲気がとてもよくて、「ここなら長く働けるだろう」と感じたんです。前の仕事を辞めるまでの間は、休日に研修を組んでいただき、実技の勉強に励みました。おかげで入社してすぐ、エステティシャンとして働けるように。こちらの希望にいつも柔軟に耳を傾けてくれる上司や社長に感謝しています。

「1対1でお客さまをじっくりケアできるのが、エステティシャンの仕事の醍醐味」と石原さん

Q. 出産して仕事に復帰した時、どんなことが大変でしたか?

A. 体力やコミュニケーション能力の低下を感じて悩みました。

「早く仕事に戻りたい」という気持ちが強かったので、子どもが4カ月になった頃から母に預け、たまに出勤していました。育休期間中だったためお客さまからの予約はなかったのですが、友人の施術は担当していたんです。月に5日ほど、1日1人だけ施術して帰るという負担の少ない働き方を5カ月くらい続けました。
その後、子どもが保育園に入ったタイミングで完全復帰を宣言して、週5日勤務に。はりきって戻ってみたものの、1カ月頑張ったところでしんどくなってしまいました。まず、体力がもたない。さらに産休中に人と会話する機会が減っていたせいか、コミュニケーション能力が落ちてしまい、お客さまとの会話がスムーズにできなくなっていたんです。気持ちも落ち込んでいき、エステティシャンの職に就いてから初めて、ストレスを感じました。主任に相談したところ「無理をしないように」と言ってくれて、勤務日を週2日に減らすことに。今は体力と接客技術の両面で、以前の調子を取り戻せるように調整している最中です。

「家にいる自分と職場の自分は別人」と石原さん。その両方があるからこそ、元気でいられるという

Q. 職場復帰されてから、育児と仕事はどうやって両立されていますか?

A. 夫と実家の母に協力してもらっています。

妊娠がわかった時に、夫には「仕事は無理してやらなくていいよ」と言われていたんです。でも私は仕事を続けたかったので、「私も働くから、その代わり育児を一緒にやってほしい」と伝えて、承諾してもらいました。なので保育園の送迎は夫と交代で行っています。子どもが熱を出して保育園に預けられない時には、夫が仕事を休んでくれることも。私よりも夫の方が時間調整がしやすい仕事なので、急な事態には夫が対応してくれることがほとんどです。さらに実家が近いので、忙しい時には母に手伝ってもらうことも。家族の協力がなければ、育児と仕事の両立は不可能だったと思います。

「妊娠中はフェイシャルやヘッドなど、体に負担のかかりにくいメニューを担当させてもらっていました」と当時を振り返る

Q. 母親になって、仕事への向き合い方に変化はありましたか?

A. 売上を上げることより、仕事そのものを楽しむことがやりがいになりました。

出産前はバリバリ働いて売上を上げて、成果を出すことにやりがいを感じていました。復帰した当初もその想いは変わらず、同じように仕事に打ち込んだところ、体がついていけないという事態に。そんな時、主任から「仕事に全力を注げた出産前と、育児と両立することになった今とでは、優先順位が変わって当たり前。前と同じようにできないのは自然なことじゃない?」というアドバイスが。その言葉が腑に落ちて、売上への執着がなくなりました。それよりも、お客さまとの時間をもっと大切にしたいと思えるようになったんです。「お給料のために仕事するのではなく、楽しいから仕事をする」という新境地が、最近見えてきたところです。

若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!

せっかく時間をかけて学んで手に職をつけたのに、出産で辞めてしまうのはもったいないことです。ママになったら、ママスタッフならではの強みが出てくると思うので、あきらめず声に出して、働きやすい環境を手に入れてほしい。私自身、勤務日数を減らしてもらうなど、会社にいろいろと調整してもらえているおかげで、今働けている状況があります。育児と仕事の両立に周りの協力は不可欠なので、ぜひそういう職場を見つけてほしいです。

Salon Data

Rose【ローズ】

アクセス
JR船橋駅から徒歩8分
創業年
2007年
店舗数
10店舗
設備
ベッド3台 ※Rose
スタッフ数
4名 ※Rose
URL
https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000159514/
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