先輩女性インタビュー
サロンで働く先輩女性たち
長く活躍しているさまざまな女性スタッフに、どんなキャリアを歩んできたのかインタビューしていきます。
自分なりの「なりたい私」を見つけてください!
vol.116
産後4カ月で復帰!仕事も育児も頑張れるワケ。
全国に120店舗を展開する人気まつげエクステサロン「MAQUIA(マキア)」。10代~60代まで、幅広い層のお客さまに愛される高崎店で、4年前のオープン当初から活躍している木村なつきさんは、3歳の女の子のママです。この店でアイデザイナーとしてデビューし、その後まもなくして妊娠が判明。出産を目前に退職しますが、店の仲間と仕事が好きで、産後すぐに戻ってきたのだとか。「お客さまに指名してもらえるのが一番のやりがい」と語る木村さんに、仕事への想いとこれまでの道のりを伺いました。
Staff Data
木村なつきさん 25歳
アイデザイナー。MAQUIA高崎店(群馬県高崎市)勤務。
アイデザイナー歴4年。3歳の女の子のママ。
10:00~18:00で月20日出勤のパート勤務。
木村さんのLife History
★…ターニングポイント
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18歳
工業高校に通っていたが、進路を決める時期になって美容師という選択肢が浮上。海外でも活躍できる仕事として魅力を感じ、美容学校に入学する。
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20歳
美容学校を卒業後、通学中からアルバイトをしていた地元のヘアサロンに就職。美容師アシスタントとして働くも、体力的な辛さを感じるように。アイデザイナーとして働く友人の影響を受けて、転職活動を始める。
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21歳
★「MAQUIA」に入社。新宿店での研修を経て高崎店のオープニングスタッフになり、アイデザイナーデビューする。その後に妊娠が判明し、結婚。
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22歳
妊娠9カ月目まで働いて、退職。出産4カ月後に「MAQUIA」に再就職し、週1~2日、10:00~17:00勤務のパートタイマーとして働き出す。
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23歳
子どもが保育園に入園したのをきっかけに、出勤日を月20日に増やす。
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25歳~
夫と別居。月~土曜は保育園、たまに日曜出勤になった時には実家の両親に子どもを預けて仕事に励む日々。指名してくれるお客さまをさらに増やしていくことが今後の目標。
木村さんへのインタビュー
Q. 美容師からアイデザイナーへ転職したきっかけを教えてください。
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A. アイデザイナーは妊娠中も働きやすい職種だと感じたからです。
美容学校時代からアルバイトをしていたヘアサロンにそのまま就職したので、ヘアサロンでの勤務経験は2年ほどになります。カット以外の施術はほとんどやらせてもらっていたのですが、1日中立ちっ放しで動き回る仕事を、ずっと続けていけるかどうか不安になってしまったんです。私には子どもが欲しいという願望があって、若いうちに産みたいと前々から考えていました。もし妊娠した場合、大きなお腹で美容師を続けるのは体力的に難しいのではないかと感じたんです。そんな中、友人がアイデザイナーとして働く姿を見て「これだな」と!もともとアイデザイナーに興味を持っていたという理由もありますが、妊娠中も働きやすい職種だと思ったので、転職を決意しました。
Q. アイデザイナーへの転職で大変だったことは?
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A. 高崎店のオープンに立ち会い、店づくりに奮闘したことです。
転職を考えた時にちょうど「MAQUIA」高崎店の求人を見つけて、早速応募しました。店自体はまだできていなかったので、新宿店で研修を受けるため、2カ月間ほど東京で生活することに。まつげエクステの細かい作業に最初はめまいを覚えましたが、すぐに慣れて楽しくなりました。同期入社のスタッフがもうひとりいて、交代でアイモデルをしながら練習を重ねたので、技術の習得は早かったと思います。
正式にアイデザイナーとしてデビューしたのは、高崎店に移ってからです。オープニングスタッフとして同期スタッフとふたりで店づくりを任せてもらえることになり、POPづくりや店内装飾、家具や備品の買い出しなど、自分たちで1から準備を進めました。東京での研修期間中に立川店がオープンして、立ち上げ準備を少しだけ手伝ったことがあったので、その経験が役に立ったと思います。店づくりもアイデザイナーとしての接客も、新しいこと尽くしで大変だったけれど、店や仕事に対する愛着が湧きました。
Q. 出産で退職した後、また「MAQUIA」に戻ってきたのはなぜですか?
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A. 優しい仲間たちがいて、時短でも働きやすい職場だからです。
アイデザイナーの仕事はずっと続けたいと思っていたのですが、育児がどのくらい大変で、いつ頃に復帰できるのか検討がつかなかったので、一度辞めることにしたんです。妊娠中は体調もよく、店のみんなに支えてもらいながらぎりぎりまで仕事をして、9カ月目で退職しました。
でもいざ育児に専念してみると、全然気持ちが落ち着かないんです。高校時代からずっとバイト三昧でしたし、自分の収入がないことが心もとなくて。やっぱり働いていたいと思い、産後4カ月で「MAQUIA」に戻りました。他のサロンを経験してみたいと考えたこともあったのですが、高崎店はスタッフがみんないい人ばかりですし、自分の居場所はそこにあると思ったので。復帰後も娘の保育園がなかなか決まらず、しばらくは週1~2日のみの出勤でしたが、そんな働き方を受け入れてくれた会社にも感謝しています。
Q. 現在、育児と仕事はどうやって両立されていますか?
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A. 保育園と実家の家族、会社の協力を得て無事に両立できています。
月曜から土曜までは保育園に娘を預けられますし、日曜出勤になった時には近くに住む両親に協力してもらっています。パート勤務なので残業はありませんが、たまにお客さまの来店が遅れて、終業時間がのびてしまうことも。そんな時は、娘の預け先である保育園で保育士をしている妹に、お迎えを頼んでいます。娘の病気で急な休みを余儀なくされることもたまにありますが、本部がお客さまへ連絡をしてくれるので、対応に困ることはないですね。でも、店の仲間や本部に迷惑をかけるのは不本意で、休むべきかどうするべきかと葛藤が起きるのは毎度のこと。これは娘が大きくなれば解決する問題だと、前向きに考えています。
春から夫と別居していて、親子ふたりの生活ですが、自分の仕事があるので不安になることは一切ありません。これからも周りの協力に感謝しながら、仕事と育児の両立に努めていきたいと思っています。
若手女性スタッフへ、メッセージをお願いします!
美容業界にいると「子どもを持つためには、キャリアをあきらめなくてはいけないのかな」と不安になる人もいると思うのですが、大丈夫です。自分がどうにか仕事を続けようとすれば、周りに協力してくれる人が出てきます。私は偶然、環境のよい職場に出合えたということもありますが、あきらめずに自分から動くことは大切。好きな仕事だからこそ、続けられる場所を探し出して頑張れば、お客さまもついてきてくれるし、技術もどんどん上がって、自分の価値も上がっていきます。女性がキラキラ輝ける美容業界だからこそ、出産して子育てをしながらもずっと働き続けてほしいと思います。
Salon Data
MAQUIA高崎店
- アクセス
- JR高崎駅から徒歩4分
- 創業年
- 2012年
- 店舗数
- 120店舗
- 設備
- 5席 ※MAQUIA高崎店
- スタッフ数
- 4名 ※MAQUIA高崎店