ヘアサロン業界において35年、第一線にい続けながらも新しい挑戦を続ける「MINX(ミンクス)」。
今回は、その「MINX」で教育を統括している菅野さんが登壇!
現代の美容サロンにおいて、マネジメント層に求められるものとは…?
菅野さんの実体験をもとにした、美容サロンならではのリーダーシップ論をダイジェストでお届けします。
- 株式会社MINX world 取締役 菅野 久幸 さん
- かんの・ひさゆき●東京の原宿、青山、銀座に計6店舗を構える「MINX」。菅野さんは銀座店のトップであり、社内の教育・マネジメントも担当。160坪を誇る銀座店は「HOT PEPPER Beauty AWARD」にて、ユーザーに支持されたサロンとして全国第1位の「BEST SALON GOLD Prize」を2017年度・2018年度に連続受賞。月間売上5000万円超を記録する銀座店代表としての経営手腕が高く評価され、経営セミナーのオファーが国内外から殺到している。
- https://minx-net.co.jp/
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菅野さんの
「トップインタビュー」もチェック!
ホットペッパービューティーアカデミーセミナー特別版「デキる店長【1】
5つの心得」
ホットペッパービューティーアカデミー講師・川島が、菅野さんによるリーダー論の講演テーマに合わせて「店長力」に関するセミナーを開講。来場者のみなさんにワークやディスカッションをしてもらったほか、当アカデミーの動画セミナーの一部を上映しました。
会場にはヘア、ネイルなどさまざまな美容サロンの方々が来場。当日に上映した動画を含め、サロン経営が学べる動画セミナーはWEBサイトにて無料公開中です。
※視聴には、会員登録(無料)が必要です
「令和時代のリーダー論」
先輩・上司のやり方を見て学ぶ、経験則に基づいたリーダー論は、トライしやすい一方、経験以上のことは生まれにくいというデメリットも。そこで、リーダーとして自立し、成長していく方法として求められる思考法を菅野さんが伝授してくれました。その中から今の時代、特に注目のポイントをピックアップ!
令和のリーダーに求められる意識
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- 現代は変革の時代。リーダーは変化に向き合い、革新的なものを生み出すことが大事
- 若手スタッフとリーダーは育った時代も社会人としての環境も違う
- 現代の組織で成果を上げるには、個の違いを認めて共存する“多様性のある組織”を目指すこと
- 求められるリーダー像は、技術力や売上のあるカリスマから、マネジメント能力のあるリーダーへ。「引っ張る」のではなく、「下から支援する」
- 若い世代は”自己実現欲求”よりも“承認欲求”が大きい
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- 美容サロンにも一般企業と同じ労働環境・福利厚生が求められる時代に
- 新人の心の成長をサポートする「メンター制度」、1カ月ごとに系列店を回る「ジョブローテーション」、「手袋シャンプーへの改革」などにより、新人の離職人数が大幅に減少
- スタイリストデビュー1年以内に月100万円に到達しないのは、若手スタイリストをサポートする仕組みがないからと考えるべき
- スタッフの関係性は密度よりも頻度を高めてフォローアップ
当日はセミナー参加者で会場いっぱいに。休憩をはさみつつ約2時間、菅野さんが次々と伝えるリーダー論。みなさん、真剣に聞き入っていました
- 「やり方」をマネるのではなく「在り方」を学ぶことが大事。在り方とは、何に気付き、何を考え、何をテーマに成果を出すか
- 一流のトップは”夢”という共通言語を伝えている
- 自分と同じモチベーション(価値観)だと思いこまない。スタッフのモチベーションを正しく理解することで、問題の9割は解決できる
- 感覚的にではなく、明確な方向性と根拠を示して指導。やる内容と意義が明確になればやる気が湧き、行動が変化し、成果が上がる
- 「怒る」ではなく、「叱る」テクニック。スタッフ一人ひとりの個性を見極め、「叱る台本」を用意し、役者になった気持ちで叱り役を演じる。自分が嫌われてもいいから、スタッフに納得してもらえるよう気をつけている