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第3章仲間であるスタッフへの想い

「お互いを大事に考える職場なら、
スタッフは辞めない。」

スタッフを採用する際の基準は?

その子が売れっ子になるイメージが湧くか、華があるかどうか。売れっ子になってお客さんから必要とされる喜びを知ってほしいし、お給料をたくさん稼いでほしいので、その素質があるかを見ます。あとはスタッフ同士で仲よくしてほしいから、和を乱さないタイプ。僕たちのサロンを好きだっていう子に来てほしいので、基本的にはツイッターのフォロワーとか、うちをよく理解している人から採用していますね。

「華がある」というのは判断が難しいですね…、最先端のファッションであるとか?

お客さんの前に出るので顔かたちやスタイルは見ますけど、おしゃれかどうかはどうでもいいかな。服がダサかったら買ってあげればいいんだし。それはあとからどうにでもなる。実際、うちに来た当初すごくダサい格好のスタッフがいたんですけど(笑)、店長がその子を連れて全身の服を買ってあげていました。これは指示したわけじゃなく、自発的に店長がしてくれたことです。あとで話を聞いて、服の代金は僕から店長に渡しました。

店長さんのしたことは、まさに仲間のための行動ですね。

お互いを大事に考える職場になれば、スタッフは辞めない。美容師ってやればやるほど腕はよくなるから、お客さんが離れる理由って、技術じゃなくてスタッフがいなくなるせい。なのでスタッフが辞めない環境、仲がいい関係性は会社にとっても大事なんです。

助ける行動は、他の社員にも移ります。自分が困ったときも助けてもらえるって思えるし、自分も仲間を助けようって考えるようになる。

仲がいいと、ハングリーさに欠ける面は?

確かにそういう部分はあるかもしれません。でも「他人よりも自分」というタイプがいると和を乱して、会社全体としてはマイナスだったりしますからね。ガツガツしていなくても、そういう子たちで売上を上げていくのが僕の役割。

いまは僕を含めてスタッフが10人、そのうちスタイリストは4人。どのスタイリストもデビューして2年以内には売上200万円を超えています。なかには、ゼロ顧客から入社して、2年で400万円を超えたスタッフも。僕がプロデュースすれば、みんな売れっ子になる自信があります。

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